こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は「ジーンブライト」1巻を読んだ感想をネタバレ有りで書いていきます。
「私の少年」の作者高野ひと深先生の新連載作品です!
「私の少年」は題材としては男の自分としては正直読みにくい気持ちはありましたが、物語後半から最終回まででストンと心に響く終わり方でした!
そんな高野先生の新連載作品、予想を超えた面白さです!!
「ジーンブライト」~作品詳細
作者:高野ひと深
出版社:祥伝社
ジャンル:社会・SF?
発行巻数:既刊1巻(2021年11月現在)
「ジーンブライト」~あらすじ
女であるゆえの生きづらさに、日々新鮮に絶望する諫早依知(30)は仕事相手からのセクハラにも、変質者との遭遇にも絶望していた。
そんな彼女の元へ、元同級生の正木蒔人が突然会いに来た。
15年前の出来事の礼に来たと言う彼を依知は警戒するが、独特なペースで生きる蒔人は依知を全くおびやかさない。
依知の護身のための奇抜な解決策を蒔人が提案したり、イレギュラーな事態に弱い蒔人の探しものを依知が手伝ったり。
凸凹なふたりは互いに助け合う仲になっていくのか?
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「ジーンブライト」~感想
個人ではなく”女性”として扱われる生きにくさ
「そんなに褒められると男はみんな勘違いしちゃうよ?」
物語冒頭で依知が言われるこの一言。
主人公の諫早依知はエコーインサイドという小さな情報媒体系の会社で働いています
日々のインタビューの仕事でも、”女性”としてしか認識されなかったりあからさまなセクハラ発言されたりと生きにくさを感じています。
インタビューした相手のトークショーに赴き、相手が覚えていたのはスカートの柄だけ。
他のインタビュー相手からは、初体験の時期を聞かれる。
ランニングコースで、依知を待ち伏せして自慰行為をしている男性。
そんな日常に日々絶望のようなものを感じながらも強く生きている事を描いています。
単行本の帯では
ヤマシタトモコ氏推薦!!!
【一緒に戦おう。クソみたいな世界でもがく私たちのクソみたいな毎日を知っている「私たち」がこの中にいる。】
違国日記の作者である、ヤマシタトモコ先生がコメントを書いています。
違国日記は、高代槙生という発達障害の女性が亡くなった姉の娘・田汲 朝を引き取る物語で、男女では無くて一人の個人としての在り方を丁寧に書かれている漫画です。
そんな作家さんが「一緒に戦おう。」とコメントを残しているという事は、
”この物語は女性としての生きにくさ”
だけを書いているだけでは無いという事でした。
突然現れる同級生
そんな彼女の元に突然”正木蒔人”という人物が、「君の運命の相手だった男だ」と言って登場します。
一体次はどんな新手のセクハラかと思いましたが、彼は同じ学校の同級生でした。
何故運命の相手かというと、学校で相性診断という催しがあり診断1時間前に食べ物を食べてはいけないという決まりだったが蒔人はその案内を知らされておらず、直前にチョコレートを食べてしまっていた。
ただ依知も同じくチョコレートを食べていて決まり事を破り、蒔人と一緒に1日カップルを学校でした事から運命の人と言っているのでした。
聞いただけだと、”1日カップルをしたから運命の相手”という意味がありそうだけど、実はそんなに深い意味があるわけではないようです。
蒔人は人から叱られたり、注目を浴びるとパニックになる事があったようで、その場から救ってくれたことを感謝しているのだと回りくどく伝えたようです。
他にも不思議な行動を取る蒔人。
時間・予定・物の置き場所と事細かに自分の中に決まりごとがあるようで、LIENや電話が嫌いという事でした。
ある日、蒔人から謎のLIENがあり様子を見に行くとキャッシュカードが無くなりパニックになっていました。
同居人の武智さん曰く、イレギュラーな事態に非常に弱くこのような事態になると知らない人からは異常なほどにパニックに陥るとの事でした。
察するに正木蒔人は、
”不安障害”
”強迫性観念”
といった神経症を持った人間だと予想できます。
自分の家にいるのに「帰る、帰らせてくれ」と叫んでいるのは、今の現状から逃げ出したい・抜け出したいという意味合いだと思います。
管理人も”不安障害”と似たような症状を持っているので、何となくそうなんじゃないかなと思いました。
けど、それでは主人公は諫早依知ではなく正木蒔人という事になってしまいますが・・・
元・秀光館学園の生徒(※重大なネタバレ有り)
依知は元・秀光館学園の生徒だが事情があって退学処分となっているようです。
原因ははっきりとはまだ書かれていませんが、恵南という友人がいて仲がよかった雰囲気でしたが、依知が退学となった同時期に事故?で入院、その後学園に在籍はしていたが卒業式には出席していなかった
という事が蒔人から聞けたことでした。
1巻では恵南との関係も入院した理由もわからず、依知の退学理由も明白となっていません。
ただ元・秀光館学園の生徒は内部生・外部生と分けられていて、かなり謎めいた発言がされています。
”蒔人は内部生だからアレルギーは無い”
”外部生なのだから病気になることくらいあり得るだろう?”
この段階ではいまいちよくわかりません。
しかし内部生はかなり特別らしく、秀光館学園の生徒が飛行機欠便によって空港から抜け出そうとしたが「内部生の自分達なら許される」と言っている場面があります。
つまり多少の事ならお咎めなしというわけです。
依知がくそな学校と評していますが、内部生と外部生では大分扱い違いそうな雰囲気があります。
そして、空港から抜け出した秀光館の生徒と遭遇した依知ですが、生徒が落とした”通信端末”を依知が披露と顔認証でロック解除されます。
”通信端末”の持ち主は依知と瓜二つの人物でした。
これは果たしてドッペルゲンガー的なのか?クローン人間なのか?スマホのようなものを”通信端末”と呼ぶ意味合いが何か潜まれているのか?
社会風刺的漫画だと思っていましたが、SFっぽい要素が盛り込まれておりググっと引き寄せられる1巻のラストでした。
最後に
「あたしらはあんたらの事まで考えないと生きていけないのに」
依知が蒔人に言ったセリフです。
この意味は「女性は男性を警戒して生きていかなければいけないのに」という事でしょうかね??
もしそうだとしたら男性代表として謝罪します。
申し訳ございませんでした。
けど、男性も女性の言動に傷ついている人もいるって事を理解してほしいです。
高野先生なら、この点理解していただけると思っています。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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