こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、Twitterで読書垢をお持ちの方々がツイートしてる”名刺代わりの小説10選”って楽しそう!って思ったので選んでみました。
この10選って絶妙な数ですよね!
5選じゃ絶対に少ないんですよ、パッと浮かびやすいです。
でも10選は選べる!…って思ったのですが案外難しい。
たくさん選べると思ってたくさん思いついたけど、選びすぎて結局削らなくてはいけなくなる。
しかも、名刺代わりなら”いのまん”という人間が好きな粗油説はこうゆう作品!と公表する事になる。
三日三晩考えた末の厳選された
”名刺代わりの小説10選”
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燃えよ剣~司馬遼太郎
男なら、時代の先頭に立て!最強の人間集団を作った土方歳三の智謀。司馬文学の代表作。
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。
言わずもがなの大名作!
日本におけるロングセラー作品の代名詞と言える作品。
この作品はいのまんの名刺と言っても過言では無く、歴史好きに引きずり込んだ元凶とも呼べる。
小説を呼んで興奮したい!
震えあがるような経験がしたい!
そんな思いを抱いている人は、まずこれを読もう!
鬼の副長なんて呼ばれているが、じつは純粋すぎるほどに純粋な人物が本作の主人公!
”土方歳三”
ここまで面白く!読みやすい小説は他にはない!
壬生義士伝~浅田次郎
小雪が舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、傷だらけの侍がたどり着いた。貧しさゆえ南部藩を脱藩し、壬生浪(みぶろ)と蔑称された新選組の隊士になった、吉村貫一郎であった。その剣の冴えは“人斬り貫一”と京の都で恐れられ、一方、極度の倹約のため守銭奴と蔑まれた男には、まったく異なる貌もあった。元新選組隊士や教え子たちが語る非業の隊士の生涯から、血なまぐさい時代にひとすじに生きた「誠」の人生が浮びあがる。
映画化もされた不屈の名作。
家族の為に京の都で人を斬る、どんなに後ろ指を指されても意にもかけずに自分の信念を貫いた男の物語。
新選組キライな方も敬遠せずに是非読んでもらいたい。
家族がいればその分この作品に対しての感情移入度が違う。
組織の中には思想ではなく、目的のために働く人物がいるという事がわかる作品!
映画も最高!
望郷の道~北方謙三
福岡・遠賀川で船頭のまねごとをしながら日々を過ごす小添家三男・正太。佐賀県内に三つの賭場を持つ藤家の女将・瑠〓(い)。接点などまるでなかった二人が出会ったとき、思いも寄らなかった人生の扉が開く。婿養子として藤家に入った正太は賭場の改革を進め、見事に稼業を拡大していく。その隆盛を妬む者たちの陰謀が背後に忍び寄っていることを知らずに…。
北方謙三先生が描く明治~昭和期に森永・明治に並び三大世界メーカーと呼ばれた新高製菓を描いた作品。
ハードボイルドな作品が多い北方先生の中では異色な作品で、勢いだけには任せない淡々とした雰囲気の中で物語は進んでいきます。
作者が無理に盛り上げずとも、森平太郎が勝手に盛り上げてくれるさと北方先生が言っているかのように描かれている。
北方謙三、最高傑作の一つ!
天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債~幸田 真音
足軽の家に養子となった少年、のちの高橋是清は、英語を学び、渡米。
奴隷として売られる体験もしつつ、帰国後は官・民を問わず様々な職に就く。
生来の勉強家は、現場経験を積んだことで不世出の銀行家へと成長する。
日露戦争の戦費調達を命じられた高橋是清は、ロンドンで日本国債を売り出し、英語力と人脈を駆使して成功を収める。
蔵相、首相をも歴任、金融恐慌の鎮静化にも尽力するが、経済を破壊する軍国主義の波が押し寄せる。
明治・大正・昭和の大物・高橋是清の立志伝。
日露戦争の継続のためにアメリカで国債を売り勝利に導いたというのはドラマ性も相まってあまりにも有名な出来事。
ダルマさんという愛称からも人柄のよさそうな雰囲気が小説からも溢れており、二・二六事件で暗〇されたのがとても惜しいと思う人物。
高橋是清さんのような自分の身を切る政治家が現れるのを切に願います。
火車~宮部みゆき
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
そこまで多くのミステリーを読むわけでは無いので偉そうなことは言えないが、宮部みゆきの”火車”は最高に面白い作品だった。
学校の図書館で借りて、部活の時間に読み帰りの電車内でも辞められずに終電まで行くほどに集中して読み込んでしまうほどに面白かった。
始めは何が起こっていくのかよくわからないのだが、気が付いたときには歯車ががっちりと噛み合っていく様は、ミステリー小説の醍醐味だと感じました。
一瞬の風になれ~佐藤多佳子
春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。
サッカーで天才的な兄を持つ神谷新二は比較される事に嫌気がさしサッカーを諦める事にする。そして幼馴染で100M全中2位の一ノ瀬連に誘われる形で陸上の世界に飛び込んでいく。
高校陸上青春小説!
