「レ・ミゼラブル 少女コゼット」を見た感想~あまりにひどい姿!母・ファンティーヌのコゼットを想う行動に涙腺崩壊

アニメ

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は世界名作劇場「レ・ミゼラブル 少女コゼット」を見ている感想です。

2007年のアニメとしては作画は若干古く感じました。
しかし見続けていけば作画の違和感なんて問題ないほどに引き込まれていきました。

今回は20話まで見た感想で、コゼットの母・ファンティーヌについて書いていきます。

最愛の娘コゼットを預け、様々な苦労の中でも一時も忘れる事の無い中、失意の底に落ちていく様子。

怖くて悲しくて子を持つ親の身からファンティーヌの気持ちは痛いほどにわかりました。

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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」~作品詳細

作者:ヴィクトル・ユーゴー

アニメ制作:日本アニメーション

監督:桜井弘明

脚本:金春智子

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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」~あらすじ

フォンティーヌ・コゼット親子は仕事を求めて旅をするが、子持ちのフォンティーヌは仕事を探すことが困難だった。

フォンティーヌはテナルディア夫婦にコゼットを預けて、ジャン・ヴァルジャンが経営するガラス工場に出稼ぎに出て、お金を溜めてからコゼットを呼び戻そうとするのだった。

一方、若い頃罪を犯したジャン・ヴァルジャン。
出獄した時、すでに46歳となったヴァルジャンは長い監獄生活のなかで人間社会に対する憎悪の塊となってしまっていたが、ミリエル司教の情愛により改心する。

