こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は井上実也先生原作・有谷実先生作画で連載中の 「楊家将奇譚」1巻を読んだ感想を書いていきます。
楊家将を題材にする漫画はとても珍しいです!
10世紀の北漢に”最強無敵の部隊”として活躍していた楊一族の元に現代の女子高生が時空転移する物語です!
戦闘シーンに関してはそこまで上手では無いのですが、7男2女の楊9人兄弟をしっかりと書き分けている所からも絵が綺麗でとても読みやすいです!
仙女扱いされている主人公・鳥羽鈴はイケメン楊兄弟たちと北方民族・遼との戦いにどう関わってくるのかに期待が高まる!
「楊家将奇譚」~作品詳細
作者:原作・井上実也
作画・有谷実
出版社:KADOKAWA
ジャンル:歴史・転移物
発行巻数:既刊1巻(2022年2月現在)
「楊家将奇譚」~あらすじ
戦乱の世を駆け抜ける楊一族との出会いが 鈴の運命を大きく変える。
祖父が亡くなり、都会に引っ越してきた高校三年生の鳥羽鈴。
学校に中々なじめず、一人寂しく帰宅していたところ雷に打たれた彼女は気がつくと燃えさかる炎の中にいた――。
炎の中から鈴を助け出してくれたのは皇帝を守る武将一族の青年、楊四郎。
戦乱の世を駆け抜ける楊一族との出会いが鈴の運命を大きく変える――。
楊家将とは?
みなさん、楊家将ってご存じですか?
「楊家将演技」とは、1巻の井上先生のコメントでもあるように中国の歴史文芸で「三国志」「水滸伝」に並ぶ人気のある作品です!
北宋の楊一族の活躍と悲劇を描いた中国明代の講史小説を元にした時空転移作品となっています。
ちょっと古いですが、「ふしぎ遊戯」「龍狼伝」と同じ系統の作品だと思っていただければわかりやすいと思います!
951年~979年中国北漢という国があり、その国の傭兵軍団が「楊の一族」です。
「楊家将演戯」の前半部分は楊一族の父親・楊業を主人公に据えた物語になっていますが、後半の北漢滅亡の折に南宋に身を寄せる所からは楊兄弟が主人公へと変更されます。
物語の開始は南宋に移って楊兄弟が主人公になった所から始まります。
管理人の知識は北方謙三先生の「楊家将」「血涙」の知識が主なのですが、「楊家将演戯」は間違いなく面白い作品です!
一言で語るなら「悲劇の英雄たちの物語」!
前半部分の主人公、楊一族の父親・楊業の異名は楊無敵と呼ばれるほどに最強の部隊を引き連れていましたが、往々にして無敵・最強と呼ばれる存在は疎んじられ物です。
北漢の帝は楊一族に疑心の目を向けて、南宋に移ってからも猜疑の目を向けられています。
「楊家将奇譚」~感想
昔の中国に突然転移
高校3年生の女の子・鳥羽鈴は祖父が営む北海道の牧場育ち、しかし祖父が亡くなった事によって生前の勧めで弓道の強豪校である都会の高校へと進学。
中々自分の居場所が見つ駆らないと思う中で突然雷に撃たれて目が覚めると炎の中に立っていました。
そこで出会ったのが最強無敵を誇った楊一族の六郎。
話を聞くと10世紀頃の中国に時空転移してしまった事を知ります。
始めは奇妙な格好から敵国・遼の間者かと疑われますが10世紀中国の知識が全くない事からその疑いも晴れていき、むしろ
「龍と共に舞い降りる仙女が一族の武運を左右する」
占いで出てきた言葉通りの登場で仙女扱いをされていましたね。
昔の中国は占いによって意思決定されることが多かったので楊一族にとって占い師の言葉はとても重大だったんですよね。
ちなみに転生物あるようなチート能力は持っていません。
あるのは全国レベルの弓道の技術と牧場を営んでいたため馬術の経験がある事くらい。
ましてや女子高生が10世紀中国の知識を持っている事なんてよほどのマニアくらいしかいないでしょうし、持っていた世界史の教科書にも断片的な事くらいしか載ってません。
ましてや教科書に「楊家将」の事なんて一文字も書いてあるはずが無いですからね笑
スマホも持っていますが、ご都合主義的展開が無いように電波は無かったり充電器もソーラー式だったりと辻褄をしっかり合わせている事も共感できます。
鈴は弓と馬の技術で楊一族をどう導いていくかが注目ですね!
イケメン軍団・楊一族
フロースコミックって女性誌だったんですね。
「楊家将」という文字だけをみて購入したので全く知りませんでした。
なので楊家の兄弟みんなイケメン!!
7男2女の兄弟で鈴の周りには基本武人ではありますけどイケメンだらけ!
次男の二郎は優男のチャラい感じだったり、五郎はすぐに勝負に突っかかるヤンチャだったり、そして鈴を助けてくれた六郎は女性の扱いがまだ不得手なクール系男子です。
南宋一の都・開封府では、六郎の人気が凄まじいものがありましたけど女性に興味ありませんとばかりに無視してましたね。
きっと六郎が何かのきっかけで鈴の事を好きになってしまうんですよね。
戦記物として読み始めましたが、案外戦場のラブロマンスも面白く感じています笑
兄妹だけでなく、父・楊業と母・佘賽花は思いのほか優しかった。
知らない土地に急に飛ばされてきた鈴を毛嫌いするのではなく、客人として丁寧に接しています。
本当に強者とは他人を労われる人物を指しますね。
イメージ通りの楊夫妻で感激でした!
最後に
遼の武将・耶律休哥が最後の方に出てきました。
白髪でカッコいい!!
1巻はまだプロローグみたいな雰囲気でしたが、思った以上に楽しめそうな雰囲気です!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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