「坂の上の雲」の漫画化してほしい!!「ゴールデンカムイ」「鬼滅の刃」が人気なんだから今がチャンスでしょ!

小説

こんにちわ、歴史と漫画好き。いのまんです。

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坂の上の雲とは!?

「坂の上の雲」は日露戦争で活躍した「日本騎兵隊の父」秋山好古と日本の海軍戦術の創始者・秋山真之の2人の兄弟。
同郷で俳句・短歌の剛胆な改革を成し遂げた正岡子規の3人を主人公に据えて、激動の幕末を終え近代国家へと変貌を遂げようとする明治時代の日本を描いています。

他にも名将とうたわれる東郷平八郎や、乃木希典、児玉源太郎をはじめ、小説家・夏目漱石など日本の近代化に貢献した偉人の生きた時代が如実に描かれている作品で、偉人と呼ばれる人たちを通して歴史の転換期や彼らの人間的な魅力も見えてくる作品です。

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列強国への仲間入りとその慢心

当時日本はロシア・イギリス、アメリカ(当時アメリカは中堅国)からすれば、やっと開国した弱小国です。

そんな日本は世界の列強国へと名を連ねたのは日露戦争で当時世界最強艦隊と呼び声の高かったロシアのバルチック艦隊に対してジャイアントキリングを起こしたことで、日露戦争の勝者となります。

ちなみにヤングジャンプで連載中の「ゴールデンカムイ」はこの後のお話!

主人公の杉本は陸軍なので旅順攻略で死地から帰還してますね!

日露戦争は自衛戦争

ロシアは寒い国なので海が冬になると凍結してしまう土地が多く、最強の軍艦があるにも関らず駐留できるのは欧州側のみとなってました。

だから、日本や中国側にある方面の港がどうしても欲しい不凍港がどうしても欲しい!っていう事で江戸時代の末期から狙いをつけている状態でした。

(ロシアの進行を防ぐために、北海道には屯田兵がいたんです!)

日清戦争で朝鮮半島からの侵攻という脅威を一時的には取り払ったものの、大国・ロシアはどんどんと領土を広げていって日露間の緊張は高まっていきます。

日清戦争から10年後、何とか海軍戦力を整えた日本は短期決戦で勝負をつけると決めてロシアとの開戦を決断します!

事実は小説よりも奇なり、です。

旅順攻略戦や奉天会戦で薄氷の勝利を踏みながら、ぎりぎり優勢に戦況を進めていき世界最強・バルチック艦隊を​日本海海戦で打ち破るという成果を出しての戦争を終局させてます。

自衛戦争だから戦争あり!とは言わないです。

そしてこの勝利が日本を慢心させて軍国主義、太平洋戦争の愚行へと繋がっていくのだから漫画を通してでも知るべきだと思いますね。

戦勝国だが貧乏だった、竈門炭治郎もだから貧乏

本当にギリギリの勝利で、日本海海戦以降の戦争継続は不可能に近かった日本はアメリカに間に入ってもらい戦争を終結させています。

普通なら賠償金請求とかするんですが、今回は

「ロシアさん、これくらいで勘弁してやるよ。これ以上は僕らはやる気ないけど、やるならアメリカさんにも手伝ってもらうけどそれでもいいかな?」

と、なんとかここで戦争を終わらせたい感じを出しつつアメリカまで出てこられたら面倒なロシアさんは降伏という形で手を引いてくれました。

つまり、賠償金の代わりに降伏してもらったと言えます。

戦争をするために国債(借金)しまくった日本国には実は全然お金がなく、民衆に我慢を強いる暮らしをさせています。

ただ大企業は戦争特需で儲かっているために、財閥関連が力をつけて大正時代は華やかですよね!戦勝国の雰囲気が大正ロマンという言葉に溢れてます!

ただ、ちょっと都会から目を離せば「鬼滅の刃」の竈門炭治郎のような貧しい生活をしている人たちが溢れているんです。

実は今以上の貧富の差があった時代という事なんです。

漫画に映えてドラマチックな秋山兄弟

「坂の上の雲」が面白い理由にやっぱり秋山兄弟のエピソードがあると思います!

