こんにちは、歴史と漫画好き。いのまんです。
今回はハルタで連載中の「虎は龍をまだ喰べない。」1巻感想です。
まず初めに「絵が上手い」!
毛並みまで細かに描かれている”虎”や”龍”が、漫画として動きを見るだけでかなり引き込まれてしまいます。
絵が上手いだけじゃなく、お姉さんと少年という衝撃的設定も盛り込んでいるのも良い意味で憎たらしい。
なんとなく背徳感のある作品でした。
「虎は龍をまだ喰べない。」~作品詳細
作者:宮本 伶美
出版社:KADOKAWA
ジャンル:ファンタジー
発行巻数:既刊1巻(2022年8月現在)
「虎は龍をまだ喰べない。」~あらすじ
とある山中、虎が捕らえた獲物……、それは今やその姿を見かけることが殆どなくなった一匹の龍だった。
龍の肉は至極の味、その血は全ての傷を癒やし、心臓を食べれば不老不死となると言われる。
しかし、龍の未成熟な体つきを見て、虎は食べるのをやめてしまう。
龍と虎、獲物と捕食者の関係。
ふたりを繋ぎとめるのは、狩猟本能?
それとも……。
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「虎は龍をまだ喰べない。」~感想
正直、漫画として面白いか面白くないかと問われると何とも言えません。
それ以上に好奇心が沸き起こる。
絵が上手で動物の毛並み艶やかさ凶暴さがとても現実的に描かれていて、擬人化した姿も元の動物の姿の特徴をよく引き出されていて人や動物の姿に変化するのを興味深く読めました。
ただ内容的には二ッチな作品で読み込んで深堀しなくちゃいけないなって思う作品です。
自然界の弱肉強食
中国で古来より強者の証として虎や龍が用いられますが、本作も中国っぽい場所が物語の舞台となってます。
実力伯仲という意味で用いられる龍虎の対比ですが、今回は絶滅危惧種である龍を護る虎というように、本来の意味合いとは違う意味で物語が展開されています。
白い虎と絶滅危惧種の龍、お姉さんと少年、獲物と捕食者。
あらすじの通り、幼い龍が白い虎に捕まり、喰べられそうになりますが幼いという理由から大人になるまで喰べるのを辞めます。
「喰う」という漢字は”生存”するために食べる事象に用いられる漢字です。虎は生存の為に無理やり龍を喰う必要は無かったという事でしょう。
じゃあなんで白い虎は龍を食べなかったのか?
それはおそらく希少性という問題からでしょう。
龍という種族の希少性
龍とはもちろん架空の生き物、ただ作中でも絶滅危惧種とされていて少年龍と後半に出てくる4本の髭の龍しか現れません。
原因としては龍という種族が共食いをする種族だという事が原因。
本来、生き物は種族を護るための生存本能が備わっているはずなんですけどね。
少年龍は自分の生存本能が正常に機能している事が、虎と共にいるんだと思います。
そして白い虎は何故、龍を食べなかったのか?
幼い龍だったからというのは言い訳にすぎません。
家畜も若い時期の方が若鳥やラムのように、肉も柔らかく美味だと言われるのですから。
その答えが”白い虎”、自分も同じ存在がいなかったからでしょう。
始めに読んでいた時は白虎と青龍をイメージしましたが、読み進めていく内にホワイトタイガーを思い出しました。
ホワイトタイガーは実在するが、非情に希少性の高い動物です。
白い虎は自分と同じような虎は珍しい事を知っていて、そこに寂しさを持っていた。
そして目の前にいた龍も似たように個体の少ない存在だった。
だから「喰う」事ができなかったんですね。
さいごに
まあ上記のように考えたが物語の意図が、はっきりしていないです。
面白いというよりも淡々と進む純文学的な漫画です。好き嫌いはかなり分かれそうですね。
ではでは、短いですが最後までお付き合いいただきありがとうございます。
したっけね。
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