モントルイユ=シュル=メールと言う街で名前を変えて成功を納めて、常にミリエル司教の説く「正しい人」であろうと努め、様々な人たちから人望を集める。

しかし、モントルイユ=シュル=メールに新しく赴任した警部は徒刑囚時代の監視人・ジャヴェールだった。

世界名作劇場版では子供だったコゼットはジャンヴァルジャンに助けられ、美しく健気に育っていく。
が、彼らの運命が数奇に重なり合ていく。

当時のフランスの状況

映画・ドラマ・舞台・ミュージカル、様々な媒体でどの時代にも新作が作られている不屈の名作「レ・ミゼラブル」。

1999年に制作された映画を見たのみだったので少女・コゼットはぼんやりとしか、ましてやコゼットの母・ファンティーヌに関しては全く覚えていませんでした。

時代はナポレオンが衰退した1814年~1830年フランス復古王政が布かれた時代で、激動の時代だったと言えそうです。

ちなみにテナルディエが自慢げに話していた「ワーテルローの戦い」は1815年の出来事。

諸国との戦争に敗退して経済状況悪化していて政権が不安定で経済も不安定という時代だったみたいです。

勉強不足ではありますが、ざっくりこんな感じです。

ファンティーヌの出自とコゼットと別れるまで

ファンティーヌは、金髪の長い髪で純情可憐な女性です。
そんな彼女がどんどんとやつれていく姿は同情もするし、恐怖すら覚えてしまいます。

孤児として生まれ、通りすがりの人から”ファンティーヌ”という名前を貰ったという壮絶な生まれ育ち。

10歳から農家へ出稼ぎに行き、15歳でお針子娘としてパリに出て、その後パリにて老学生フェリックス・トロミエスとの間で19歳の時に最愛の娘・コゼットが誕生します。

しかし21歳の時に突然フェリックスは故郷に帰る事となり、ファンティーヌとコゼットは二人だけの生活を強いられることとなります。

アニメ「レ・ミゼラブル少女コゼット」ではこの時点から物語はスタートしました。

孤児として生まれたにも関らず、字が書けたのはフェリックスの影響が伺えますね。

ただ感情的に言えば、結婚した相手でもないのに子供を設けた事は無計画だと思うし、フェリックスに関しては怒りを覚えます。

アニメでは出自の事にはほぼ触れられていないので、コゼットと二人きりになった理由は内縁の夫であったフェリックスに捨てられたところがあったのですね。

そして子連れでの職探しは上手くいかずにテナルディエ夫婦にコゼットを預ける事となります。

こいつらが小悪党だとも気が付かずに預けてしまうファンティーヌ、この時点で23歳ですがあまりにも無警戒でした。

ただこのテナルディエ、アニメで見るには喜劇役者みたいな感じですが切羽詰まったファンティーヌには親切な方々に映ってしまったのでしょうね。

そして毎月の養育費を支払う約束をして、ジャン・ヴァルジャンことマドレーヌ市長の工場で働くことになりました。

「レ・ミゼラブル 少女コゼット」~感想

お金も無く、子連れでは雇ってくれない事からコゼットをテナルディエに預けてマドレーヌ市長が経営するガラス工場で働き始めたファンティーヌ。

工場では独身だと嘘をついて働き始めました。

正直に「子持ちです」と言ったら働かせてもらえなかったのか?とも思いますが、これは現代人の感覚ですよね。
何度も断られたファンティーヌは、嘘をつくしか思いつかなかったのかもしれないですよね。

真面目に働くファンティーヌだけど、付き合いの悪いファンティーヌに対して工員は怪訝に映り、あらさがしの結果子供がいる事がバレてしまいます。

すると和を乱したとされて工場を解雇させられていまいました。

日本でも村八分なんて言葉がありますが、フランスでも似たようなことがあるんですね。

魔女裁判などがあったので、自分とは異質の存在を嫌悪するのはどの国でも変わらないという事なのかな?

いつの時代も子持ちの母親への風当たりは冷たいと思ってしまいます。

ファンティーヌは子供を呼び戻して一緒に生活がしたかっただけです。
コゼットに手紙を書いて、毎月の養育費を支払って、節制してお金を貯めて、自分の為になんて全く使っていなかったんです。

コゼットと一緒に暮らすことがファンティーヌの願いだったかラ。

過度に何かをしてあげるべきだとは思いません。
せめて普通に穏、やかに仕事をして親子で生活できる環境作りが必要なのだと思いました。

むしろマドレーヌ市長はそれを望んでいたのだから、母子家庭の工員OKと大々的に呼びかけてくれればよかったのにと何度も考えてしまいました。

ファンティーヌの没落

工場を解雇させられてからのファンティーヌは惨めとしか言いようがありませんでした。

テナルディエが要求してくれる養育費は次第にエスカレートしていき、

「コゼットが病気になった」
「コゼットの冬着るものが無い」

新たに始めた仕事では足りず、とうとうアパートも追い出されてしまいます。

手持ちの物を売って養育費を作り、綺麗だった長い金髪を売ってコゼットへ冬用のスカートを送ります。

工場を辞めた時点で迎えに行くべきだったんですよね。
ただ迎えに行っても簡単には引き渡してはくれなかったでしょうね。

長かった髪は短く乱雑となり、アニメとして目にわかるくらいにやせ細っていきます。

アニメ作中では描かれませんでしたが、原作だと確実に〇春しているんだろうなって思ってしまいました。
けど普通の精神じゃ〇春なんてできないし、みすぼらしい姿でそんなことをしたらますます精神を病んでいきますよね。。

テナルディエ如きに支払う養育費の為に、必死にお金を貯めている姿はあまりに痛々しすぎるんです。

世界名作劇場、子供も見る作品だからあれでも表現を抑えたんでしょうが衝撃度が強すぎるんですよね。

警察沙汰になった所をマドレーヌ市長ことジャン・ヴァルジャン助けられるが、フォンティーヌとしては不当解雇した工場の経営者だから恨みつらみを吐き出しています。

ジャンヴァルジャンがコゼットを迎えに行く予定でしたが、ジャヴェール警部の言葉によってファンティーヌは息を引き取ります。

終始コゼット、コゼットと名前を呼ぶ姿を見るとおそらく20代の頃だったら「ウザい」と感じていたかもしれません。

自分が身を粉にしてまで守るものがあるなんてわかりませんでした。

最後に

久々に触れる「レ・ミゼラブル」、自分の中で何かが変わってしまう稀有な作品だと思います。

もう少し何か記事にするかもしれませんので、気が向いたら読んでみたください。

最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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