こんにちわ、にわか歴史マニアのいのまんです!
今回はヤンマガで長期連載中の「センゴク権兵衛」を紹介します!
仙石権兵衛秀久とは戦国時代に織田・豊臣・徳川に仕えた「史上最も失敗し、挽回した男」の肩書を持つ波乱万丈な戦国武将です!
現在連載中のシリーズでは、大失敗した戦と挽回した戦を絶賛執筆中となっておりコミックスが最高潮に面白い状況なんです!
センゴクシリーズとしては、すでに15年以上連載している長寿マンガですが紹介するにもいまさら感がありますが、ただ喋りたいんです!笑
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「センゴク権兵衛」~作品詳細
作者:宮下英樹
出版社:講談社(ヤングマガジン)
ジャンル;歴史
発行巻数:既刊20巻(2020年9月現在)
センゴクシリーズ計・64巻
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仙石秀久~人物紹介(作中)
豊臣秀吉、最古参の武将!
仙石家の養子に迎えられ美濃国・斎藤道三に仕えていた仙石秀久(齢14歳)
斎藤道三が織田信長に討たれた後に、織田信長久により勇壮な相貌を気に入りの家臣へと取り入られます。そして豊臣秀吉(当時っ木下藤吉郎)の最古参の配下となり重宝されることに。
根本的に馬鹿で脳筋なセンゴクに対して毛嫌いする藤吉郎でしたが、裏表がなく良い意味でへりくだった所が無い事が好まれる理由だったのかな?下はちょっと馬鹿な子の方が可愛いしね。
以後、秀吉の馬廻り衆から始まり主要な戦にほぼ参戦しては常に最前線に立っては活躍していき、近江(現在の滋賀県)にて1000石の大名になります。
四国の活躍で大名に!
その後は四国に活躍の場を移して、長宗我部元親と対峙したその折に淡路国5万石を与えられます。が、四国平定はまだ先でこのあたりで本能寺の変が起こり豊臣政権に。
元々、少し粗暴で粗野な一面があったためか人たらしの能力が高いのか意外と多彩なのか、海賊の方々とも仲良くなって海軍を引き連れたりもしています。絶対そうゆう人たちとは仲良くなってますね、その代わりお城にいる人には毛嫌いされてる笑
毛利軍団(三本の矢の人たち)率いる中国地方平定の共に四国平定も成ります。それによってセンゴクは31歳にして讃岐国10万石を与えられます。始めはただの配下から地道な活躍によって10万石の大名へと大出世します!
10万石の大名で有名なのは、本田忠勝・丹羽長重・真田信之で関ケ原合戦前後で10万石だったようなので如何に10万石の大名がすごいかがよくわかりますね!
戦場では猪武者の名をほしいままにして大活躍を収めて、出世街道まっしぐらで、秀吉からの信頼も厚いセンゴク。
しかし!天下統一のための最後の難関、九州討伐でやらかしてしまいます!
仙石秀久~「史上最も失敗し、挽回した男」
他に類を見ない大失敗、大転落
四国平定で10万石の大名に出世した仙石は、そのまま九州の雄・島津との戦で軍艦という大役を任されます。
しかし、その先兵隊が四国の長宗我部元親・信親に十河存保というちょっと仲の悪い者同士・因縁のある者同士だったようで統率の難しさ、その中で島津の仕掛けられていた大友宗麟(士気低い)からの救援要請に対しての判断を迫られました。
ちなみに、秀吉からは「本体が行くまでちょっと待っててね」と言われていたが功を焦ってしまったのか、それとも仲の悪い長宗我部の言葉に反発したかったのか、大友宗麟の救援に向かいます。
まあ、自分は甘々なので「助けを求められて断るなんてありえない!助けに行くぞ!」だったら嬉しいな、なんて・・・
結果、お上の指示を無視しての大敗北!
味方が少ない事と相手のホームでの戦から大苦戦を強いられて、してしまいます。結局、十河存保と長宗我部信親が討たれるという大失態犯した上に、部隊を残して戦場から真っ先に逃れるのはさすがに・・・ありえない。。
秀吉さんからのお手紙、内容は
「領地没収ね、高野山に行ってらっしゃい」
厳重な処罰が下されたと言えますね。それでもこのころの秀吉は千利休等を処刑してますから殺されなかったのは救いだったのかな。実際、秀吉の本体を待っていれば兵力差で勝てる戦だったのに、無駄に仕掛けて部下を見殺しにする大失態ですから、追放で良く済んだなって感じですよ。
目立ってなんぼの挽回目指す歌舞伎武者
九州遠征の失敗で追放された仙石は、高野山でブラブラと謹慎生活を送っては信心深く寺参りをして過ごしていましたが、4年後に再起のチャンスがやってきます!
