史上最高の栄枯盛衰を盛り込んだアニメ「平家物語」最終回11話感想~山田尚子監督はまた凄い作品を作り出してしまった

アニメ

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回はアニメ「平家物語」11話“諸行無常”を見た感想を書いていきます。

最終回となってしまいました。

内容としてハッピーエンドにならないと知ってはいるので気持ちの準備をして見ていましたが、ダメでした。

鳥肌がいつの間にか出ていて、一瞬も見逃せない映像に涙をぬぐう暇も与えてくれません。

深夜アニメで、ガチに感動してしまいました。

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「平家物語」~作品詳細

アニメ制作:サイエンスSARU

監督:山田尚子

脚本:吉田玲子

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「平家物語」~11話あらすじ

年が明けて季節は冬から春へ。決戦は屋島の戦いから壇ノ浦へと向かう。

追ってきたのは源氏の若き総大将・義経。

激しいうず潮に源平の舟が入り乱れるなか、イルカの大群が押し寄せ、遂に風向きが変わる。

平氏の敗北と滅亡が垣間見えるなか、みなを勇気づけ闘う宗盛と知盛。

三種の神器とともに帝の手を取る時子。

びわはそのすべてを目に焼き付けようとしていた。

「平家物語」~感想

諸行無常の響きあり

前回の終盤で起こった平家滅亡の戦、壇ノ浦の戦いの続きから始まります。

始めのうちは海上戦に慣れている平家に勢いがありましたが、戦の流れは良きものです。

雲行きが変わるという言葉をよく聞きますが、文字通りに暗雲立ち込める描写が入ります。

イルカの群れが現れて「源氏に向かえば源氏が滅び
」「平家に向かえば平家が滅ぶ」という占いがされます。

宗盛が強く願いますがイルカは平家の方に向かっていきます。

完全に流れは変わり敗着の気配が濃くなっていく平家軍。

清盛の妻・時子は「生き永らえても惨めな末路が待っている」ことはわかっています。
後白河法皇がそんなに甘い人物ではない事も、自分がしてきたこともわかっているはず。

だからといって、安徳天皇と三種の神器を抱えて入水する事ないだろうに。。

しかし時子の悲哀さを見ているとその行動を止められるものはいなかったですね。
安徳天皇を”守る”と強い意志を見せていた徳子も止められませんでした。

徳子としても裏切りの平家によって掲げられた安徳天皇を、後白河法皇が丁重に扱う想像ができなかったのですね。

それならば安らかに眠った方がいいと考えた。

・・・悲しい、自分の子の幸せが生きる事ではないという事はあまりに悲しい。。

徳子が思った安徳天皇を”守る”という事は、生きて平穏な生活が望めないとわかっていたため、確実に残ってしまう後世への汚名をぬぐう事だったのでしょうね。

しかも徳子も入水したのに助けられます。

びわが始め徳子に見た海に沈んでいく姿にはその先があり、助けられる運命が更に見えていたのですね。

徳子は命を取り留めて尼寺に入ります。

「平家一門の栄枯盛衰を見てきて、自分の子供すらも目の前で失う苦しみ」
「一つとしてわからぬ苦しみはありません」
「ただ愛するものを祈り、ご冥福を祈ります」

ただただ、受け止めきれないはずの徳子苦しみ。
それでも穏やかに話されている様子がむしろ視聴者側に刺さる物がありました。

辛さ苦しみ悲しみ。
早見沙織さんの毅然とした演技は素晴らしかった。
そして最後の最後に落ち着いた声の徳子には言葉にならない”痛み”が乗っていました。
ありがとうございました。

最高のアニメ、最高の平家物語がここにある

息をするのも忘れて、気がついた時には鳥肌が止まらなかった。
分かっていたはずなんです。
平家物語はハッピーエンドでは終わらない。

アニメーションとしての緩急があまりにも素晴らしいすぎる作品で学校の授業でぜひ使用してほしいアニメで、深夜放送にするのはあまりにもったい無さすぎると思いましたね。

歴史物となると戦が焦点となってしまう事が多いのですが、ここまで人物描写に特化して描けるのは山田尚子監督と脚本・吉田玲子さんが成せる業なんでしょう。

流行りに流されない落ち着いた絵、緩急のついたBGM、人物達の強弱を見事に演じていただいた役者の方々、全てを取ってもアニメーションの最高傑作の一つでした。

またOPも良かったです。

「あの花が咲いたのは」

出だしで流れる歌詞ですが、平家物語の”あの花”と言えば”沙羅双樹”の花を思い出しますので現実から一気に作品の世界観へと引き込んでくれる良いOPでした。

最後のシーンは様々な人物の声が重なり平家物語の一説が流れる演出

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

平家物語は琵琶法師が語り継いできた物語、びわ・CV悠木碧さんの声に乗せて後世へと語り継いでいかなければならないという意思のラストでした。

最高の「平家物語」でした。

最後に

何度でも見直したくなる作品です。
後世に必ず残すべき名作です!

最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね。

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