ボーイ・ミーツ・ガールの王道に目が離せない「薫る花は凛と咲く」1巻感想

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、マガポケで連載中の「薫る花は凛と咲く」1巻を読んだ感想です。

”立場の違う二人が些細なことがきっかけで徐々に惹かれあっていく”

ロミオ&ジュリエット展開で目新しさは無いけれど、王道中の王道を行く青春学園漫画。
ナイス、ボーイ・ミーツ・ガール作品です。

ラブコメを求めているわけじゃない。
駆け引きのしない男女の青春ストーリーを読みたいんだ!
という人にお勧めしたい。

初心な二人の背中をそっと押してあげたくなる、そんな作品でした!

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「薫る花は凛と咲く」~作品詳細

作者:三香見サカ

出版社:講談社

ジャンル:青春

発行巻数:既刊2巻(2022年6月現在)

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「薫る花は凛と咲く」~あらすじ

“近くて遠い”二人が織りなす、鮮やかな青春彩る学園物語!!

とある場所に、隣接するふたつの高校がある。バカが集まる底辺男子校・千鳥高校と、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子。

強面で物静かな千鳥高校2年・紬 凛太郎は、実家のケーキ屋の手伝い中にお客として来ていた少女・和栗薫子と出会う。

薫子との時間を心地よく感じる凛太郎だったが、彼女は徹底して千鳥を嫌う桔梗女子の生徒で……!?

「薫る花は凛と咲く」~感想

冒頭に書いた通り、青春ストーリーのお手本のような作品です。
ストーリーの過程に物珍しさはなく、少年漫画を読むよりも少女漫画を読んでいる感覚に近いのですが、それが物語の安心感繋がっていていいですね。

”隣接するふたつの高校、バカが集まる底辺男子校・千鳥高校と、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子”

隣同士の高校なのにいがみ合う両校、だけど一個人として惹かれあう主人公の紬凛太郎とヒロイン・和栗薫子。
元々は凛太郎の実家が営むケーキ屋さんの常連客だった薫子が、ちょっとしたきっかけから知り合いになり友人になっていきます。

この二人のキャラクターに個性がしっかりと備わっている点がまたいいです。
凛太朗の見た目と違う優しさを持ったギャップ。
薫子の気弱そうに見えて芯の通った強さを持った女の子。

強い男が弱い女の子を守るのではなく、互いが互いに欠点を補いながら今後歩んでいくんだろうなって言うのが見える点がとてもいいです!

恋の駆け引きでつかず離れずの押し問答を行うよりも、惹かれあった二人が少しづつ交流を深めていく展開の方が自分的に好きなんですよね。

そして二人の関係に障害を持ってくる、ロミジュリ展開もしっかり盛り込んでいるのでキャラとストーリーに深みを作る事もしてくれています。

本当に面白い作品です!

桔梗女子は本当に異常か?

女子高側の桔梗は、底辺男子校の千鳥を毛嫌いしています。

それはもう虫けらを見るが如きの激しさで初見で見た時はかなり驚いたけど、読み進めていく内に桔梗側の拒否反応がヒロイン和栗薫子のキャラを引き立てているんですよね。

それはもう凄い拒否反応。
一方的とも言える蔑みは、明らかに以前問題があって代々受け継がれてきた問題でしょうね。

ただこれは誇張しているに過ぎないですね。
実際に女性が男性に抱いている不信感って、あそこまで明らかでは無いにしても結構冷たい視線を浴びせてきますよね。

私事だけど新卒社会人の時に通勤でほぼ初めて地下鉄に乗った時、階段降りてすぐ側のドアに入って座って本を読んでました。
始発駅だったのでその時誰も乗っていなかったのですが、徐々に乗客が増えていくとなんだか変な視線が集まってきました。
気にせず座って本を読んでいると、おばさんに「ここ女性専用車両だよ」と優しく言われて慌てて謝り隣の車両に映りました。

緊張していたりすると結構気が付かないものなんです。
別に言ってくれれば普通に気が付くのに、あんなに攻撃的な視線だけを向ける必要は無いと思うんですよ。

って言いますが、おそらく僕を見ていた女性は「なぜ男性が乗っているんだろう?」という思って見ていた方がほとんどだと思うんです。

それを自分が勝手に”攻撃的”な視点と捉えているだけだと思うんですよね。

なので「薫花は凛と咲く」の千鳥と桔梗の関係性は実際にも起こり得ている話で、第3者から見れば些細な事でも当事者からすればこれだけの激しさがあるという事でしょう。

まあ、ここまで誇張しないと凛太朗と薫子の関係性にドラマが作りにくいというのもあると思いますが。。

”人は自分を映す鏡”、憎いと思う気持ちは相手も反対に憎いと思うものです。
ぜひ、この学校単位の関係性も解消してくれる物語を期待しています!

凛太朗が貰ったものは真心

青春漫画は主人公のキャラが良くないと面白くはならないんですよね。

嫌われ高校・千鳥に通う紬凛太郎、高身長で三白眼の強面でそんな容姿と通う高校から不良だと思われているいます。

別に不良ではない凛太郎ですが、悪い意味で目立つ存在の彼はおそらく過去に友人を傷つけられた過去を持つのではないしょう。
それが彼の持つ劣等感・自信の無さに繋がっていて、友人に対しても壁を作る原因となっているんでしょう。。

そんな性格の凛太郎だから、対立する桔梗に通う和栗さんが千鳥に通う自分にわざわざ会いに来てくれると思わなかったんですよね。

学校同士の体裁を気にしていた凛太朗は、和栗さん本人の本質を見極めることが出来ていませんでした。

薫子は桔梗に通う生徒だけど、他の女子と違い千鳥に偏見の目を向けていません。
彼女は彼女でお嬢様学校の桔梗に一般家庭の子で色眼鏡で桔梗の生徒から見られていました。

薫子の強さは、”努力した得た自信”が彼女の強さ!

薫子と関わる事で己を知っていく。
見た目から否定される事が多かった倫太郎が等身大の自分を肯定してくれる薫子とどんな関係性を築いていくのかがとても楽しみです。

そして貰ってばかりではなく、凛太朗が薫子に何を返すのかという事も楽しみにしています。

最後に

王道ストーリーめっちゃ好きです。

三香見先生の過去作もチェックしようと思います!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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