「アオイホノオ」26巻感想~ギャグマンガの新境地を作った男の制作秘話!

小学館系

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は「アオイホノオ」26巻を読んだ感想を書いていきます。

何回もボツを重ねて自分が知っている「炎の転校生」になっていく様子に感嘆の声が出てしまいますね!

「アオイホノオ」を呼んでいると若いからできる事があるなって思い知らされますね。

「アオイホノオ」~作品詳細

作者:乃木坂太郎

出版社:小学館

ジャンル:サスペンス

発行巻数:既刊7巻(2022年1月現在)

「アオイホノオ」~あらすじ

明かされた真珠の真実!その時アラタは!?

妻である真珠に指示されるとおり向かった石川県で、ついに真珠の真実を語る「あるもの」を発掘したアラタ。

本当の妻の秘密を知ってしまった彼は、その感情はどこへ向かうのか。

そして、緊迫する控訴審の行方は...!?

「アオイホノオ」~感想

コメディ漫画の楽しみ方

20巻くらいまで読んでて最近21巻から一気に読みました。
やっぱりめっちゃ面白い、「アオイホノオ」

この作品の最初の方は、島本和彦ホノオモユルが大作家芸術大学に入学して後々に活躍する凄いメンツの人々と出会い刺激を受けながら漫画家を目指していくコメディ漫画なんです。

旧ガイナックスの庵野さんとか赤井さんが登場して、ある事ない事・嘘みたいな本当の事、というより小説よりも奇想天外な人物たち。

現在のアニメ界の発展に大きな関わりになってきた人たちが登場することが、コメディ作品の枠を超えて楽しめたりしたんですよね。

ただね、失礼ながらホノオモユルが月一の連載が始まったあたりからは若干のトーンダウンがあって似たような地味な展開が続いてしまったのが、ちょっと離れたきっかけでした。

バトル漫画なら大体どんな時でも読めますが、コメディ漫画は

”ギャグが面白くないとつまらない!”

人それぞれ笑いのツボがあってギャグマンガって合う合わないが大きく分かれる漫画だと思うんですよねぇ。

あくまでも個人的見解ですが、ジャンプ漫画のコメディは自分には少し幼くて読めませんし、下ネタ多めのコメディ漫画も嫌いです。

現実と虚実がうまくミックスした、ありそうで無いドリフターズのコントのようなコメディ漫画が好きなんですよね。

そして、その時の自分の心境が大きく左右されるジャンルの漫画だと思うんです。

例えば妻と大ケンカして、コテンパンに打ちのめされた時にギャグ漫画を読んでも

「くだらない」

今までめちゃくちゃ面白いと思っていた作品も、この一言が頭の中をよぎれば全く面白くない作品になってしまうんです💦

ただそれはその時に心情。

今は妻とも子供ともある程度安定した暮らしの中で読んだ「アオイホノオ」めっちゃ面白いです!

急に甘えるなと言われても!

新連載が一ヶ月早まったホノオモユルは、石渡先生のアシスタントを徹夜でした当日に三上さんに小学館まで連行されて連載ネームを書かされます。

時代は80年代初期!
今ではパワハラだの人権だのなんだの言われる時代ですが、この当時はそれが当たり前の時代!

けど突然言われた徹夜明けの本仕事

「急に甘えるなと言われても!」
「俺の体はまだ・・・世の中の厳しさに耐えられるようにはできていない!!」

ホノオモユルのネームを見て笑っている三上さんじゃないが、このシーンを読んで

「ブフッ、ククッ」

と居間で我慢できずに笑ってしまいました笑

他にも、隣人がうるさいアパートの引っ越しを進める三上さん

「新連載、当たる前提で引っ越ししよう!」

「当たる前提!なんかいい!!」

ただの賭け事をさぞ絶対で大丈夫であろう言い方をして引っ越しさせる三上さんはひど過ぎ笑

炎の転校生初期ネーム

炎の転校生の初期ネームが書かれてるのがめっちゃ凄いと思いました!

きっとどの作家さんも何度もボツを重ねて新しい漫画を描いているんだと思いますが、ボツネームを見せてくれるサービス精神!

島本先生、ありがとうございます!

最後に炎の転校生を呼んだのは大学時代なので途中はうろ覚えですが一巻の内容は覚えている!

だから連載1話目の秘話が見れるなんて垂涎ものです!

もう一回買い直して読もう。

最後に

小学館に連行されて、まさかの理不尽展開にホノオモユルがしたことは

”一時間で1日分の凝縮した休みを取る!”

神保町の漫画古書を買い漁っていましたね。
自分も4・5年前に初めて東京行って神保町行ったときは1日じゃ足りない気持ちと滞在1時間でめちゃくちゃ満ち足りた気持ちになったのを覚えています!

挙句の果てには小学館が発行したありとあらゆるマンガ誌がファイルされている関係者閲覧自由の棚を見れる特権!

めっちゃ羨ましいわぁ~~

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

アオイホノオ 26

アオイホノオ 26

[著]島本和彦

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