こんにちわ、日本史のテストで96点以下を取ったことが無いいのまんです・
今回は、東村アキコ先生の「雪花の虎」のご紹介です。
戦国時代の越後国大名・上杉謙信を題材にした歴史漫画です。
さらに自分も聞いたことがある、上杉謙信の女性説に関して信憑性をもってある描いています。
僕は東村先生の作品、ドラマにもなった「東京タラレバ娘」しか読んだことが無かったので「ギャグ要素の強い歴史漫画なのかな?」って思居ました。
けど、1巻を読んだらそんなこと全くありません!
女性作家さんらしく、合戦に主を置くよりも歴史上の人物たちが、なぜそのような道を選んでしまったのかを心情面と政治面を上手く融合させてます。
歴史が苦手な人にも読みやすく描いているので、ぜひおススメします!
「雪花の虎」~作品詳細
作者:東村アキコ
出版社:小学館(ビックコミックスピリッツ)
連載期間:2015年~連載中
ジャンル:歴史
発行巻数:既刊9巻(2020年7月現在)
「雪花の虎」~約4巻までのあらすじ・ネタバレ
毘沙門天の化身
享禄2年1529年、越後の春日山城城主である長尾為景の妻・お紺は、為景の3人目の子(後の上杉謙信・幼名虎千代)を身籠っています。
お紺はその子(虎千代)を身籠った時に武神である毘沙門天が夢枕に立ちます。
為景には晴景という18歳の嫡男がいたが、病弱で身体が弱く戦嫌いであった為、戦国時代で大将を務める器量はありません。
そのため産まれてくる子には毘沙門天の化身として、長尾家を支えていく男児として期待されました。
しかし産まれてきたのは女児。
為景はその女児を虎千代と名づけ、姫武将として育てていくことを決心します。
”創作もあると思いますが、父・為景の猛将っぽい雰囲気がかっこいいです!
雪花の虎 1を試し読みできます!
虎千代の修行時代
虎千代・7歳
春日城の麓にある林泉寺での修行生活が始まります。
同じ修行僧であり、今後の人生に大きくかかわる宗謙と出会います。
元々奔放な生活をしていた虎千代には、寺での修行は厳しい毎日でした。
しかし、兵法に関しては他の修行僧とは傑出した才能を見せていきます。
そんな折に、姉である綾の「嫁入り」が決まります。
嫁入りも尼にもならないと決めている虎千代は、自分が今後どうすべきかを思い悩みます。
虎千代・13歳
父・為景の死をきっかけに、長尾家を支え、兄・晴景を支えるために武人としての道を歩んでいく事とします。
虎千代・14歳
兄・晴景は武人として行きたいと願う虎千代を案じて、本来男性にしかない行事である「元服」を取り行います。
名を虎千代改めて、景虎へと改名します。
”晴景は、年の離れた妹を思っての出来事で最後まで妹の想いを大事にする所が本当に優しくて好きだ!
雪花の虎 1を試し読みできます!
武将・長尾景虎(性別不明)
父・為景亡き後の越後国内は荒れていました。
兄・晴景に病弱で反乱を抑える力がなかったためです。
栃尾城城主であった本庄実乃は景虎の男っぷりを見て、越後北側にある中郡の統治と、反乱分子となっていた下郡の揚北衆の制圧のためです。
景虎は初の初陣となる揚北衆の制圧を難なくこなして、栃尾城の人々や家臣からの信頼も厚くなっていきます。
また、戦場では白の頭巾を被ることによって男か女かわからなくなるように偽装もしています。
”演出の仕方が、上杉謙信の女性説に信憑性がさらに生まれますね!”
雪花の虎 1を試し読みできます!
兄弟対立、そして当主へ
晴景は病弱で家臣からの信頼が無く、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する景虎とも比較され家臣たちにも不満が生まれてきます。
そのため、先代・為景の代から仕えていた黒滝城主・黒田秀忠が反乱を起こします。
この反乱を収めたのは当主・晴景ではなく景虎が治めることとなり、さらに景虎の信頼は高まっていきます。
黒田秀忠は一度は許されれますが、二度目の謀反で一族全員を景虎が処断します。
当主に代わって苛烈な差配を行える景虎を持ち上げてて投手にしようとする景虎派と、晴信を傀儡当主として自分で差配を取りたい晴信派が分かれて家督争いが勃発します。
元来、仲の良い兄弟で景虎は晴信が元服の儀式をしてくれたからこそ武人としての道を歩めているので、そんな兄弟が戦になるはずはありません。
しかし、事態はすでに二人の話し合いでは決着がつく状態ではなく、双方を押す陣営が熱を上げている状況となります。
晴信の暗殺未遂、景虎を晴信の養子縁組させようとする等の動きはあありました。
最終的には、兄・晴信が屈服し若隠居する流れとなります。
兄・晴信と景虎は最後まで剣を交えずに跡目争いを終結させます。
これにて、景虎は晴れて長尾家当主となります。
姫武将、上杉謙信の本当の物語はこれから始まろうとしています!
雪花の虎 1を試し読みできます!
「雪花の虎」~感想・ネタバレ
上杉謙信って名前は有名ですよね。
けど、正直言うと武田信玄のライバルくらいにしか知らない人も多いと思います。
自分も川中島の戦いくらいしか知らないです。
天下統一!下剋上!!
と大声を上げてきた関東、関西、中部南側の有名武将達よりも、上杉謙信が何をしたかの知名度が低いので読んでて新鮮です。笑
ただ、歴史マンガはちょっとなぁって思っている人も安心してください。
歴史の説明が苦手な方に向けて東村先生は救済策を考えております。
アキコのティータイムと称して、上下に分割にして上段には歴史の説明、下段には東村先生がダラダ・・・、簡単でわかりやすい説明をしてくれます。
東村先生の上杉謙信は、謙信含めた周りの人物も悪い人がいなくて読んでて気落ちしなくていいです。
普通だったら、あっちで謀反だ!親子喧嘩だ!暗殺だ!誅殺だ!
人が死にまくるんですが、あってもどろどろしないのはいいです。
東村・上杉謙信は、謙信という人間だけではなく、家臣や家族を含めて上杉謙信という戦国武将を描いていると自分は思います。
気高く・カッコよく描かれて、一度読めば次へ次へと進んでしまいますよ!
じゃあ、僕は川中島の戦いに行くんで!笑
したっけね!
[著]東村アキコ
コメント