「鉄の骨」池井戸潤 建設業界の必要悪

漫画 

こんにちは、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、池井戸潤先生の「鉄の骨」を読んだ感想です。

第31回吉川英治文学新人賞受賞作で、日本では2度のドラマ化、韓国でもドラマ化された人気作の様です。

初めて池井戸潤さんの作品に触れましたがとても読みやすいです。
600Pほどあったのですが、あっさりと読み終えました。

人気作家の秘訣の一つとして読みやすさは重要ですね。

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「鉄の骨」~作品詳細

作者:池井戸潤

出版社:講談社

ジャンル:社会・人間ドラマ

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「鉄の骨」~あらすじ

中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。

今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。

組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!

談合とは?

元々は話し合いすること、相談、という意味の言葉ですが、調べなければそうゆう意味だと知らんかったでしょう。

どちらかと言えば

競争入札の際に,複数の入札参加者が前もって相談し,入札価格や落札者などを協定しておくこと。

建設業界を中心に、公共事業での談合事件はニュースを見ていれば数年に一度大きな談合事件を耳にします。
巨額のお金が動く公共工事に競争入札は時代遅れなのではないかと思わされてしました。

建設業界の必要悪

時代遅れなのではと書いたが、それでも読んでいるとその気持ちも薄れて必要悪と呼ばれる者なんだと思わされました。

建設業界の事は全く分からないのですが、文章の中に無理やり専門用語を入れてこないので何となくわかった気持ちにしてもらえるんですよね。
読みやすさの理由は、難しい場面を簡単にかみ砕いて読者に伝わるようにしているからなんだと思います。

そしてちょっとレビューを見ると主人公の彼女の行動が気に入らないみたいです。
大学卒業から付き合い始めて4年目、お互いの立場も変わって考え方も変わっていく中で気持ちにも変化が生まれてくる。
彼女の世界が広がったからこその行動だと思うし、世界観を広げてあげられなかった主人公の問題かと。
未熟な主人公の仕事も恋愛も未完成という事を描かれているのだと感じました。

さいごに

ここまで書いたが自分にはちょっと合わなかったかなって思います。

もっと仕事に情熱を向けていれば刺さるところも多かったと思うのだけど、如何せん自分のメンタルがこの作品に傾けられなかったという事ですね。

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