小国の日本が勝利した理由に、間違いなく登場人物である秋山兄弟の活躍によるところが大きいですからね!

この兄弟が学問を学ぶために故郷を出るときには使った交通手段が小舟だったものだが日露戦争時には兄・秋山好古は数百人を率いる騎兵隊の大将に、弟・真之は海兵隊の中将として戦艦に乗りこみます。

海外で最新の兵学を学び、積極的に取り入れて日本式に改変してそれを見事に実戦に生かしている事が秋山兄弟のすごい所です!

日本騎兵の父・秋山好古

兄・好古は大酒飲みで「最後の古武士」と呼ばれた豪傑で「日本騎兵の父」と讃えられました。

騎兵の特性は機動力と考え、戦略的高地から鋭く戦機を捉えて投入し、敵を奇襲壊滅させることを騎兵運用の主眼に置いて運用しています。

好古の考案によって騎兵に歩兵・砲兵・工兵を加えた複合部隊を編成、体格面で劣る日本騎兵の弱点を陣地前進主義で補い、最強の名を恣にするロシアのコサック騎兵を見事に討ち破ることに成功しています。

騎乗攻撃が日本人に合わないと考えて、騎兵の足を活かした陣地構築からの攻撃がハマったという事です。

また、陸軍大将まで上り詰めているのにもかかわらず部隊指揮者として終始している点が、権力に興味が無い感じがしてカッコいいです!

戦略戦術の天才・秋山真之

弟・真之は幼いころから文学が好きで同い年の正岡子規の後を追い、共立学校から大学予備門に入ります。しかし作戦家として稀有な資質があることを兄・好古に見出され、海軍兵学校に入学して海軍に入隊する事になります。

・真之は驚異的な量を読みこなす読書家

・日本海海戦では陸戦の戦史まで熟読して研究

・雑多な事象から要点のみを取り出す能力

・物事の原理から戦略・戦術を組み立てる能力

それまでの海戦に無かった精緻な戦術を展開、バルチック艦隊を壊滅させるという至難の作戦目標を見事に成し遂げます!

特に日本海海戦時の出撃の際の

「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」

の一文は、あまりにも有名ですよね!

極めて短い文の中に多くの情報を盛り込みながら調べも整った美文で、海軍で長きに渡って名文と讃えられて、今でも短い文章で多くのことを的確に伝えた名文として高く評価されています。

坂の上の雲は戦争小説ではない

キャッチーな内容として日露戦争の出来事を上げましたが、あくまでも大きな変換点の一つにすぎません。

近代文学の発展に貢献した夏目漱石、俳句の確立させた正岡子規など日本を愛し、少しでも人のために生きようとする偉人の生き様も描かれており、鎖国していた国が世界へと目を向け始めた輝きが物語から感じられます!

敵国ロシアより圧政を受けていた東欧諸国は、小国・日本がこの大国に勝利した時、各国は自分のことのように称賛されたそうです。

また、戦争中に捕らえたロシアの捕虜にも親切に食事を与え、清潔な環境で生活させたという記録も残っているそうです。

すべての要素が戦略の1パーツであり、一体となってこそ勝利につながったと言う点では企業戦略にも通じるもので、ビジネスに置いても役に立つ要素がたくさん詰まっているようにも思います。

特に、戦費徴収のためにアメリカへ国債の発行へと赴いた高橋是清さんに関しては小説「天祐なり」でも活躍が収められていて、同時に読んでいくと更に理解が深まります!

最後に

司馬遼太郎財団というのがあり、中々にコミカライズすることが難しいそうですが活字離れを叫ばれる昨今としては漫画から入って小説に流れてくるという選択もあると思います。

「燃えよ剣」が映画化されるのも、時代を経ても名作を廃れさせない方法だと思いますが漫画化するのもその方策だと思います。

「壬生義士伝」の漫画もぜひ読みたいと思っているし、歴史漫画がもっとあってもいいと思ってます!

ドラマも面白かったので、ぜひ財団の方には大先生を味方につけてコミカライズしてくれるのを祈っています!

したっけね!

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