こんにちわ、コンサドーレユース応援隊のいのまんです!
今回は、小林有吾先生の「アオアシ」の感想です!
高校サッカーやプロサッカーリーグを題材にした作品は数あれど、ユース世代をフォーカスしたサッカー漫画はほぼありません!
サッカーのユースチームって聞いたことありますか?
よほど、サッカー好きじゃないと聞いたこと無いかもしれません。
簡単に言えば、プロ選手養成チーム。
甲子園や国立を目指すんじゃない、プロを目指す少年たちが躍動する!
8月12日まで、ebookjapanで「アオアシ」6巻まで無料で読めます!
「アオアシ」~作品詳細
作者:小林有吾
出版社:小学館
連載期間:2015年~連載中
ジャンル:スポーツ・青春
発行巻数:既刊21巻(2020年8月現在)
「アオアシ」~あらすじ
サッカーのプロを目指すのに一番の近道、それがユースチームに入る事。
主人公の青井葦人は中学3年最後の試合で、相手選手の暴言によって逆上して退場となる。
そのことが原因でサッカー強豪校からの推薦が取り消しとなってしまう。
しかし、その時Jリーグ所属のプロチーム「東京シティ・エスペリオンFC」のユース監督・福田達也の目に留まり、ユースチームへの勧誘を受ける事となる。
中学の部活では王様のように一人でやるサッカーを許されたが、トップで活躍するには技術面も戦術面もあらゆることが不足している葦人。
エスペリオンFC・ユースで葦人のサッカー選手としての本当のチャレンジが待っている!
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「アオアシ」~登場人物
青井葦人
愛媛県出身で東京シティ・エスペリオンFCのユース所属の高校1年。
中学までは自分が一番上手く、中学・ユース加入当初はFWで、自分が得点を取る事のみに強いこだわりを見せるFWだった。
しかし加入当初はユースのレベルの高さについていけず苦戦する。
視野の広さを生かしてSBにポジションチェンジさせられる。
性格はアドバイスを素直に受け入れ、練習にも全力を出す性格だが多少直情的な面も。
福田監督の妹・花との今後の関係も見どころ。
福田達也
東京シティ・エスペリオンFCユースの監督。
元・サッカー日本代表でスペイン1部リーグにも所属した名選手だったが、若い時期にけがを負い引退を余儀なくされた。
次なる目標は、ユースから選手を育て上げて自分が監督するクラブチームを世界一することとしている。
一条花
福田監督の血のつながらない妹、葦人と同い年の高校1年生。
兄を慕い、エスペリオンFC・ユースを熱烈サポートしている。
葦人の「世界で初めてのファン」、恋愛なのかは・・・。
将来は医者を目指してスポーツ医学を勉強中。
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「アオアシ」~見どころ・感想
アオアシは、「キャプテン翼」や「シュート」のような超絶個人技ばかりが出てくるサッカー漫画とは違って現実的な面が特徴ですね。
まあ、少年誌と青年誌の違いがあるからなんですけどね笑
ユースはプロへの登竜門!
プロ野球に入る近道は、強豪校に入って甲子園出場して活躍だと思います。
ではJリーグの場合、高校の内にユースチームに所属して活躍するが一番の近道です。
Jリーグに所属しているチームはユースチームを持つ義務があります。
ユースが強いチームは、トップも強い!はかなり鉄則です。
Jリーグだと、川崎フロンターレのユース選手の活躍が目立ちますね!
海外だと、バルサユース出身・レアルユース出身って言ったら、もうプロサッカー選手以外に就職先見つける必要ないよね!?ってイメージになります笑
なので、サッカー選手のプロを目指すならユースに入るのが一番の近道というわけです。
母子家庭の葦人にとっては、何が何でもプロになりたいと思いがあるのでユースチームに入ることがベストなんです。
サッカーは個人技じゃない戦術だ。いや個人だ・・・
「いや、どっちだよ!」っ感じですが、やっぱりどっちもなんです笑
葦人は今まで、指導者もおらすに愛媛県の片田舎で王様サッカーをしてました。
そのためユースに入った直後は、基礎もろくにできておらず、小学生でも実践できるチーム戦術も理解できていないという状態でした。
葦人は他に素晴らしい能力がありますが、根本的な個人能力が不足している事がユース加入当初、他メンバーとの軋轢を生むこととなります。
一番初めに問題となったのが、ただボールを止めて蹴る。
素人目では簡単なことのように感じますが、瞬時の判断が必要とするスポーツの世界ではこの技術が必須となります。
メッシやイニエスタのプレーを見るとよくわかる、単純だからこそ極めれば強力な武器となるんです。
葦人がつまずいた「ボールを止めて蹴る」技術は個人技です。
じゃあ戦術とは?
サッカーの基本ポジションは「トライアングル」です。
中学までは自分にボールを集めてもらうのが当たり前だった、葦人にはその戦術を理解していませんでした。
上級生との練習試合で、「普通通りにやろう」とチームメイトに声をかけたのにも関わらず、この普通が葦人にはありませんでした。
このような基本的な技術や戦術を教えられずにきた葦人。
けど、葦人はこの事を悲観的に捉えずに、居残り練習・険悪なチームメイトと相談しながら改善していきます。
葦人は、周りに聞く事で解決していることが多いのがとても良いです!素直は武器です!
秀でた能力の使い道※(ネタバレ有)
葦人は、技術・戦術は拙い面がありますが一つだけ特殊な能力を持ち合わせています。
その能力が、「俯瞰的な視野」です。
簡単に言えば、グラウンドを上空から見ているような能力です。
元・日本代表の遠藤保仁や元・スペイン代表のシャビといった選手が有名ですね。
もっと以前だと、中田英寿やロベルト・バッジョが有名です。
ユース監督の福田監督が、葦人に目を付けた理由がここにあります。
しかし、現代サッカーには前線にスペースが少なくなっており、こういった視野の広く攻撃の樹見立てを行う選手はポジションをどんどん下げています。
2000年前半まではトップ下だったのが、2000年中盤以降はボランチの位置・2010年代はCBへと。
そして、最近ではSBに攻撃の組み立てを任せるチームが多くなってきています。
とくにポゼッションサッカーを行うチームは、組み立てのできるSBの存在が大きく。
2016年のW杯優勝したドイツ代表や、偽SBを採用しているマンチェスター・Cは、SBが攻撃の組み立てをいていることで有名です。
そう、つまりはSBの最新トレンドは司令塔なんです!
何が言いたいかというと、葦人のSBへのコンバートです!
物語当初からFWで点を取ることに強いこだわりを見せてきた葦人。
しかし、福田監督は始めから葦人をSBにコンバートさせる事が目的でユースに誘いをかけていました。
FWで結果を残すと強い気持ちで臨んでいた葦人にとっては、後ろで守備のイメージのあるSBは納得できないものがあります。
けど、読んでいる側からして現代サッカーのトレンドに詳しい方ならとても納得できるコンバートなんですよ!
葦人にとって理想的なSBは誰になるのか、想像しただけで楽しさが溢れてきます!
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「アオアシ」~まとめ
色々書いて、「サッカーわからないから無理だー!」って思う方もいるかもしれないです。
サッカーを知らない方でも面白く読めます!
葦人がなぜできないかを質問する場面が多いので、とても分かりやすいんです!
なのに説明がくどくないのは、作者の画力による効果が絶大だからです!
「アオアシ」は中・高生はもちろんですが、サッカーやっているお子さんがいる親には絶対に読んでいただきたいです!
したっけね!
[著]小林有吾
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