こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、小説家の新堂冬樹先生原作・作画東西先生の「ASK(アスク))」7巻の感想を書いていきます。
ドロドロの芸能界”闇”漫画も最終巻を迎えました。
実写化されればいいのに。
みんなこうゆうドロドロした話好きなんだから、面白い方向に火が付きそうです。
「ASK(アスク)」~作品詳細
作者:原作・新堂冬樹
作画・東西
出版社:集英社
ジャンル:社会・サスペンス
発行巻数:全7巻(2023年1月現在)
「ASK(アスク)」~あらすじ
「トップモデル・ゆらぎの顔に硫酸を浴びせた犯人は堀口優奈!」 新庄社長の記者会見で、人気アイドルだった優奈は逃亡者の身に。
復讐──殺害を決意し社長室を訪れた優奈に新庄はどう出る!? リアルすぎる芸能界残酷絵巻は予想外の結末へ。
衝撃の最終巻!!
「ASK(アスク)」~感想
もちろん、優奈に勝ち目はない
対立していたゆらぎに、間接的にとはいえ硫酸をかけて芸能人生を終わらせた優奈。
そしてゆらぎに硫酸をかけたのは優奈だと、世間に公表した新庄社長。
優奈は新庄社長に復讐するために暗〇まで考えるけど、結局は優奈も人を傷つけるプロではないですからね。
その点、手段も知り、金も持っている新庄社長の方が一枚も二枚も上手なのは当たり前というか、想像の範囲内。
ましてや優奈側の手駒がヘタレイケメンの亮では優奈以外が計画・立案しても失敗しそうですし笑
万策尽きた感というか、よくもここまであの恐ろしい男に対して叛旗を翻せたなって思いますね。
ただ、最終的には全てのカードを失って年貢の納め時となってしまいました。
結局、似た者同士
全てを失った優奈。
彼女の下になる電話は新庄社長から。
しかも、「話したいことがある」
今までの経緯からいっても何かしらの罠としか思えないですよね。
罠というか、リアルに消されるとしか思えません。
けど、これが新庄社長という合理的かつ残酷な人間性を示した答えだと思います。
ゆらぎは新庄社長曰く再起不能。
キングダムプロの稼ぎ頭がいなくなった事から、改めて優奈を”芸能界のトップにプロデュースする”という話です。
優奈への怒りなんて二の次で、自分の最も強い欲望「金」のために決断した選択です。
絶対に一緒には働きたくないし、関わりたくもない人物だけど、ここまで欲望に忠実になるのを見ると、芯の通った人間だと思ってしまいます。
絶対に関わりたくないけど。
そして優奈も、芸能界のトップに立つことが目的。
その事を考える新庄社長の提案は悪い提案ではないですから。
前回、復帰した時はゆらぎという存在がいましたが今回は双頭する人物がいません。
優奈しかいない状況と考えると、新庄社長の提案に乗るのが八方塞がりの優奈にとっても最善の策となりました。
結局は、同族嫌悪。
目的のために手段を択ばない似た者同士だからこそ、いがみ合っていたんですよね。
堀口優奈という女性
私は男性なので、男性目線から考えてしまうのだけど。
この「ASK」という作品で、最も悪い行動をとったのは堀口優奈という人物だと思っています。
おそらく新庄という人物は、「芸能界の闇」の部分だけを抽出した人物なんだと思います。
人を商品だと捉えて、売れる人物を売れる時に世に出させて、無価値となればポイ捨て。
金のために暴利を貪る芸能界というイメージです。
ただ堀口優奈は、登場時から高飛車で我儘な”キャラクター”として登場していました。
例えば自分が経営者の立場だったとして、堀口優奈という人物がいたとしても扱いきれるとは思えません。
しかも新庄の怒りを買った原因は、移籍報道が発端。
我儘し放題の堀口優奈、新庄じゃなくてもキレます。
最終回、見事にキングダムプロで芸能界のトップに立った堀口優奈。
性格も、かつての高飛車な態度ではなくスタッフへも優しさを見せるような女性になっています。
過去の過ちを反省して、心を入れ替えたと言えば聞こえはいいけど、やってきた事が度を越していましたからね。
最後の最後は、因果応報と呼べるでしょう。。
ハッピーエンドで終わらなくてよかったって思います。
最後に
ラストは新堂冬樹先生らしい明朗な終わり方でした、楽しませていただきました!
堀口優奈は最後・・・ってしまったけど、新庄社長は何も変わらずに暴利を貪り続けるんだろうなって思いますね。
芸能界、コワイ…
最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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