こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、「賊軍土方歳三」最新6巻を読んだ感想を書いていきます。
「賊軍 土方歳三」~作品詳細
作者:赤名修
出版社:講談社(イブニング)
ジャンル:歴史・SF
発行巻数:既刊5巻(2022年3月現在)
「賊軍 土方歳三」~あらすじ
新政府軍の西郷・大久保の暗躍により、窮地に立たされた東北の雄・会津藩は、起死回生の一手としてヨーロッパの強国・プロイセンに援軍を請う事に。
そして、その見返りは蝦夷地割譲という、いわば日本の一部を売る事だった。
これに異を唱える土方は、庄内藩に助けを求めるため会津を出奔。
だが、その途上、米沢にて足止めを喰らってしまう。
「土方を通すな」その命を受け、土方の前に立ちふさがったのは、かつての仲間・元新選組二番隊隊長・永倉新八だった。
「賊軍 土方歳三」~感想
新政府軍の勢いを止められぬまま、会津・若松城にて籠城戦をすることを決める松平容保。
このマンガを読んでいる方はお分かりになると思いますし、作中でも言及されていますが援軍の無い籠城戦は敗北の決定した戦なんですよね。
既に容保公はこの時点で敗北を悟り、若松城で全責任を負う事を決意しているのでしょう。
実際に頼りにしている援軍は”プロイセン”ですからね、欧州でいくら勢いがあるからといっても極東の内戦にまで援軍を送るメリットはこの頃はまだ無いと思います。
フランスは時勢的にも日本に銃を撃ってでも稼ぎたかったというメリットがあって、米国はまだこの頃は中堅国だったから空いているアジアの後進国に不平等条約を結ばせただけなんで。
土方はこの時点でまだ同盟を結んでいる庄内藩に援軍を求めることとします。
歴史漫画の面白さは歴史上の人物が「実はこう考えていたかもしれない」「こう動いていたかもしれない」なんですが、賊軍土方歳三の面白さはこの「もしかしたら」のIFの部分が大きいんですよね。
ただ、余計な背う名画多すぎます。
戦のシーン、剣劇のシーンは他の新選組漫画の中でも群を抜いて上手でカッコいいのですが、その分下手な人間ドラマを入れているせいでテンポが滅茶苦茶悪いです。
池田屋の時に怨恨あった百村なんて出されても、残念ながら良いと思える人っていないんじゃないですかね。
この作品に何を求めているかによるんだと思うんですが、やっぱり沖田総司を生かす設定にしているのなら沖田総司の活躍の場を増やしてほしいんです。
人の生き死にを捻じ曲げたIFの設定を組み込むのなら、その部分を主軸に据えるのかそれとも会津戦争を史実に沿って描いていくのかの一本にまとめて欲しいです。
沖田を生かすなら、土方は函館戦争で生き抜いてフランスで将軍になってました!くらいのIF設定まで盛り込んでほしいです笑
沖田生存設定を活かしきれていないのではないかという感想でした。
最後に
永倉新八のドレッドヘアはやりすぎ、和装したヤンキーしか見えませんね笑
最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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