劇場版「Fate/stay night HF」Ⅲ spring song~凜と桜、姉妹の物語~感想・ネタバレ

アニメ

こんにちは、Fate/stay night̪シリーズを駆け抜けたいのまんです!

舞台挨拶付き参戦してきました。

冒頭から結末まで特典も豪華で大満足の作品でした!

そして、メンヘラ黒桜も大暴れしていました!

見に行こうとしてる人もたくさんいるんじゃないでしょうか?

そんなあなたを裏切ることはしない作品だと即答できる作品だと断言させていただきます!

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Fate/stay night~あらすじ

なんでも願いが叶うと呼ばれる万能の願望機「聖杯」

昔、数十年に一度日本・冬木の土地に現れる「聖杯」を巡り、7人の魔術師(マスター)と魔術師が召喚した7人の英雄(サーヴァント)によって「聖杯」を巡る争いが行われる。

「聖杯」を受け取れる者はただ一組、マスターとサーヴァントは最後の一組になるまで殺し合う事、それが「聖杯戦争である。

物語の10年前、前回の「第4次聖杯戦争(Fate/ZERO)」で孤児となり前回のマスターである衛宮切嗣の養子となった半端者の魔術師・衛宮史郎

前回の戦いで残された魔法陣の発動によって召喚されたセイバーと共に、自分の信念を貫くために第5次聖杯戦争に挑んでいく。

[Heaven’s Feel]とは?

メインヒロインを軸に「セイバールート(Fate)」「凛ルート(Unlimited Blade Works)」、そして今回の劇場版「桜ルート(Heaven’s Feel)」に分かれています。

桜ルート(Heaven’s Feel)は、セイバー・凛ルートをクリアしないとプレイができない為に物語の根幹となる話が多く出てくるルート。

セイバー・凛ルートのような爽快な伝奇物とはかけ離れて男女の愛と、愛するが故のコンプレックスが入り混じった鬱展開が多いルートとなっています。

第2章では

セイバーを失っても戦うと決めた士郎。

そして変わりつつある桜を前にするも、目の前の状況を信じられない士郎は己の信念を曲げてでも桜を守ると誓いつつも非情な判断を下せずにいた。

しかし、日を追うごとに桜の体調は悪化していき謎の影は暴走を繰り返す。

臓硯に士郎にとっての本当の敵は桜だと言われ、殺そうとするものの殺せなかった士郎だが、その事を一部始終聞いていた桜は自分で臓硯を倒して終止符を打とうとするものの兄・慎二に虐待を受けたことによって黒桜へと変貌してしまう事となる。

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「Fate/stay night HF」Ⅲ spring song ~感想(ネタバレ有)

第2章では、セイバーVSバーサーカーのバトルシーンが印象深い人が多くいると思いますが、第3章でも士郎VSバーサーカー、セイバーVSライダー・士郎といったバトルシーンがあり圧巻の一言でした。

2章ではアーチャーの腕に巻かれた布(聖骸布)を少し剥がしただけでも苦しみ悶えていた士郎だが、黒化したバーサーカーからイリヤを守るためにアーチャーの腕を使うシーンは使う事よりも使うまでの過程が今までの士郎と変わりなく、めちゃくちゃかっこよかったです!

そして、セイバーVSライダー戦は高速の剣戟と高速の移動が続き、バトル好きにはたまらない展開からのライダーの宝具・ベルレフォーンはカッコいいとかを通り越して涙が出てきてしまうほどの演出でした!

情報量の多い「Fate/stay night HF」第三章の、いのまん的ここを見てほしい!知ってほしい!3つのポイントを挙げていきます!

1.聖杯(天の杯)

聖杯聖杯言ってるけど、聖杯ってまともな物じゃなくね!?毎回、町壊しているしさ!

ってFateシリーズを見て思っている方はたくさんいると思うんですが、実際の聖杯の真実をイリヤが、士郎と凜を話します。

(教えて、アインツベルン!)

この物語は、

「7人のマスターが7人のサーヴァント(英霊)を従えて最後の一組になるまで殺しあい、最後に生き残った者が聖杯手に入れることができる」

というのが表向きの話で、本来は7人の英霊の魔力を受けてその魔力を器にそそぎ現界させるのが本来の聖杯のあり方となっていて、第4魔法「天の杯ヘブンズ・フィール」へとつながります。

この事を淡々と話してくれるイリヤが、その聖杯の器なんですから言葉にするのが難しい気持ちになります!

そして、さらに冬木の大聖杯がここまで歪んでしまったのには、第3次聖杯戦争で召喚したある英霊が原因となっています。

その名も・・・、ここから先は劇場で見たほうがいいと思います!

ただ、聖杯が歪んでしまった理由がここにあり桜だけが悪者ではないという事がしていただけますのでよく噛みしめて視聴してください!

