こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は世界名作劇場「レ・ミゼラブル 少女コゼット」を見た感想です。
今回は融通の利かない法の番人・ジャベール警部について。
ジャベール警部は作品内における悪役と描かれる警部で、過剰ともいえる正義感によってジャン・ヴァルジャンを追いかけます。
この行動が現在のネットにおける過剰な正義感と酷似している事から、今も昔も人間というモノは変わらないものだと感じて視聴していました。
もう少し細かい事も書いていますのでよろしければお付き合いください。
ジャベール警部とは
レ・ミゼラブルに登場するジャベール警部。
まずは簡単な彼の紹介をします。
服役囚の父と服役囚の女の子供としてトゥーロンの徒刑場で生まれます。
服役囚の子供として生まれながらにして”普通の人間として”社会に関われないという絶望から、自身の境遇やそれと同じ境遇に属する人間を憎み、社会を守る警察官となります。
性格は厳格で禁欲的、社会秩序を絶対としています。
警部となった年にジャン・ヴァルジャン(当時はマドレーヌとして名乗る)が市長を務めるモントルイユ=シュル=メールに赴任すると、彼は高名なマドレーヌ市長を見て徒刑囚のジャン・ヴァルジャンではないかと疑いを立てます。
そして些細な軋轢からマドレーヌ市長が徒刑囚ジャン・ヴァルジャンであると告発し、以後ずっとジャン・ヴァルジャンを追いかける事となります。
ジャン・ヴァルジャンを追うきっかけとなる罪をまずは知っておきたい。
ジャン・ヴァルジャンが犯した罪
彼が犯した罪は夫を亡くした姉と7人の子供の為に、”一本のパンを盗んだ”という罪です。
この頃のフランスは貧富の差が激しく、かの有名なマリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と発言が取り上げられたのとほぼ同時期です。
(「パンが~~」の下りは、実際にはマリーの発言ではないのですが)
つまりそれくらい当時のフランスは困窮していたという事。
パンを盗んだ罪として5年の求刑でしたが、彼は4度の脱獄を重ねることによって19年間も刑期が延びる事となってしまいます。
最終的には刑期を終えて出獄しています。
「それならば追われることは無いじゃないか?」
パンを盗んだ罪は贖った、じゃあ新たな罪を作ったのか?という事になりますが、彼は2つの罪を犯してこの罪が彼の本当の意味での改心に繋がります。
ジャン・ヴァルジャンの改心
銀の燭台
四十スーの硬貨
この二つの事件がきっかけとなり、ジャベールが”罪”と認めた事件となります。
出獄して人間不信に陥っていたジャン・ヴァルジャンに始めて優しくしてくれたのがミリエル司教という方でした。
暖かいご飯に暖かい部屋、そして寝具、慈しみの心を持って接してくれたミリエル司教に対してジャン・ヴァルジャンは銀の食器を盗んでしまいます。
翌日あっさりと捕まりミリエル司教の元に連れ出されたジャンヴァルジャンだが、ミリエル司教は
「それは彼にあげたものです。銀の燭台もあげると言ったのに忘れていきましたよ」
ジャン・ヴァルジャンが初めて受けた施し、ミリエル司教に銀の食器と燭台を贈られた後、ジャン・バルジャンは逃げるように町を出て野原を歩いていきます。
突然の慈悲にジャン・バルジャンは混乱していました。
彼はこの時まだ改心どころではなく彼の心の中に大きな波紋となっている状況でした。
そんな時に現れたのがプチ・ジェルヴェという少年。
彼は40スーを手元で投げて遊んでいた時に硬貨を落としてしまい、考え事をしているジャン・ヴァルジャンの足元に転がるとジャン・ヴァルジャンは座っているときに無意識に硬貨を踏んでしまったのでした。
この無意識の行為がジャン・ヴァルジャンが犯した罪の一つです。
気が付いた彼は少年を追いかけるも既にその姿はありませんでした。
ミリエル司教にされた慈悲によって葛藤し、無意識に犯してしまった自分の罪に気が付き「俺は何とみじめな男だろうか!」と嘆きました。
この場合の「みじめ」とは「情けない」という意味で、自分の事をなんて情けない男だと嘆いているのです。
この2つの出来事がジャン・ヴァルジャンを聖人へと生まれ変わらせたのです。
ジャベールの罪
長い長い前置きからようやくジャベール警部の話に。
ジャベール警部は異常なほどに”法”を愛する男で、”法”こそが自分の価値観となっている人物です。
そこに彼が愛する”法”の価値観から、絶対悪と言えるジャン・ヴァルジャンが目の前に現れます。
徒刑囚であり子供のお金を盗んだ存在、しかしそんな人物が工場を作り、街の産業の発展に尽力しているはずが無い。
悪人は悪人なんだ!
という絶対的な価値観の下でジャン・ヴァルジャンという人物を決めつけています。
この決めつけがジャベールの犯した罪でしょう。
罪を犯した者の罪は一生消えないのは確かで、目の前に服役を終えた方が現れたら自分も身構える事はあると思う。
しかし、ジャン・ヴァルジャンは贖罪の想いを表面に表しながら聖人と呼ばれるにふさわしい行動をしています。
ジャベール警部の美徳は確かに絶対的な”法”の正義なんだが、その”法”が全てを正しいとは言えないという事です。
正義や法を過信して行き過ぎてしまうと、いずれ倫理の輪から外れてしまうという事です。
その部分のバランスを取らなくてはいけないという事の皮肉的な人物として描かれているのが「レ・ミゼラブル」に登場するジャベール警部でした。
最後に
最近多いパターンとして、誰かが何か悪いことをしたとき、世の中が一斉にその人を大悪人と決めつけ誹謗中傷の嵐となりますが、正義の名に釣られて叩きすぎると反対に自分が悪の側に回ってしまうという事でしょう。
特に最近ネットで出てくる人物たちは、自分の中の絶対的正義が強すぎるので無視するのが一番だなと感じています。
法を司り、法を順守していても裁けない事もあります。
ジャベール警部がファンティーヌにした行いは確実に悪役ですが、ジャン・ヴァルジャンにした事は悪役とは言い切れないと思ってます。
感じ方は人それぞれですので、ぜひ自分なりに感じてみてください!
ではでは最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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