挫折や根性、つらい練習、目の前の大きな壁、実らぬ恋やエトセトラ!
難しいことなど何も考えず読めばいい!
読み始めるとすぐに彼らが起こす”風”を一緒に感じれる!
青春時代にダイブできるような爽やかな作品!
DAYSの作者・安田剛士先生によるコミカライズも最高の一言です!
江戸を造った男 ~伊東潤
伊勢の貧農に生まれた七兵衛(後の河村瑞賢)は江戸に出て、
苦労の末に材木屋を営むようになり、明暦3(1657)年、
明暦の大火の折に材木を買い占めて莫大な利益を得る。
やがて幕府老中の知遇をえて幕府の公共事業に関わっていく。
日本列島の東廻航路・西廻航路の整備や
全国各地で治水・灌漑・鉱山採掘などの事業を成功させた。
新井白石をして、「天下に並ぶ者がない富商」と賞賛された男の波乱万丈の一代記。
1618年~1699年江戸初期の豪商、河村瑞賢の一生記。
明暦の大火後に、建設需要が高まることを見越して、冬の飛騨に材木を買い付けた事が、河村瑞賢の先見性を通す力が伺えます!
治水から江戸への航路、鉱山と幅広く手掛けていた河村瑞賢。
決して私利私欲ではなく、その源流となるのは未来の人々が過ごしやすい世の中を作り上げる事。
平和な江戸でも、自然の暴力との戦いは永遠に終わらない。
その一つ一つに身を投げ出して取り組んでいく姿勢に、人間としてまたビジネス面でも楽しめてしまう一冊!
鬼神幻燈抄~中西モトオ
江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第一巻。
想い人を〇し将来鬼神へと変貌する妹に復讐するために、鬼となった少年が江戸から平成までの長い時を生きていく。
戦闘シーンは重厚感があり見どころ十分なのだが、むしろ人と鬼の生きる時の違いをドラマたっぷりに描いている事があまりに面白い。
かつての友は年を取り、幾度も死を乗り越えていくのに心動かされる事間違いなしである。
クライマーズ・ハイ~横山秀夫
1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。
史実である日本航空123便墜落事故を、当時記者だった著者がリアリティある文体で書きだしている。
事故直後からどこの現場でも緊張感に溢れており、読者としても読む手と目と意識を切らせずにはいられなくなる。
横山秀夫先生の最傑作。
凍~沢木耕太郎
最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった――。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。
”深夜特急”の沢木耕太郎が送る、”もっとも死に近いクライマー”と言われているソロクライマー山野井泰史さんのノンフィクション作品。
一見傲慢にも見える山野井さんの発言だが大きなプライドの高さから垣間見える負けん気の強さが、山へ挑戦する覚悟を感じさる。
それ以上にソロクライムなんて、常人から考えると変人の塊だ。
山登りなんてもんではなく、崖登りを日常的に送っているなんて変人以外の何者でもない。
そんな恐怖を、沢木先生さすがの筆力、読んでいる傍から極寒の地に読者を引き込んでいく。
こんな恐怖の追体験なんてしたくない!って思いつつも読む手が止まらなくなってしまう。
さいごに
歴史物を選びましたが、それ以上に立志伝と呼べる作品を多く選びました。
燃えよ剣か坂の上の雲、どちらにしようか迷いましたが”名刺”というならやはり「燃えよ剣」が名刺になるかと思い選択。
好きだけど忘れてる作品もたくさんあるんでしょうね。
したっけね!
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