今回は、入江亜季先生の「北北西に曇と往け」の感想を書いていこうと思います。
入江先生の土・植物・風景・建物の細やかな描写だけでも一読の価値があります。
ストーリーは若干のSFとサスペンス。
「ヴィンランド・サガ」の国。
オシャレな漫画です。
「北北西に曇と往け」~作品詳細
作者:入江亜季
出版社:KADOKAWA
ジャンル:日常・サスペンス
発行巻数:既刊4巻(2020年1月現在)
あらすじ
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
日本人と白人とのハーフ?クォーター?17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマ(機会)と話ができる。
ふたつ、美人な女の子が苦手。
みっつ、職業は、探偵――。
あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!
引用:KADOKAWAショップ
物語の舞台は北欧・アイスランド
北緯64度に位置する雄大な大地・アイスランドを舞台に描かれている本作品。
日本の最北端である稚内でも北緯45度、当然ながら冬は極寒です。
いのまん、北海道民なので稚内には2度ほど遊びに行ってます。
その稚内よりもさらに北に位置するアイスランドは、国土のほとんどが溶岩できていて、土が少なく背の高い植物が生えないのが特徴。
稚内も背の高い植物が少ないのは一緒です!
広大な自然とまっすぐに伸びる道路も、北海道と似た風景で親近感が漂います!
そしてアイスランドは、火山の多い土地のようで温泉が多く湧いている所も似ていますね。
しかも地熱発電をしているからクリーンな環境エネルギーを作る事ができているんですって!すごい!
とまあ、作中でこれと同じような説明をしてくれています笑
家にいてもアイスランドに言った気分になれる漫画です。
ちなみにアイスランドは、世界で最も安全な国ランキングで2019年1位・2018年2位だったみたいですので、本当に観光に行くとしても治安面は安心していけますね!
17歳で探偵業をする主人公
少年漫画みたいな設定ですが、見た目は長身で切れ長の瞳が特徴のイケメン主人公・慧。
けど、美人のリリヤに対する態度は思春期の中学生みたいで、どこか憎めない性格。
学校には行かずに、フランス人である祖父と同居していてその生活費のために探偵業を営んでいます。
けど探偵業と言っても金田〇や〇探偵・〇ナンのような探偵業ではなくて、物探しをしたり人探しをするような現実的な探偵業で生計を立てています。
そして、愛車はスズキのジムニー!懐かしい!!!
僕が小学生の時の実家の車がジムニーでした、後部座席が狭い狭い笑
そして慧は、この愛車を始めとした機械類と対話ができる不思議な能力があります。(車から吹き出しが出て対話するわけじゃないですが)
ただ、この能力もあくまでも物語のアクセントの一つで能力漫画じゃありません。
慧の本当の力は、本質を見抜く洞察力ですね。
慧の弟は殺人犯?
スタイリッシュに物語が進んでいく本作品の中で異質なエピソードが。
慧には日本に住む弟・三知嵩がいますが、親戚の叔父夫婦と共に暮らしているはずですが急に連絡が取れなくなってしまいます。
日本に行き行方を捜すと、叔父夫婦亡くなっており入れ違いでアイスランドに向かった事がわかりました。
しかし、日本から謎の刑事が来て三知嵩は殺人犯だと言われます。
時折出てくる、美形の弟は怪しい事この上ありません。
慧が機械の声が聞こえるように、祖父が生き物の声がわかります。
それと同じように三知嵩にも謎の力があるのかもしれません。
最後に
ただの日常漫画だと思ったら思った以上のハードボイルドです。
しかし、女性キャラが美人です。
どこかの外国のモデルをそのままトレースしてるでしょ!って思うくらいに美人。
アイスランドに行ったら、たくさんいるのかな?行くしかないかも!
したっけ、最後まで読んでいただきありがとうございました。
[著者]入江亜季
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