こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、漫画雑誌ハルタで連載されている「ことり文書」2巻を読んだ感想を書いていきます。
2か月連続の発刊です!表紙のことりが可愛くていいですね!
お金持ちのお嬢様・ことり。
一巻では寂しいを表に見せないで少年のような活発さで明るくいましたが、2巻では寂しいという気持ちをごまかさず、作者はことりというキャラクター描いていました。
ですが決して暗い話に仕上げるのではない所に作品の魅力が詰まっています!
「ことり文書」~作品詳細
作者:天野美樹
出版社:KADOKAWA
ジャンル:日常コメディ
発行巻数:既刊2巻(2022年5月現在)
「ことり文書」~あらすじ
鳳家のお嬢様・小鳥は、執事の白石と、優しいメイドさんたちといっしょに大きなお屋敷に住む13歳。
ある日、海外で暮らしている小鳥の兄・一鷹が帰国。
小鳥以上に奔放で自由きままな一鷹に、お屋敷中が大波瀾の予感……。
さらに今巻は、小鳥の友人すみれが登場したり、クリスマスパーティーや温泉旅行があったり、見逃せないエピソードもまだまだ収録!
元気いっぱいのお嬢様と心配性の執事、ふたりのにぎやかな日々の記録、読むと笑顔になれる1冊です。
「ことり文書」~感想
執事とお嬢様のドタバタコメディが早くも2巻発売となりました。
今回は優しさが滲み出ると言う感じです。
1巻では小鳥お嬢様がお転婆で執事の白石を困らせるという構成を中心に書き上げていましたが、2巻では小鳥お嬢様の内面にクローズアップして描かれているんです。
どんなにお金持ちでも必要なのは”気持ち”だという事ですね。
他人のためは自分のため
鳳家の長男・一鷹が帰宅します。
帰宅理由は「鳥人間コンテスト」の参加の為、しかも2週間の長期滞在という事で普段全く帰ってこない兄が構ってくれることにご機嫌の小鳥。
執事・白石の忠告も、一鷹に窘められて学校に行っては夜も遅くまで遊びふける生活となります。
「ことり様の為に」
白石は小鳥様専用執事ですから、何事においても小鳥様を優先しているのは伝わってきますよね。でも、その事を他人が見た場合はどうなるのか?
「ことり様のため」と言っているが、それは巡り巡って自分の為にしか動いていないと一鷹に指摘されます。
「ことり様の為」と言いながらも、それは仕事としてやらなくてはいけない=自分のため
屁理屈です。
会社に利益をもたらすのは会社の為=自分の給料を上げる為
優先席に座らないのはお年寄りの為=変な目で見られたくない
家事をするのは家族の為=遊ぶ為には家事もしなくてはならない!
完全に奉仕の心を持つ人間なんて中々いないものです。
もしその行いが最終的に自分の為だったとしても、他人の為に行ったという過程が重要なんですよね。
今回は一鷹兄ちゃんと白石の「~~のため」がやけ心に響きました!
寂しが強調
「楽しい=寂しい」は反比例します。
何度も書いてますが、今回はことりの「寂しい」がやけに強調されることが多かった回です。
特に兄・一鷹が帰宅した後は大好きな外遊びもせずにぼけ~~~っとしていたので、白石含めた使用人たちが心配していました。
父も母も兄もいない、普段は明るくふるまってますが約2週間ずっと楽しかった反動みたいな物がことりに襲ってきているという事ですね。
いくらたくさんの使用人がいても、家族とは一線を置いた存在なので心の中にある「寂しい」の気持ちは癒されはしないんですよね。
特に一人で食事をしなければいけないテーブルマナーはつらそうです。
我が家の2歳になった息子も、一人ではご飯食べてくれませんが家族揃って食卓を囲むとよく食べてくれるようになりました。
白石はそんなことりの寂しという気持ちを汲んで、使用人全員でクリスマスパーティーをすると思い込んだことりの勘違い、みんなでパーティしたいという願いを叶えてあげました。
これはもう「自分のため」ではない「ことり様のため」の思いやりある白石の行動でしたね!
最後に
執事・白石が1巻よりもことりの思惑を汲み取れるようになってきているのがとてもいいですね!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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