「鬼人幻燈抄」江戸・幕末編登場人物~鬼となった甚夜にも友人と呼べる存在がいる

小説

こんにちは、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、「鬼人幻燈抄」江戸・幕末編に登場する主要キャラクターの紹介記事です!
※ネタバレ含む

全シリーズの登場人物を全て書くと膨大な量となるので葛野編、江戸・幕末編、明治編、大正編、昭和・平成編に分けて書いております。

舞台は葛野の地から、江戸時代の江戸へと場を移していきます。

個人的な感想も少し交えながら紹介していきます!

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甚夜

鬼へと堕ちた甚太は、名を甚夜と名乗り江戸の地で暮らしています。
やがて現れる鬼神に復讐するために、怪異を倒しながら腕を磨いています。

遠見の鬼が現れてから10年余りが経っているが、鬼となった甚夜は見た目に変化は起きずにいる。

実父と再会を果たし、護衛を頼まれたりするものの最期には非業の別れとなってしまう。

そして変わり果てた白雪と再会を果たす。

短評

明るいキャラクターでは無かったが、江戸編では更に暗い雰囲気を醸し出しています。
ピンと張りつめた糸のような状態で一つ何かあれば暴走するような状態のように感じたが、周囲の方達と関わることによって少し張り詰めた糸が緩む様子にホッとします。

特におふうとの関係は、見た目は違えど年の離れた姉と弟のような落ち着いた関係が甚夜の心を解きほぐしていっています。

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おふう

蕎麦屋嘉兵衛の主人の娘であり、戦国の時から生きる鬼。

1657年に江戸で起こった明暦の大火が原因で鬼となった。
火事によって失われた家、両親と共に過ごした庭を映し出すことがおふうの異能の力。

三浦定直は自分の生家と”幸福の庭”が繋がっていた事で舞い込み出会った。
その時、定直の提案で自分の娘になるように言われ一緒に生きる選択をする。

短評

年若い容姿ではあるが、正体は何百年も生きた鬼。
しかし、鬼と言えども花を慈しむ心は登場人物中誰よりも清らかである。

おふうは”鬼人幻燈抄”シリーズの中で最も好きな登場人物です。
鬼が出る作品で、鬼という存在のおぞましさは何度も出てくるが、怪異ではなく人と暮らす鬼として登場します。

乱暴者という鬼のイメージだけではなく、こうして市井の人々に溶け込んで暮らすおふうの存在は”鬼人幻燈抄”という小説における”鬼”という存在を異質ではなく、日常の一つとして形成している存在となっています。

アニメ化された際にはぜひ黄色の着物を着せてほしい!

三浦定長

蕎麦屋嘉兵衛の主人。
幸福の庭でおふうと一緒にいる事を願い、おふうの父となる。

血のつながりは無いがおふうの事は実の娘のように接しており、甚夜と結ばれる事を願っている。

娘の方が圧倒的に長生きしているが、見た目が年を取ることによって精神的にもやはり老いる者かと思うほどに達観している様子となる。

鬼の娘を持つ人間、いつまでも同じ時を生きることは出来ないが彼の人生に微塵も後悔はなかった。

こうゆう人生を送ってみたいと思うほどに美しい生涯。

三浦直次

三浦家長男で、城では表右筆という記録係を務めている。

三浦家長男だが、名前は”直次”。
自分には長男がいたはずだ、そんな不思議な思い込みから甚夜に仕事を依頼。

生真面目な性格と刀検分の趣味を持っている事で甚夜とは気が合い、友人関係となる。

生真面目な性格は良くも悪くも災いする、幕末の世で直次が背負い込んだ物は武士としての魂だった。

夜鷹 

夜鷹の夜鷹。

元は武家の娘だが輿入れ相手に反発して夜鷹に身を落としている。

仕事柄情報通で甚夜に怪異の情報を届けている。

艶っぽい事があったのかは伏せられているが、文脈を見る限り何かしらの出来事はあったのだろう。

重蔵 

須賀屋の主人で奈津の義理の父親。
そして、甚夜と鈴音の実の父親。

気難しい性格ではあるが、甚夜の事を自分の息子だと気が付き、義理の娘・奈津の護衛につけている。

信頼する者は信頼して公平な目で相手を図ることが出来る人物である。
そんな人物が何故鈴音を家から追い出したのか?
江戸編からは感情で子供を追い出す人物には見えないが・・・

短評

江戸編で最も難しい立場の一人、登場機会が多いわけでは無いが物語の鍵を握る人物です。
憎んでしまった心を後悔して、奈津を迎えて育てても、奈津は奈津であって鈴音ではない。
重蔵の心理を読み解くたびに、彼を同情する気持ちが溢れてきてしまいます。

菜津 

重蔵の義理の娘。

子供の頃、自分を義理の娘で義父に愛されていないかもしれないという想いから鬼を呼んでしまう。
その鬼から奈津を護衛するために重蔵が雇ったのが甚夜でした。

まだ蛤にもなれない福良雀のような、活発なツンデレ少女。

甚夜に護衛についてもらってからは、どこか気になる存在として甚夜行きつけの店である蕎麦屋嘉兵衛に良く現れて作品彩りを与えてくれる存在。

重蔵の義理の娘なので、甚夜の義理の妹にもあたる。
少なからず甚夜に想いを寄せている雰囲気はあるが、まだその心は少女の憧れ、むしろ何となく兄として慕っていたのではないかと思われる。

ただ雪の降るあの夜までは…

善二

須賀屋で小僧の時から働いており、初登場時は手代、最終的に番頭に。

蕎麦屋嘉兵衛に集まる一人で、甚夜の友人。
お調子者なのが玉にキズだが、暗い甚夜と生真面目な直次とのバランスは最高に良い。

ゆきのなごり事件では自業自得とも言えなくもない一面もあったが、番頭として立派に須賀屋を率いている。

暗くなりがちな江戸編で、彼のひょうきんさは場面に明るさを持ち込んでくれた。

3代目秋津染五郎

金工師で退魔師である秋津の名を継いだ3代目。

秋津は元々物作りの名だが、初代秋津の品物には魂が宿り、その頃から怪異を倒す役割も担っていた事が由来。

3代目秋津染五郎は紙で作った式神を操る式神使いで京都出身で飄々とした人物だが、善悪の境目は己の目で決める判断力を持っている。

作中で誰よりも公平な目で見ているのが秋津染五郎という人物。

短評

アニメ化するならば見ていて一番面白いのは三代目秋津の式神でしょう。
紙や物に命を吹き込むのは、直接剣技で鬼と戦う甚夜よりも工夫があって見ごたえがあるはず。

なにより甚夜の事を鬼と知っても、何も変わらない態度で接する豪胆さは読者として現れてほしい人物の一人でありました。

野茉莉

とある鬼が遺した人間の子供。
甚夜が彼女を引き取って育てていく事となる。

明治編では野茉莉の存在が読む者全員に涙を誘う事に。

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