こんにちわ、いのまんです。
今回は「僕だけがいない街」で、アニメ化映画化と大ヒットして一躍人気漫画家の仲間入りとなった三部けい先生の新作です
今回は連続殺人犯に家族を殺された主人公が復讐をするミステリーサスペンスです
三部けい先生は短い巻数で良質のミステリーサスペンス漫画を描かれるので、中だるみすることなく一気に描かれるので飽きが来ないのがとっても好きです!
「夢で見たあの子のために」~作品詳細
作者:三部けい
連載期間:2017~連載中
出版社:KADOKAWA
ジャンル:ミステリーサスペンス
発行巻数:既刊5巻(2020年6月現在)
[著者]三部けい
「夢で見たあの子のために」~あらすじ
主人公・中條千里は幼少期に家族を惨殺されてしまいます
双子の千里と一登は不思議なことに痛み・記憶を共有する能力がありますが、その時千里が最後に見た光景は双子の兄の視覚でした
千里と一登はお互いの痛みと視覚を共有する能力がありますが、その能力ゆえの一登が生きている可能性、また一登の見た視覚からの得た犯人の特徴である火の字の男だという事だけがてがかりである
ある日、ローカルTVに移った従業員の腕に火の字があることで物語は動き出す
千里の、人生を懸けた復讐劇が始まる
「夢で見たあの子のために」~登場人物
中条千里
5歳の時に自分以外の家族が惨殺された高校1年生
その後、孤児院であるもみじ園ですごした後に母方の祖父母の家に引き取られて過ごしている
一登が最後に見た視覚から犯人への復讐を心にするが手掛かりは、右腕に火の文字が入っている事だけ、手掛かりをつかめないまま13年の月日が流れていく
一登
千里にとって双子の兄
千里の家族の殺人事件より消息不明となっており、生死不明となっている
琴川惠南
千里の預けられていたもみじ園に同じく預けられていた同級生の女の子
壮絶な過去を持ちながらも前向きに生きている
千里の事を気にかけて一線を超えないように注意している
火の男
千里の家族を殺害した犯人であり、右腕に火の文字が書かれた男
「夢で見たあの子のために」~感想
スパイスの効いた特殊能力
僕だけがいない街では、タイムスリップという大きな特殊能力でしたが今回は双子の兄弟である一登との感覚共有のみと地味な能力となってます
感覚共有といっても一登との痛みの共有、視覚のきょうゆうの二つ
常に見えるわけではなさそうで、これが今回の解決の糸口になるのかどうゆう風に展開されていくのかはわかりません
ただ、作者が三部先生だという事からこの些細な特殊能力が物語の糸口となってくるのは間違いないと思いますのでどう使っていくのかが今後の楽しみと一つでしょう!
復讐という救いのない作品となるのか?
今回の作品は千里の復讐という大きな目的がテーマです。
千里は復讐に思いを懸けており、その目的のためにゆすり、たかり、他人を傷つける行為も行っていきます
読者としてこれを良しとできない人は多いと思いますが、
千里は根は悪い人ではないです
目的がはっきりしている分、行動もそれを計算した行動をとってしまう事が善悪の境界をさまよう行動となっています
始め読んでて、胸くそ悪い気分となる人もいると思うが読み進めていくうちに彼の精神がわかるようになり受け入れてしまう事でしょう
まるで惠南のように
「夢で見たあの子のために」~感想
この作品はミステリー作品のため、大分ネタバレしないように感想を書きましたので一見意味が分からないと思います。
ですが、作者は「僕だけがいない街」を描いて、他にもミステリーサスペンスやサスペンスホラーを得意としている三部けい先生のため期待を裏切ることはありません!
試しに三部先生の同系統作品も読んでいただければ自分の押しの理由も納得できると思います!
魍魎の揺りかご 全6巻
[著者]三部けい
鬼燈の島-ホオズキノシマ- 全4巻
ちなみに三部先生はジョジョを描かれている荒木飛呂彦先生のところでチーフアシスタントをしていたそうです。
大長編作のジョジョと、短巻で勝負をかけてくる三部先生
対照的だからこそ似たような雰囲気を感じますね
「夢で見たあの子のために」の展開は自分の目で確かめた方がいいと思います!
ぜひ読んでみてください!
したっけね、ばいばい!
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