烏妃の秘密がえげつな過ぎて寒気がする「後宮の鳥」2巻感想

アニメ

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、白川紺子先生の「後宮の鳥」2巻を読んだ感想です。

わかりにくくて読みにくい!
鳥漣娘娘意味わからん!!

漢字の読み方も通常とは異なるし、~~宮も似たようなものが多いし、夫人の名前も覚えられないし。
言葉の難解さが物語の難解さを引き上げているんですよ!

根本的に後宮物の分野にあまり触れてきていないせいですべて読まないと理解できない事が原因なんですが、これ普段だったら読むの辞めてますよ。

だが、面白いんだよ。。
今回、鳥漣娘娘の詳細が分かったけど烏妃という存在を知れば知るほどに背筋が凍りましたよ。

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「後宮の烏」~作品詳細

作者:白川紺子

出版社:集英社

ジャンル:中華ファンタジー

発行巻数:全7巻(2022年6月現在)

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「後宮の烏」~あらすじ

後宮で生きながら帝のお渡りがなく、また、けして帝にひざまずくことのない特別な妃・烏妃。

当代の烏妃として生きる寿雪は、先代の言いつけに背き、侍女を傍に置いたことに深く戸惑っていた。

ある夜、後宮で起きた凄惨な事件は、寿雪が知る由もなかった驚愕の真実をもたらす、が―。

烏妃をしばる烏漣娘娘とは何か?烏漣娘娘がおそれる「梟」とは一体誰なのか?

「後宮の烏」~新たな登場人物

温渓

衛青の宦官で、現在は夜明宮にて寿雪の護衛を務めている。

寡黙で端正な顔立ちの青年。

イシハ

ハタン族の少年、寿雪によって元居た師父より破門されてしまう。

責任を取る形で夜明宮の宦官として働くことに。

「後宮の烏」~感想

とりあえず冒頭でも書きましたが、読みにくい。
自分の読解力の無さもありますが、わざと難解な言い合わしをしているとしか思えない文法で、さすがにここだけは直してもらえないかと思うわ。

ただ本当に内容は面白い!
怪奇とサスペンスってやっぱり相性が良くて、書き手によってその相性の良さが何倍にもなるんですよ。

本作品のちょっと難解な言い回しが謎深めて、おどろおどろしい雰囲気を纏わせることが出来ているんですよね。

特に2巻では鵲巣宮での話はえげつなかったです。
珍しいエピソードというわけではないのだが、人間を蘇らせようとした事への報い、それを行った人物、そしてそこに関わる寿雪。

気味が悪くてこの話からは食いつくように読んでしまいました。

そして烏妃という存在が何たるかという事、後宮から出れない宿命の烏妃とは一体どのような存在なのかが少しばかり明かされました。

予想以上に重たい枷です。

広がる世界

一巻の時点ではシリーズ化の予定は無かったんでしょうね。2巻になり、狭い後宮だけの話から国における部族の話が出てきました。

海沿いの村にいたハタン族出身の少年・イシハが、幽鬼が出ると寿雪に依頼にきました。

ハタン族の村は貧しくは少年の頃から宦官へと売買されていきます。
幼年期からの育成の方が楽で高く売れる様なのだが、その理由は体罰によっての教育ができることが慣習になっている事が要因。
痛みによる恐怖で洗脳するのが一番楽ですから。

幽鬼や怪異が出るので下衆な話や悲恋の話がとても多いです。

ただ”海”という単語が出てきて、狭い世界が急に広い世界へと変貌していきました!
中華ファンタジーとはいっても、この世界がお隣の国とは違う形をした世界だという事がわかってきました。

2巻最後で

「この島への干渉は認められなかった」
「幽宮で流罪になった者が行き着く島」

的な話があったので、夏高峻が治める国は島なんですね。やっとこの世界が見えてきました。

生きてる心地がしないとはこの事か※ネタバレ有り

今回登場の封宵月。
彼はいったい何者かと言えば、2巻を終えても謎である。
一つ言えるのは寿雪と同じ力を持つ者だという事。

鵲巣宮の宮女(実際は鵲妃本人)が寿雪に願いごとをしに来ました、その願いは”反魂”。

亡くなった人を生き返らせる事

寿雪は亡くなったものを生き返らせることは出来ないと断っています。
寿雪入っている事は道理ですからね、肉体を生き返らせることは出来ても魂までも生き返らせることは出来ないから。

しかし、この願いを叶えるものが現れました。
その者こそが鵲巣宮の鵲姫の元にいる宦官で封宵月本人

鵲姫の願いである”兄”を生き返らせることを泥人形で兄に仕立て上げます。

もちろん中身は空っぽ、肉体を維持するには生き物の血が必要。

後の顛末は読んでみるなり想像してみるなり・・・

結局が寿雪が断った内容を、理を曲げて行った事での不幸な事故を巻き起こしてしまうのです。

受け継がれていく鳥漣娘娘

”鳥漣娘娘”

一巻を読んでいる時点では”鳥漣娘娘”と”烏妃”は同義語だと勘違いしてました。

”鳥漣娘娘”は魂の一部です。

”烏妃”とは”鳥漣娘娘”の魂を持った存在であって、先代烏妃・麗嬢が亡くなった事で現在の烏妃・寿雪に譲渡されたような形の様です。

”鳥漣娘娘”とは女神の眷属であるのだが烏妃は後宮から出られぬ身、烏妃の周りに人が集まってはならないと言われていて、さらには烏妃は何も望んではならないとも言われている。

あまりに孤独で粗雑な扱いです。

夏の王と冬の王は対になっていて歴史に閉ざされているが夏の王は皇帝、冬の王は烏妃になる。
それで国家は平穏を保てると言っているが、要は国に取って敵対しそうな勢力は後宮に押し込めておいてるだけ。

”鳥漣娘娘”の力は国の均衡を乱す力だからなんでしょう。

宵月が仕組んだ思惑

寿雪は新月の夜には良くない夢を見るとの事で、その夢に出てきた梟が宵月の様相をしていたようです。

鳥漣娘娘が変貌した黒い怪鳥と宵月。

鳥の鳥を救いに来た
ただの器

始めは何言ってるのかなと思ったんですが、「烏妃の中にいる」でやっと意味が分かりました。

鳥とは”鳥漣娘娘”で、もう一方の鳥とは”烏妃”を指しているのでしょう。

「初代”烏妃”・香薔は自分の中に鳥を閉じ込めた」

”烏妃”と”鳥漣娘娘”は一心同体と言っている事からも別の存在だったものが、一体となってしまった事を言っています。

その為、”烏妃”である寿雪の中には”鳥蓮娘娘”がいて宵月は一体化している寿雪と”鳥漣娘娘”とを魂から引き裂こうとしているという事でした。

寿雪が新月に夢を見るのは”鳥漣娘娘”が黒い怪鳥に変貌して、一体化した肉体から引きはがそうとしているからです。

「鳥を葬るにはお前と言う器を壊さねばならない」

宵月は妹を葬るために寿雪を葬らなければならないと言っていた事からも、”鳥漣娘娘”という存在が宵月の妹にあたるのでしょう。

「俺はお前の苦しみを終わらせに来た」
「烏妃ーーーそして我が妹よ」

”烏妃””鳥漣娘娘”、この存在意義に関してまだまだ謎が多そう。。

最後に

これで40%くらいの理解度でしょう。

全てが開示されているわけではないから、謎になってしまう部分が多いのは良いんだが難解だ。。

アニメにする際、脚本家さん大変だろうな。。

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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