北方謙三「史記 武帝紀」1巻  前漢の最盛期を作った漢たち

小説

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、北方謙三「史記 武帝紀」1巻の紹介です!

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「史記 武帝紀」~あらすじ

匈奴の侵攻に脅かされた前漢の時代。
武帝劉徹の寵愛を受ける衛子夫の弟・衛青は、大長公主(先帝の姉)の嫉妬により、屋敷に拉致され、拷問を受けていた。
脱出の機会を窺っていた衛青は、仲間の助けを得て、巧みな作戦で八十人の兵をかわし、その場を切り抜けるのだった。
後日、屋敷からの脱出を帝に認められた衛青は、軍人として生きる道を与えられる。
奴僕として生きてきた男に訪れた千載一遇の機会。
匈奴との熾烈な戦いを宿命づけられた男は、時代に新たな風を起こす。

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そもそも史記とは??

中国前漢の武帝の時代(紀元前100年前後)に、司馬遷によって書かれた歴史書。

この歴史書を、ハードボイルドストーリーテラーの北方謙三先生の手によって徹底的に解されて情熱的に変換されたのが北方版「史記」となっている。

大人気漫画のキングダムは紀元前245年頃のお話。その後の出来事。

そこから約100年後の皇帝となった武帝が主人公となった作品である。
武帝の治世の前期は漢の最盛期であり、中国史上において栄光の時代の一つと呼ばれるほどに評価が高く前漢の時代の頂点を迎えるまでを描いた作品である。

サッと読みたいのなら横山光輝先生の漫画版・史記がおすすめ!

武帝って誰?

そもそも武帝とは誰なのかだが、漢の時代の初代皇帝は劉邦である。
『項羽と劉邦』と作品名で言った方が伝わりやすいかとおもう。

その子孫にあたるのが武帝・劉徹だ。
(ちなみに三国志の劉備も同じ血が流れている)

彼がやった事の特筆すべき点と言えば、宿敵とも呼べる匈奴を打ち破り大きく領土を広げた事だろう。

初代皇帝・劉邦が当時の匈奴に敗れて以降下手出ていたが、武帝の時代に反攻することとなる。

もう一人の主人公

匈奴反攻にの中心に立つのが、本作のもう一人の主人公と呼べる”衛青”将軍である!
元は奴隷の子だが、騎射の名手、羊の放牧と馬を扱う事に長けていた事と姉の衛子夫が武帝から寵愛を受けていた事が要因ではある。
しかし衛青の武功を知れば、姉が皇帝の寵愛を受けている事とは無関係なのがわかるだろう。

衛青の姉・衛子夫は中国でもドラマ化されています。

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