こんにちは、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は「不滅のあなたへ」アニメ2期の1・2話を見た上での感想となっています。
忖度なくアニメ2期は面白い!
正直言うとアニメ1期はそこまでハマってみたわけではないのですが、アニメ2期は面白い!
その差が何なのかは、管理人的に感じたのは”テンポ感”。
それと監督・演出の”遊び心”!
2期2話に出てきた”でぶフシ”。あれは何なんですかね笑
まだ2話ですが、そうゆう面が好感の持て今後に期待できる内容となっています。
「不滅のあなたへ」~作品詳細
作者:大今良時
出版社:講談社
ジャンル:ファンタジー
発行巻数:既刊18巻(2022年10月現在)
1期と2期の違い
1期と2期、何が変わったかというと監督が変わった。
2期からは佐山聖子という女性の方に変更されている。
それがどうした?と思われるかもしれませんが、「不滅のあなたへ」は大今良時先生という女性作家さんが書いているファンタジー作品です。
あまり失礼な事は言いたくないので1期の事を短く言うと、”変身ヒーローアクションアニメだった”という印象で普通に少年漫画のアニメになっています。
”仲間の死を乗り越えて、死んだ仲間の姿を借りて敵を討つ”
この部分を求めている人もいるのでしょうが、作品の本質はノッカーを討つことでは無いです。
フシの成長が物語としての最重要ポイント。
戦をピークに持ってくる演出の仕方では、作品の魅力は引き出せないという事です。
おそらく”1期がつまらない”と思われた理由はそうゆう所がポイントでしょう。
原作未読の方のために受け入れやすい演出の仕方を模索してくれたのだと思いますが、その点が裏目に出たと言えます。
現代に合わせたアニメ構成が素晴らしかった
令和アニメに言えることですが、無駄な空き時間を使わない作品が人気を博す傾向にあると思われます。
2期1話の冒頭で、ノッカーに無理やり動かされた死体が村を襲うシーンから始まりました。
かなりインパクトのある始まり方だったと思います。
けどこの流れは原作とは違います。
原作では、フシが島で一人で過ごしているシーンから始まります。
両者の違いは、”アニメ的演出”か”映画的演出”かの違いでしょう。
手塚治虫は新人アニメーターとかに、「とにかくたくさんの映画を見なさい」と言われていたように日本の漫画は映画的演出が多くなされています。
大今先生は様々な映画や作品に触れているのでしょう。
原作は基本通りの話の流れです。
しかしアニメの作り方は違います。
はっきり言って冒頭2~3分で視聴者の心を掴まないとその後見てくれません。
気軽に視聴できるようになった分、見切りも早いのが現代の特徴です。
音楽で言うと、Aメロ・Bメロ・サビの時代では無く、サビ・Aメロ・Bメロ・サビというように盛り上がるポイントを始めに置かなくてはいけない時代。
視聴者にインパクトを与えてから、フシの現状の説明に入っていくのがとても良い演出でした。
もし「不滅のあなたへ」に2期が、映画的流れで”島で孤独に暮らすフシ”という図から始まったらおそらくほんの2~3分で切られていたと思います。
感動ポイントをあっさり流す
2期は少し駆け足だと言われています。
1話終了時点で毒を盛られたシーンまで言った事からも、2話ラストでは第6代守護団団長・カハクまで登場させるのが狙いでしょう。
もし時間が無制限にあるのなら、1話ラストは村の様子を見に来るまで、2話ラストはトナリの死をラストに持ってくるでしょう。
この序盤の盛り上がりは”トナリの死”をポイントにすることができたのです。
それにも関わらず、2話の中盤で退場!
明らかに1期とは話の構成が違っています。
1期は人の死をきっかけにフシが活躍するヒーローものでした。
”死”はフシにとって経験の一部で、実際に寿命のある人間とは違い割り切れる感じ方をしています。
ハヤセに母と呼べる存在だったマーチを〇されても、ハヤセ一族のヒサメに対して嫌悪感を抱いていても憎悪は抱いていませんでした。
ピオランの”死”から、”死”は悲しい事だけど受け入れなくてはいけない事象として理解しています。
何故こんなにも淡泊に描かれるのかは今後の物語の大きなネタバレになってしまうので言えませんが、この作品において”死”とは生体機能の停止でしかありません。
ここまでの流れで必要なのは、”左手ノッカーを宿したハヤセ一族””大人になったジャナンダのトナリ”との出会いだけが必須です。
個人的好みもあるのですが、取捨選択をはっきりとして「2期ではフシの成長を描いていく」という明確な意思を感じる2期でした。
さいごに
3話ではボンシェンも登場する事から、おそらく見せたいポイントはフシの眠っている力とカハク・ボンシェンのコメディ部分でしょう。
1・2話見た限りでは今期一番面白いアニメだと思っています!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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