「こまったやつら」2巻感想~子供の遊びはその時代を反映させる

その他漫画

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は吉川景都先生作「こまったやつら」2巻を読んだ感想・紹介を書いていきます。

勉強って嫌いですよね。

本書でも出てくるけど、よく考えてみたら子供の遊びってその時代を顕著に表している物だったんですよね!

子供の頃はすべてが勉強、子供たちの遊びが時代を映す鏡になっているって目から鱗でした!

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「こまったやつら」~作品詳細

作者:吉川景都

出版社:少年画報社

ジャンル:青春・民俗学

発行巻数:既刊2巻(2022年7月現在)

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「こまったやつら」~あらすじ

時は1989年東京―。

ど田舎から都会の大学に進学した桑子順は他人には見えない不思議なものが見える能力を隠して憧れのキャンパスライフを送ろうとするも、「民俗学研究会」に入り浸る事に。

「付喪神絵巻」を見た桑子は実家にいるときから見えていたものだと確信し、実家に帰ろうとするが研究会の仲間も同行することになり!?

昭和青春群像劇!

「こまったやつら」~感想

89年の東京の大学を舞台にしているので今の現在の流行とはちょっと違うし、なんだか言ってることも古臭い笑

何よりも民俗学なんて聞き馴染みのない学問が出てくるなんて堅っ苦しそうで面白くなさそう!

なんて思ってしまったそこのあなた!

全然そんなことは無い!

ポップな絵柄で主人公・桑子順君の周りをフワフワ浮かぶ付喪神たち。
学びの場が多く描かれているけど、入り込みやすくにすっきりとした作画がとてもいいです!

この本を読むと普段住んでいる街にも、昔どんな歴史があったのかが気になってしまいます!

僕らが住んでいる家々

桑子、実家に帰ります。

要件は自分に憑いている付喪神に関してですが、民俗学研究会のメンバーは桑子の実家が元養蚕農家でその建物がまだ残っていることに興味津々のご様子。

桑子家に残る蚕室。
蚕室って蚕の繭を糸にする場所の事ですね。
そこで初めて付喪神を見た事を思い出して真っ先に戻っていきます。
そして子供の頃におもちゃにしていた座繰り器。

歴史のある家ってこうして色々と古いものが出てくることが面白いんですよね!

管理人は北海道生まれの北海道育ちなので歴史的建造物とかが少ないのですがそれでも、小樽で栄えたニシン御殿とかは好きで何度も行ってしまったりしてるんですよね!

土間があって2階は従業員が雑魚寝していたと言う天井の低い寝床。
すぐに転覆してしまうんじゃないかと思う、ニシン漁の船。
家主が使っていた古く大きな金庫。

少し見ようと思っただけなのに何時間もそこにいてしまったりするほど面白くて、当時の人たちがどのように暮らしていたのかを想像するだけでもワクワクしてしまいます!

ちなみに今は有名になったソーラン節は、この時のニシン漁をしている時に唄われた作業唄です。
ソーラン節が現在はよさこいソーランに名前を変えて、北海道の一大イベントに変わっているって感慨深いものがあります!

また、山形の友人宅に行ったときには北海道との家屋の違いに非常に驚きました!
北海道の現在の家は防寒のために各部屋ごとに区切られていて、実際の昔の祖父母の家も細かく区切られていました。

けど友人宅はふすまを前回にすると一回スペースが一つの部屋のようになるんですよ!
昔は今よりも親戚の集まりが多くて行事があるごとに部屋を開放して宴会をおこなっていたみたいです!

そして周囲を流れる小川も農業用水路でとてもキレイなんですよ。

人々の営みを少し視点を変えるだけで色々と見えるものがあるって面白いですよね!

子供の遊びは時代の反映

子供の遊びはその時代を反映させるもののようです。

「子供は『私』がなく、その能力の限りを尽くして時代の文化を反映させる

なるほどなぁって思います。

めんこ遊びが出てきました。
自分の時代にもお菓子のおまけでめんこが付いてきてましたね!
ドラゴンボールのめんこを一生懸命集めていました、けど集めるだけで遊び方は知らなかったけど笑
昔のめんこは軍人や相撲取り、少し後の時代には漫画絵と時代が移り変わるにつれて流行りの柄も変わっています。

そして”陣取り”という遊び。
自分の頃で言えばケイドロが近いのかなって思います。
階級を決めて捕虜を捕まえていくという役職やルールのある鬼ごっこですね。

そう考えると今の子供はネット上での協力プレイや対戦プレイを楽しんでますよね。

令和の時代においてネット環境を使って知らない方々と遊ぶのって確かに「その能力の限りを尽くして時代の文化を反映させる」ということなんだなって感じます。

今が良い昔が良いでは無くて、”時代の文化”を敏感に読み取って育っていくのが子供たちだという事なんでしょう。

最後に

ちなみに僕の子供の頃はミニ四駆・ハイパーヨーヨー・ポケモンだった気がします。

けどそうゆうのはあまり買ってもらえなかったので、もっぱら山に入っては石を金づちで叩いて”金”を取り出してました笑

僕の中の”時代の文化”を取り込む力はどこに行ったのだか笑

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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