こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、眉月じゅん先生の「九龍ジェネリックロマンス」8巻を読んだ感想です。
進めば進むほどに謎が深まる第8巻。
時間軸が止まっていることが判明した事と何か関係があるのか?
ただ何よりも不可解なのは突然付き合いだした鯨井と工藤。
深まる謎に目が離せません!
「九龍ジェネリックロマンス」~作品詳細
作者:眉月じゅん
出版社:集英社
ジャンル:恋愛・SF
発行巻数:既刊8巻(2022年12月現在)
「九龍ジェネリックロマンス」~あらすじ
ある日突きつけられた望まぬ現実「私はこの世界に存在していないの?」 人々は、この九龍は、確かに存在していて、匂いもするし、味もするのに…。
秘密だらけのこの街で自らの存在を疑う鯨井。
つらい日常、でも…貴方が、工藤さんが傍にいてくれるなら。理想的なラヴロマンスを貴方に――。
「九龍ジェネリックロマンス」~感想
オリジナル鯨井玲子の悲しみ
7巻で第二九龍は実在しないと言う事が発覚したけど、そのせいかさらに謎に拍車がかかっています。
しかし、突然令子た工藤が付き合う展開になるのはどうゆう事なんでしょう?
工藤って実は2人いるんじゃないかって思ってしまいます。
悲しみとは?
時はオリジナルの鯨井令子がいる時のお話。
オリジナルの鯨井令子の両親は子供の頃に亡くなっていました。
悲しくないの?という工藤の問いに対してオリジナル令子は
弱いから悲しくないのよ。
と答えています。
悲しみを受け入れられていないようにも捉えられるし,悲しみを感じるほどの関係性をまだ築けていなかったのかもしれない。
オリジナル令子は小説の後編を読まないと言ってたが思い出っていうのは、よくも悪くも完結したからこそ思い出になります。
オリジナル令子が悲しさを捨てたというのは、完結する物語を自分の中に作らないようにしていたからだと想像します
第二九龍はある?
7巻で現在の令子と楊明が九龍から出ようとした時に発覚した、第二九龍幻説。
楊明自身が住み始めてからまだ半年。
誰も私のことを知らない場所へ行こうとした結果、第二九龍へと住み着いています。
第二九龍は誰しもが入れる場所ではなく、見える人と見えない人がいるようでむしろ都市伝説的な扱いを受けているようです。
案の定、楊明が現実での人たちに第二九龍の存在を問いただしますがほとんどの人が以前取り壊された九龍の話と噂話程度にしか聞き取りを行えませんでした。
単純な事を考えれば、現実世界からの逃避願望や九龍城塞内での心残りのある者たちが第二九龍にたどり着けていると考えるべきでしょう。
以前の九龍での生活に満足した、あるいは興味のない人たちにとっては”無く”てもいい存在だということになりますので。
第二九龍が存在する原因、結果
- 亡くなったはずそっくりの人間が住んでいる
- 九龍内でしか存在できない人間
- 九龍の中で稼いだお金は現実では使えない
- 九龍はずっと真夏
- 九龍内の飲食物を口にすると催眠のような物がかかる
元の九龍を取り壊したのは蛇沼グループだと陰謀論もあります。
取り壊したのは蛇沼グループではなくても、第二九龍を作ったのは蛇沼グループという可能性は十分に考えられます。
ジェネリック・テラは、”九龍”を求める”願望 ”の強い人間に見せる催眠のようなものなのかもしれません。
令子事態が幻の存在かもしれない
何故いきなり、工藤と現在の令子が寝屋を共にしているのか…
7巻までの工藤は、現在の鯨井玲子に対して悲観的な想いを持っているようにも見えました。
元の鯨井とは似て非なる存在だということでしょう。
他の住人のジェネリックはほぼ同じにように複製されているのに対して、鯨井令子だけは同じようには再現されていないのです。
ジルコニアン=死者の複製という定義は明かされました。
未だに伏字になってる部分が多い中で、ジルコニアンという存在が今後物語にどう影響を及ぼしていくのかが気になります。
最後に
現在の鯨井玲子に処分命令がかけられました。
オリジナルと同じように複製されていない鯨井玲子という存在が、イレギュラーで都合が悪い存在だという事なんでしょう。
もしかしたら10巻前後で完結を迎えるのかもしれません。
なんにしても先が気になって仕方がありません!
最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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