こんにちわ、歴史と漫画が大好きないのまんです。
今回は、ビックコミックオリジナルで連載中の「昭和天皇物語」をご紹介したいと思います。
僕はギリギリ昭和生まれなんですが、物心がついたときには平成へと元号が変わっていたので昭和天皇のイメージは1945年に終戦を知らせる玉音放送でしかありません。
40代前後の人からすれば、もうすでに歴史上の人物となっているはずです!
小学校の時に教科書で習った、戦争を始めて戦争を終わらした人という認識はしていてはダメです!正しい歴史認識を持って令和時代を生き抜こう!
「昭和天皇物語」~作品詳細
作者:原作・半藤一利
脚本・永福一成
作画・能條純一
出版社:小学館
ジャンル:歴史
発行巻数:既刊6巻(2020年11月現在)
あらすじ
大日本帝国は1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾して連合国軍に降伏しました。
それを受け昭和天皇の玉音放送で、全国民へ向けて降伏宣言がされています。
昭和天皇(裕仁天皇)は戦後の焼け野原を見て「国民はどのように暮らしているのか?」と国民を案じた言葉を側近の運転手に投げかけました。
太平洋戦争終結後の1945年9月27日に、昭和天皇と連合国軍最高司令官・ダグラス・マッカーサーは2人だけの会見が行われます。
昭和天皇はマッカーサーより進められたタバコを断り、
「私は、国民が戦争遂行にあたって行った全ての決定と行動に対する全責任を負う者として、私自身をあなたの代表する諸国の裁決に委ねるためお訪ねした」
と、戦争の全責任を負う事を伝えるために最高司令官・ダグラス・マッカーサーと会見しています。
どの時代の君主にも当てはまらない、自らの命と引き換えに自国民を救済しようとする姿勢を示す昭和天皇に対して、どのような運命を辿ってきたのかを知りたいというインタビューからこの物語は始まります。
昭和天皇はイメージが悪い!?
いのまんは昭和60年生まれなので、ギリギリ昭和生まれなんです。
平成時代の明仁天皇はTVでよく見かけたから覚えているんですが、裕仁天皇は物心ついたときには崩御していて歴史城の人物って感じですね。
ただ、一番印象として強く残っている事は小学校の歴史の授業で習った時に教えられた「第2次世界大戦時においての戦争犯罪人」という言葉の衝撃は今も強く覚えています。
戦争犯罪人というとナチスドイツのアドルフ・ヒトラーを思い出してしまいますから。
よく考えるとこういった教育が、GHQによる戦後教育というものなんだなって思いますね・・・
なので、昭和天皇は戦争を始めた張本人で、戦争において国民の命を間接的に奪ったのは昭和天皇なのになんで捕まりもせずに生きていけるんだろう?って思っていたりしてました。
けど、沖縄に修学旅行に行って第2次世界大戦に関して調べていったり、終戦後の玉音放送を聞いたりすると何となく違和感があって調べてみましたが、今回もブログを書くに当たって再び勉強し直しましたが難しいことだらけです。
当時の天皇というものは統治権の総攬者として政治的権限はあるけど、軍が幅を利かしていた時代において権力が形骸化されてしまっていたんですね。
軍の暴走を止めれる状態ではなかったというのが当時の実情でしょうか?
あくまでも最終的な責任者・昭和天皇という事です。
日清・日露戦争を勝利して調子に乗っていた軍部が天皇を形骸化させるのは、戦国時代(安土桃山時代)から同じようなことをしているので別段変わった事ではないです。
だから人に聞くだけではなく、自分で調べて正しい歴史認識をしていきます。
昭和天皇の責任
昭和天皇は最終責任を取る人という認識で、心情的にはば「悪いのは軍関係者」って昭和天皇側からすれば思ってしまうものです。
現実的に、政治家が不祥事起こした場合でも全然責任取りませんよね?
国会答弁でのらりくらりと話を濁すか、記憶にございませんで事なきを得ようとします。
今回でそんな話するくらいなら政策の話をしろーい!って毎回思ってます。
この人たち、マジで責任感無いなってね。
けど、昭和天皇はうやむやにせずにGHQ最高司令官の元へ行き、自分の命乞いではなくて全責任の所在は自分にあると言います。
このように、歴代のトップを鑑みても異質な決断をしてきた裕仁天皇には日本の統治に大きな利用価値があると本国・アメリカに告げます。
天皇は政治的権限をもたない「象徴天皇制」とすることで天皇制は危険ではないという形式をつくりつつ、戦争放棄・軍事力不保持を定めた条項などどの国も反対できないような、あるいは想定以上の内容を持つ非軍国主義的で民主主義的な「憲法案」を準備していく事となります。
昭和天皇の人生を追体験しよう
物語はマッカーサー司令官との対談から始まります。
マッカーサー司令官は裕仁天皇が命乞いの為に謁見したのかと思っていたが、裕仁天皇が一国の国王であるにも関らずに「戦争の全責任を負います」という言葉に衝撃を受けた事から物語は始まります。
出だしから読者として、興味を惹かれるものでした!
昭和天皇=戦争犯罪人、と教育されていた自分にとって青天の霹靂でした。
そのようお方が、どのような教育を受けてきたのか。
大正天皇とのご関係と摂政としての迪宮様がどのような政策を行われてきたのか。
裕仁天皇の成り立ちはどのようだったのかに興味が絶えません。
最後に
歴史の授業じゃ習わないことだと思います。
正直石器時代のネアンデールタール人のお話なんかどうでもいいから、早めにこの時期を教えるべきだと思います。
隣国では、この時期の事を中心に教育を促していますが日本では隣国がなんで騒いでいるのかを知らない人もいるんです。
明治・大正・昭和の近代史はすでに歴史となっていて、日本が未だに敗戦国なんだという事を知らなければいけません。こうゆう漫画をたくさん出してもらって色んな世代の人たちに読んだ貰って、日本という国の歴史を知っていってもらいたいですね。
[著]能條純一 [原作]半藤一利 [脚本]永福一成 [監修]志波秀宇
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