この頃無収入ですよ!30代半ばのニートがいます!笑
北条氏が治める関東、俗にいう小田原征伐が始まります。戦国時代も末期に入り、実質最後の戦場。ここが最後の稼ぎどころもため、もちろんセンゴクも参戦します。
ただ、追放された秀吉のところに行くことはできないのでお偉いさんの徳川家康さんに陣借りをしての参戦。
この時の衣装が、鈴を陣羽織一面に縫いつけるという際立つ格好をして合戦に参加したという逸話も残されており、「鈴鳴り武者」の異名をとったと言われているほどに、「目立ってやるぞ!敵も手柄も全部ワシの所に来い!」と言わんばかりの格好をして出陣します笑
ところで、北条氏の小田原城は難攻不落と有名でには武田信玄や上杉謙信も追い返している強城です。
当初は陣狩りもうまくいかずに山中城攻めでは大した武功は上げられなかったが、難攻不落の小田原城虎口(城郭や陣営などの最も要所にある出入り口)を陥落させるという抜群の武功を収めて、秀吉から金の団扇をいただき、許しを得た後に5万石の大名へと帰り咲くことに成功します。
ここに「史上最も失敗し、挽回した男」が完成します!
この虎口での戦がカッコよかった!
「センゴク」というマンガは戦にしか能の無い仙石権兵衛秀久が主人公のは何ですが、実際は戦国時代って戦よりも政略で物事が決まる事が多いので、戦の場面よりも政略面のお話が後半になるにつれて多くなるんです。
政略面も様々な文献を取り出して図をつけて解説してくれるのでわかりやすくて面白いのですが、やっぱり迫力のある戦が見たい!って思ってしまうものです。
そして、久々に気持ちの良い勝ち戦が出てきました!
虎口に関しては、センゴクシリーズ序盤でも要所として出てきており攻略すれば百害あって百利ある諸刃の剣のような重要拠点なんですが、そこを抜け駆けします!
抜け駆けって悪いイメージあるけど、最も危険な場所への抜け駆けをする武将なんて今も昔もそんなに数多くはいないですからね!しかも、戦国時代最後の戦で死にたくないですからそんな危険な場所はよほどの勝算が無ければ普通行きませんよね!
普通じゃないのが、本作主人公の仙石秀久なんです!
齢38歳、当時としてももう戦場の後ろで軍配を振っている年頃ですが追放されていたからそんなことは関係なし!
最前線で、十文字槍をもって「鈴なる陣羽織」を着て猪武者の大立ち回り!
その戦ぶりを遠くから眺める秀吉にも懐かしさが込み上げてくるほどの古臭い戦!
戦略的にはさほど意味のない場所で、センゴク隊のみでは陣地の維持ができないことから早急に撤退してしまいます。
潔さがカッコいい!
耐えて耐えて耐えてチャンスの糸口を掴む勝利がセンゴクシリーズの醍醐味のような戦です。一騎打ちで戦局変える某漫画もそれはそれで面白いと思いますが、センゴクが虎口を開けるわけでなく脇役それぞれがしっかり仕事をした後の開門には手に汗を握り勝利でした!
一度大名になったものの、昔と変わらない戦ぶりに格別でした!
18・19巻で小田原合戦、仙石秀久の挽回編!小口の戦いが読めます!
「センゴク権兵衛」~まとめ
仙石秀久の最大の見せ場も終わり、後はクライマックスに向かうのかなとも感じるセンゴクシリーズです。
浮き沈みが大きく評価の難しい武将ですが、史実も魅力的でまんがもさらに魅力的に描かれています。
仙石秀久の生涯を振り返ってみると、「戸次川さえなければ…」と言いたくなってしまいますが、失敗した後の挽回する姿が今最も現代人に好まれる姿なんじゃないでしょうか!?
大きな失敗しても関らずチャンスは訪れる、辛抱だ、いのまん!
したっけね、バイバイ!
[著]宮下英樹
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