こんにちわ、いのまんです。
今回は、スピリッツで連載中の「アオアシ」の感想を書いていきます!
「アオアシ」に関しては一度書いたんですが、19巻以降で登場してくるハーフの選手に関して思うところがあるので、書いてみようと思っております!
あらすじ
サッカーのプロを目指すのに一番の近道、それがユースチームに入る事。
主人公の青井葦人は中学3年最後の試合で、相手選手の暴言によって逆上して退場となる。
そのことが原因でサッカー強豪校からの推薦が取り消しとなってしまう。
しかし、その時Jリーグ所属のプロチーム「東京シティ・エスペリオンFC」のユース監督・福田達也の目に留まり、ユースチームへの勧誘を受ける事となる。
中学の部活では王様のように一人でやるサッカーを許されたが、トップで活躍するには技術面も戦術面もあらゆることが不足している葦人。
エスペリオンFC・ユースで葦人のプロサッカー選手としてチャレンジするお話。
ハーフ選手の活躍
最近は、外国人とのハーフもあまり珍しい事ではなくなりましたよね。
室伏広治選手、ダルビッシュ有選手、大阪なおみ選手等と様々なジャンルのスポーツで多くの選手が国内・国外で活躍するシーンがニュースでも多く取り上げられてます。
彼らの特徴としては、やはり「身体的能力」だという事は映像を見れば一目瞭然で強靭でバネの強い筋肉を見ていてほれぼれするほどです。
それこそ日本勢不毛の地であったハンマー投げで2004年アテネ五輪金メダル※を獲得した室伏広治選手は世界のトップ選手と渡りあって堂々たる成績でなまらカッコよかったです!
※当初銀メダルだったが、相手選手のドーピングにより金メダルに繰り上げ
今年はダルビッシュがMLBで最多勝が確実視されていてサイヤング賞の可能性もある活躍をしていて毎試合目が離せない結果となっていますし。
トリポネ・ルフィン、圧倒的なフィジカルモンスター!
今回、「アオアシ」19巻では外国人の親を持ち、強豪校である船橋学院高校に所属するトリポネ・ルフィン(高校3年生)という選手が登場します。
彼は高校サッカー・プレミアリーグで得点王、更にU-18日本代表にもえらばれている選手です。
見た目は黒人系・高身長で、知らない人から見れば日本人とは見られない選手です。
アンダーの世代別にも選ばれている逸材ですが、中学の時は特待生だったけど中々レギュラーになれない状況が続きました。
その原因が、チームプレーの欠如です。
当時から圧倒的フィジカルを持っていたにもかかわらず、力任せのプレーで仲間たちと打ち解けるプレーをしてきません。
ボールが来ないというわけではなく、仲間からのボールをいとも簡単に失う事に監督からは苦言を呈されていました。
ただ、この事にも原因があって小さい頃から受けてきた差別が原因となっていて中学生のトリポネはチームメイトと壁を作っていました。
しかし、とある練習試合でトリポネの弟が肌の色をバカにされます。
日本人として日本で生活してきたトリポネ兄弟は、肌の色が黒いだけで日常的にこのような差別を受けてきていて、弟は泣き崩れトリポネは怒りに震えながら我慢します。
その一部始終を見ていたチームメイトは試合中にトリポネにボールを集めます。
この時、トリポネはチームメイトは自分を差別したのではない自分がチームメイトを差別したのだと気が付きます。
また、相手監督はハーフ選手であるトリポネに差別的発言をしたときに船橋学院の監督は怒りをあらわにして否定してくれました。
この事があって以降、トリポネは周りへの感謝と献身性を見せて本来持っていた才能を開花させていくことになります。
「2.5次元の誘惑」でも書いたけど、理解して導いてくれる大人の存在が若い人には必要なんだと思われる良いシーンでした。
そんなトリポネの脅威にSBとして対峙したアシトはトラウマレベルに見せつけられることになりますが、このバトルは鳥肌が立つほどにえぐくかっこいいシーンでした。
ぜひ読んでみて!
差別発言は色んな所に存在しているから各々が意識していかなきゃいけないんだ!
この記事を書いているときに、またJ1浦和の4外国籍選手が差別的発言を受けたというニュースが入ってきました。
こうゆう事を言う人は本当に一部の人なんですが、その一部の人の馬鹿な発言がその当事者はもちろん、その周りの方々も傷つけているのだと気が付いてほしいです。
「アオアシ」作中では、トリポネ選手の中学時代のエピソードと、エスペリオンVS船橋学院戦のハーフタイムに通りかかった年配者がトリポネ選手と二原選手を見て
「外国人助っ人は卑怯だろ」
「和製チームじゃなきゃ!」
という発言もしています。
まあ、現実にもいるんでしょうね。こうゆう人たち。。
自分は北海道出身ですが、ごくたまにですが戊辰戦争で負けた負け犬たちとかアイヌの蛮族とか言われることがあるんですよね(本当に極々一部です)。
これも十分に差別発言です!
戊辰戦争は両軍が日本を思って行われた戦争です、アイヌ民族は本州にいた日本人に北海道での生き方を教えてくれた心優しい民族です。その証拠に開拓の土地にはアイヌ語の地名が数多く残されています!
この発言をした人はおそらく戊辰戦争の勝ち組だったのでしょうが、この時の戦のお話を持ち出すのは言語道断でしょう!??
人種差別も同じです。
世の中の人種差別のほとんどは支配者側から生まれた歪んだ意識です。
時代が変わってきていることに気が付いていかないと、物事をフラットで見られる目を持たないといけない時代です!
主人公のアシトは、21巻でトリポネ選手にリスペクトの意を込めての再選を誓いました。
トリポネ選手は高校3年生でJリーグの内定が決まっていますから、もし再戦するとなるとアシトがプロ入りするしかほぼ道が無い状況です。
これは絶対に叶えてほしい再戦となりました!
まとめ
途中話が逸れてしまったけど、日本にも昔から外国人はいたしこれからはもっと増えていくと思いますよ!
実際に最近息子(まだ0歳だけど笑)と一緒に公園に行ったら、2歳になったばかりのハーフの子がいてお父さんは外国の方だったので少しお喋りしてきました。
学年は違うので大きく接点は無いけれど身近に人種の違う方がいるのが息子に取って嬉しい事です!
したっけね、またね!
[著]小林有吾
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