「北北西に曇と往け」6巻感想~不穏な三知嵩が今度は謎を生む

KADOKAWA

こんにちは、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、入江亜紀先生の「北北西に曇と往け」の6巻を読んだ感想を書いていきます。

5巻が発売したのが2021年1月15日ですので、約2年ぶりの発売です。
待ち望んでいた方も大勢いるでしょうね!

待ち望んで余りあるを衝動を与えてくれる作品で、まるで絵画の様です。

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「北北西に曇と往け」~作品詳細

作者:入江亜季

出版社:KADOKAWA

ジャンル:日常・サスペンス 

発行巻数:既刊6巻(2022年11月現在)

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あらすじ

舞アイスランドに暮らす少年探偵・御山慧のジュヴナイル・ミステリ

北欧アイスランドを駆け巡る、探偵・御山慧(みやま・けい)のジュヴナイル・ミステリ第6巻!

傷ついた慧は日本へ帰国する。

”日本編”スタート!

伝説のあの作品を彷彿

前巻で慧の弟・三知嵩がアイスランドに帰ってきました。

ペットのようにワガママで自由奔放な三知嵩、6巻冒頭で日本の伯父叔母殺人の容疑で警察に連行されます。

しかし、三知嵩を連行した警察はニセモノ。
三知嵩は何者かに攫われ、慧の必死の創作もむなしく最後は凍死体で発見されます。

5巻までは慧の探偵業を活かしてアイスランドの日常と風景描写が描かれてきましたが、弟・三知嵩の存在が物語のジャンルをサスペンスに変えています。

全く別物の漫画にすら感じさせる展開で、正直言うと謎しかありません。
急展開過ぎて唖然としながら読みました。

ただ、この展開何となく読んだことがある。

萩尾望都の「ポーの一族」のような包まれ方をした謎の作り方です。
「ポーの一族」とは、パンパネラと呼ばれる吸血鬼が迫害から避けるように人間社会に溶け込み生活をしているファンタジー漫画。

慧が三知嵩を厳しくも守ろうとしている所、同じくエドガーがアランを守るところ。
慧もエドガーも深い愛情を持って接しています。

特に「ポーの一族だ!」と感じたのはキャンパスに描かれた三知嵩の凍死体。
凍った湖に美しく漂う三知嵩の金色の髪が、まるで「ポーの一族」のエドガーを彷彿されるシーンでした。
そして曖昧で、結論が決まったかのような描き方がそっくりですね。

入江亜紀先生、おそらく女性作家さんだと思いますので若干でもリスペクトしているのではないかなと思います。

死因ははっきりしていて、自殺として扱われた三知嵩。
慧の口ぶりからしてもまだ謎が包まれている事は間違いないです。

日本へ渡ってそれがどのように描かれるのかが非常に楽しみです!

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