こんにちわ、毎日がサスペンスいのまんです!
今回は、「夏目アラタの結婚」を読んだのでその感想を書いていきます。
ドラマ化もされた「医龍」で有名な乃木坂太郎先生の新作です。
児相で働く夏目アラタ。
ある日訪問した少年から、自分の父親を殺した連続殺人犯である品川真珠(しんじゅ)に会ってほしいとお願いされ、結婚の話に!?
怖い!怖い!けど気になる!
ガラス越しの殺人犯との駆け引きにハラハラするサスペンス漫画です!
「夏目アラタの結婚」~作品詳細
作者:乃木坂太郎
出版社:小学館
連載期間:2019年~連載中
ジャンル:サスペンス
発行巻数:既刊3巻(2020年8月現在)
「夏目アラタの結婚」~あらすじ
児童相談所に勤めるインテリヤクザ風の30代夏目アラタ、独身。
しかし、アラタはこの仕事を向いていないと感じていました。
そんな時、訪問することになったのは父親が連続殺人の被害者で、14歳の卓斗の家です。
卓斗は父親のバラバラにされた遺体の一部を聞き出すため、アラタの名前で拘置所の犯人と文通をしていたと言います。
アラタは卓斗の代わりに死刑囚である犯人と会うことになり…!?
「夏目アラタの結婚」~ネタバレ・感想
連続殺人犯「品川ピエロ」の正体!?
バラバラ殺人の犯人「品川真珠」は、現行犯逮捕された時に太ったピエロ姿であった
事から通称「品川ピエロ」と呼ばれます。
実際、漫画の方もかなり気持ち悪い画でインパクト大です。
しかし、初めてアラタが目にした「品川真珠」は太ってはいなくて痩せて小さな少女の様でした。
違和感があるとすれば、すきっ歯で歯並びの悪さが気味悪くも引き付ける容姿です。
思った印象と違ったアラタは、呆気に取られて言葉が出ませんでした。
さきに口を開いたのは真珠の方で、アラタの手紙と雰囲気が違うという事で退出しようとします。
ここで退出されてしまったら、二度と接点が持てなくなると考えたアラタは真珠を引き留めるために「自分と結婚しよう」と言います。
この言葉に興味を示した真珠は、椅子に座りなおしてアラタの本心を探り始めます。
最後別れ際に「自分が怖くないのか」「一緒に暮らせるか」という問いに対して、心では悪態をついているものの「もちろん」と答えます。
その答えをもらった真珠は「じゃあ、出るね」と気味悪く笑って言いました。
ハンニバル・レクター博士のようなハラハラ感
映画「羊たちの沈黙」に出てくるレクター博士という精神科医で連続殺人犯がいますが、そのキャラを見ているようなハラハラ感を思い出しました。
品川真珠は、小学校時代はIQも低く勉強もできずに落ちこぼれていた。
しかしアラタとの面会時では、人を試すようなことを言ったり、駆け引きを持ち出したりして明らかにIQの低い人間ができる会話ではない事がわかります。
それもそのはずで、真珠が再度IQテストを受けた時に当時受けた数値よりも30はIQが上がっていたのです。
真珠は部屋の中で隠匿作業をしているところを現行犯逮捕されているが、とても下手を討つような人物には見えません。
レクター博士も、猟奇殺人者であるものの高い知能指数をもって面会人の話を論破していきます。
真珠とレクター博士、似た匂いのする頭の良い殺人者です。
「夏目アラタの結婚」~まとめ
アラタと真珠の巧妙な対話シーンは見所満載です。
今後は、本当にアラタは真珠と結婚するのか?
真珠は幼少の頃、ネグレクトを受けていた。
結婚を申し込まれた真珠が言った「出るね」と言ったのには、無実にできる算段があったからではないか?
実は、根本的に殺人は犯していないのではないか?
真珠の謎が解けていけば、一つ一つの謎も解けていくはず!
と、ここまで書いといてなんですが疑問に思う場面は多いです。
なんというかご都合主義というか、ギャグ漫画なの?!って思う場面もあったりで。
そこさえ目をつぶれば、サスペンス好きにはたまらない作品となっています。
じゃあ、したっけね!またね!
[著]乃木坂太郎
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