こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は羅川真理茂先生の「赤ちゃんと僕」について感想・レビュー書いていきます。
「赤ちゃんと僕」を検索すると最終回ネタバレが上位にあがります。
他人の投稿を否定するつもりはありませんが、羅川先生が描かれた最終回を是非読んでほしいです!
(もちろんほかの作品の最終回も作品で読んでほしい!)
冒頭で変な感じになってしまいましたがこれからが本編です。どぞ。
「赤ちゃんと僕」とは
今回紹介する「赤ちゃんと僕」、知っている人ばかりが見に来てはくれていると思いますが改めて簡単なあらすじをご紹介。
母親が亡くなった榎木家、イケメンの春美パパと小学6年生の拓也と2歳児の実の3人家族。
我が儘泣き虫な弟・実に振り回されてばかりのお兄ちゃん拓也、優等生タイプで何事にも一生懸命なのだが「実のバカ!」「実の事なんかキライだからね!」とっ子供っぽい所があるのは子供だから。
基本単話から数話完結となっていて、ほっこり笑えるようなエピソードや、心震えるハートフルなお話、涙無しには見られない物語と多岐にわたっています。
ネタバレサイトになんか行かないで、是非漫画を読んで羅川先生の作品に浸っていただきたいと思います!
「赤ちゃんと僕」と管理人
管理人・いのまんが一番好きな作者をあげろ!
と言われたら間違いなく言うのが、羅川真理茂先生。
現在は月刊マガジンで「ましろのおと」を連載中の人気作家さんですが、羅川先生のデビュー作が今回紹介の「赤ちゃんと僕」です。
小学校の時に「赤ちゃんと僕」がアニメ化されていたのを日曜朝に見ていて、何故かハマりました。
小学生と言えば、「界王拳10べいだぁーー!!」「霊がーんっ!」「メドローア!!」とジャンプ黄金期と呼ばれる作品たちが覇権を築き周りもジャンプ作品に夢中な中、私は日常ファミリーコメディに夢中になっていました。
もちろん自分も上記の作品には夢中になった、しかし自分が初めて全巻購入したのは「赤ちゃんと僕」である。
何が子供時代の自分に刺さったのかは今でもわからない。
妻にも「小学生がなぜそこを選んだ?」と不思議がられるのだが自分でも不思議です。
ただ面白かった。
「赤ちゃんと僕」の色あせない人間ドラマ
羅川先生の特徴と言えば濃厚な人間ドラマ。
普通に読んでいれば、
「実がかわいい」
「拓也の一生懸命でまっすぐな所が好き」
「春美パパが容姿もイケメンで心もイケメンでかっこいい!」
「藤井君のクールだけど子供っぽいところがいい!」
拓也の実の友人たちとのコメディタッチなストーリーがきっと自分の琴線に触れたんでしょう。
しかも年齢を重ねて何度も読んでいく内に変化する感想。
何となく読んでいた”春美パパと由佳子ママの出会い””ボロアパートに現れる幽霊””智子ちゃんの同窓会”、作品序盤はコメディと呼べる作品だったが巻数を重ねていくにつれて、本来羅川先生が描きたかったであろう”人間ドラマ”といった面を描かれていきます。
子供は一人では成長しません。
親・兄弟・友人・隣人・知人と様々な人たちと接することによって人格形成が成されていきます。
真面目で素直な小学校6年生・拓也ですが、思春期に入る手前の段階。
多感な時期を2歳の弟・実の面倒をみています。
それでも友人と遊びたいし、パパにも子供として接したい、決して良い子な面だけでは無い所にドラマが生まれます。
拓也と実が経験する出来事が、過ぎ去った日々を思い出し、子育てをする面でも新たな気づきをもたらしてくれました。
実はおはぎのあんこしか食べないんだよ!
管理人にはちょうど実と同い年になった2歳の息子がいます。
まあこいつが、めんこい!
まだ全然話さないのですが、意外と自分の意思表示はしてくるんです。
絵本を持ってくる、車を持ってくる、ボールを持ってくる。
まあ私はそれに付随するおもちゃのような扱いをしています笑
そんな遊び体盛りの息子だが、あんぱんが大好き。
アンパンマンでは無い、食べ物のあんぱんです。
薄〇あんぱんなんて5個入りを全部食べてしまいそうなので一個づつ渡しています。
そんなあんぱん好きな息子が出会ってしまった最高の食べ物。
おはぎ!
あんこがびっしりとコーティングされた漆黒の食べ物(そこまでは黒くないけど)
それが彼にはお気に召したようです。
手をベトベトにしながら、周りのあんこのみを綺麗に食べて中身の餅あコロコロと笑
この現実に起きたシーンは「赤ちゃんと僕」でも同じことが置きるんです。
榎木家の隣人・木村さん。
不良息子の成一が帰ってきますが父親は頑なに家に入れようとしません。
母親が榎木家にお裾分けと言い成一の好物の”おはぎ”を持ってきますが、そのおはぎは実が全てあんこだけを完食してしまいました。
漫画と現実で全く同じシーンを見た時にデジャブ感じてしまたというわけなんです。
ドラマ作りが秀逸なんだ
上記に出てきた木村成一は榎木家の向かいに住まう木村家の一人息子。
で榎木春美とは約10歳差で、若い頃の春美は彼に騙されて腹パンされたりします。
(拓也の素直さは春美譲り)
不良少年というよりもイタズラ少年のまま成長してしまった成一は高校を辞めて実家を飛び出してしまいます。
そして数年後に何も無かったかのように実家へと舞い戻っています。
木村夫妻は「あのクソ息子!」と追い出していますが、ふと木村母は
「あの子は何故、家を出て行ってしまったんでしょうね」
成一は確かにトラブルメーカーな面があったみたいで、反発しあっていた不良のバイクを倒した、自販機の取り出し口に小〇をしたと悪い噂ばかりが流されていました。
春美パパはそんな噂が流れる本人が悪いと言っており、現実に似たような人物がいたら同じことを言うでしょう。
”火のない所に煙は立たぬ”、成一の日ごろの行いが巻き起こした事柄なのは間違いないから。
他人はそれでいいんです。
じゃあ、親は?
成一が家出した事は成一だけが悪かったとは言えない事情があったと思います。
自分は木村成一というキャラが最も人間臭くて大好きなんです。
最後に
もう30年ほどの前の作品なので随所に古臭さも感じてしまいますが、ストーリー自体が色あせる事はありません。
映像化したとしても羅川先生の心理描写を描き切ってくれる脚本家さんがいないと無理あろうなって思ってしまいます。
P.A.さん、パリピアニメなんて作って無いでこうゆう作品の方が得意でしょ!
映像化しちゃってよ!
柿原裕子さん、脚本描いてください!!
最後までお読みいただきありがとうございました!したっけね!
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