2.兄弟・姉妹・姉弟の話

2章の初めの方から、凜は妹の桜に対して殺す殺すと連呼しています。

それもそのはずで、凜の性格として「他人の痛みがわからない」といった冷徹な一面がその一端としてあります。

自分を第一に置いているから凜の強い意志が伝わってくるんですね。

けど、桜にとっては間桐家の痛くて怖くて辛い日々も我慢していれば姉さんが助けてくれると信じていた

ここです!

凜は「物事の問題を他人任せずにしないで最後までやり通す!」

桜は、性格通り他人任せな一面が根本的な問題だったんですよね。

最後までやり通す凜は、遠坂の大師父・キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ(すごい魔法使い)が使っていた宝石剣・ゼルレッチを士郎に投影させて桜を殺しに行きますが・・・

また、切嗣の娘・イリヤと切嗣の養子・士郎も血は繋がらなくても同じく切嗣を父と呼んだ二人は兄弟だと呼べる存在ですね。

イリヤは見た目は幼く士郎を呼ぶときは「お兄ちゃん」と妹気質全開でくるロリコンキラーです。

士郎もイリヤがピンチの時に

「一度でもお兄ちゃんと呼ばれたら守る!」

とお兄ちゃんをしますが、実は生まれがイリヤの方が早くお姉ちゃんなんです。

イリヤの「~~なんだからね」は破壊力満点な可愛さですが、それ以上に姉としての自覚から来るものなんですよね。

ラストバトルにイリヤはついていかずに、士郎の頭を撫でてから

「桜を連れて帰ってきてね」

と言って送り出します。「イリヤおねえちゃん!!」

凜・桜の姉妹、イリヤ・士郎の姉弟の結末も見所です!

3.桜の人間らしさ

最後はやっぱりこの子、桜!

2章では黒い影を纏い終了した桜は、冒頭から傲慢な桜に様変わりします。

「私のほうが強いんだから」

元桜じゃ、こんな事絶対言わないですよね(笑)

その後も士郎を殺そうとするし、自分の力に酔いしれる場面もあったりして気弱で引っ込み思案な桜はどこに行った!って感じです。

けど、性格が変わったわけでは無いんですよ。

凜と話しているときも、自信満々の割には論破されて狼狽したり、臓硯を殺した直後も自分の目的がわからないと嘆いたりして、元々の桜の気弱な性格は何一つ変わっていません!

桜は弱いです、弱くて弱くて逃げてばかりいました。

けどね、それが逆に人間らしいんじゃないかな?

士郎や凜みたいに何事にも屈しない強靭なメンタルは漫画のやアニメの世界です。

現実はどうしていいかわからずに悩んで、怖いことからは避けて、他人を羨んで、最後には自分を貶めてしまう。

桜は、アニメ界屈指のメンヘラでリアルな女の子だと思います。

姉さん、先輩、助けてってずっと言ってましたからね。

自分は桜の魅力こそがFateの魅力なんだと断言します!

「Fate/stay night HF」Ⅲ spring song~まとめ・感想

すごく感動しました!豪華版のパンフレットも買いました!満足!

自分はあまり映画で泣くことないんですが、3回ウルっときてそのうち一度は泣きました。。

詳しくは言いませんが、桜が心の中の本音を叫ぶシーンがあってブワッと押し込めてきたんですが次の展開でぴたっと涙が止まってしまうんですが、次の演出では泣いてました。

文字じゃわからないと思いますが、見たらここだと分かります!見てみて!

そして、監督役の言峰綺麗。

彼がすべてのキーマンであって、書いてしまうともったいないと思い書きませんでした。

中田譲治さん、すみません!

それぐらいに第3章では存在感抜群で、ただ激辛麻婆たべてるだけのオッサンではなかったですね。

また、舞台あいさつではメインキャストの方々と監督の須藤友徳さん、主題歌「春がゆく」を歌われたAimerさんが出演してください様々な感想を聞かしていただき作品の愛情を深く深く感じられる舞台挨拶でした。

その中でも、須藤監督の最後の言葉

「作品を作り上げてくれたスタッフの皆様、大事な作品を預けてくださった皆様、最後に劇場に足を運んでくれた皆様に感謝の言葉をお伝えします、ありがとうございました」

須藤監督は、話の途中に間があることが多い方でとても言葉を選んで話をされる方なんだと思います。

一見、普通の締めの挨拶なんですが自分にはこの言葉の一つ一つに須藤監督の遺志を感じられて「Fate/stay night HF」という作品の監督をしてくれたのが須藤監督のような方で本当に良かった思える一幕でした。

長いまとめになってしまいました。

最低もう一回は見に行こうと思っています、したっけね!ばいばい!

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