こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、偉大なアニメ映画監督の宮崎駿さんが若い時に書いた「シュナの旅」の感想となっています。
「シュナの旅」は漫画でも小説でもありません。ちょっと文字の多い絵本です。
この作品を読むと、宮崎駿は生粋のアニメーション監督なんだと感じます。
本編自体は非常に短い作品です。
本記事も極力ネタバレ無しで書いていきますが、あらすじもネタバレも一切見ないで読んだ方がいいです。
そうじゃなきゃ絶対に後悔します!
唯一無二の世界観
ファンタジーはやはりオリジナリティがあるほど光る物なのだと思います。
大昔から様々なストーリー作品があり、どの時代でも何かかしらの影響を受けているものですが富野由悠季の宇宙世紀や大友克洋のAKIRAの世界観、そして宮崎駿の世界観、独特の雰囲気を持っています。
何かを参考にしながらも、その監督・脚本家らしさを咀嚼して再構成されています。
オリジナリティとは、0から1を作り出すのがオリジナリティではありません。
「シュナの旅」はチベット民話「犬になった王子」を宮崎駿が映像化したいと思い、構想として描いていたものを本として出版したそうです。
ただの民話をよくもあんなに広げて物語にできるんだと改めて敬服します。
チベットの土地は、ヒマラヤ山脈中心に樹木が乏しいが水の豊かな土地では農耕も行われている土地です。
日本も含めて、視点を変えてみればファンタジー世界なり得るだと思わされます。
簡単なあらすじ
「シュナの旅」の始まりは、「風の谷のナウシカ」のナウシカが住む風の谷そのまま。
やせ細った大地に実の少ない麦、主人公のシュナは国の外のものが持ってきた「黄金の麦」を求めて旅に出る。
”黄金の麦”とは大麦の事で過去現在でもチベットで主生産されている事から、大麦の芽を持ち帰った少年の話が原点だったのかなと想像できます。
ジブリ作品の原点
ジブリファンなら一度は見たことある風景や動物、人物、物、建物が、「ナウシカ」「ラピュタ」「もののけ姫」と数多く出てくることからも、ジブリ・宮崎作品の原点とも呼べる作品です。
しかし、ジブリ作品に求められているような少年少女の冒険活劇を期待して読むのだったら注意した方がいいです。
かなり心えぐられる場面も多いです。
漫画版「ナウシカ」でもそうだし「ラピュタ」もそうだが、ストーリーだけをなぞると暗くなってしまいます。
ナウシカは人が住めなくなった土地とその原因となった人間の愚かな戦争
ラピュタも、天空という権力を求めた連中が王家であったシータを連れ去っている
本来の宮崎駿はかなり説教臭いストーリー作りをしています。
ここに動きと音楽が入る事によって、ジブリの作品は明るくポップで親しみ深い作品に変わりますからね。
アニメーションにしてこそ、宮崎駿は輝くという事でしょう。
※漫画版「風の谷のナウシカ」も大好きですけどね!
さいごに
1ページ目を開いて安心できる宮崎駿の世界観、これから管理人がジブリで育ってきたからかな?平等な視点でみれてないかな?
現代のファンタジー物も、メイド・イン・アビスや鋼の錬金術師のように独自の世界観を持っている方がいらっしゃいます。
そうゆう独自の世界観を持っている作者の方々は様々な作品と触れ合ってその上で参考にしながら自分の中でのオリジナルを作り上げているんだろうと思います。
ぜひ「シュナの旅」読んでみてください!
ではでは、短いですが最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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