こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、「賊軍土方歳三」最新5巻を読んだ感想を書いていきます。
この記事は、自分が調べた事を整理するための記事でもあるので間違えがありましたら、コメント欄からご指摘いただければ幸いです。
「賊軍 土方歳三」～作品詳細
作者:赤名修
出版社:講談社（イブニング）
ジャンル:歴史・SF
発行巻数:既刊5巻(2021年10月現在）
「賊軍 土方歳三」～あらすじ
上野戦争後、東北へと逃れた上野寛永寺貫主・輪王寺宮は「東武皇帝」を名乗った。
その目的は旧幕府軍に大義をもたらす東北王朝の実現だった。しかし、薩摩による内部切り崩しにあい、東北王朝は瓦解寸前に。
さらに追い打ちをかけんと、薩摩の大久保利通は会津・松平容保公暗殺を目論む。
その陰謀をいち早く察知した土方は策を施す。
新政府軍きっての策謀家・大久保利通、新選組きっての切れ者・土方歳三、両者相譲らず!
「賊軍 土方歳三」～感想
東北王朝の要を暗殺？
大久保利通が奥羽列藩瓦解のために松平喜徳の暗殺を企てます、ただこれに関しては土方が飯沼貞吉（白虎隊の生き残り）を影武者に使い失敗に終わります。
しかし本命は松平容保の暗殺。
確かに奥羽同盟の要は家督を譲られた松平喜徳ではなく、隠居しても尚も影響力の大きい松平容保であることは考えるまでもない事です。
ただ、これも土方の手回しによって山本八重が阻止します。
（八重の胸が空いててめっちゃ谷間見えてます、こうゆう所不必要な描写だなって思うですよね）
大久保利通にとってはこの暗殺の成否が問題ではなく、その後の血が流れる量が変わるだけだと言っています。
しかし、この頃は新政府軍にお金は無く早期の戦争終結は目下重要事項であった為、もし本当に暗殺計画があったのならば非常に手痛い失敗だと考えられますけどね。。
プロイセンの介入
松平容保公から日本名をもらったスネル兄弟の兄・平松武兵衛が土方歳三に面談を申しこんできます。
内容はプロイセンの介入。
その頃ヨーロッパの軍事最強国家でかの有名な鉄血宰相”ビスマルク”が北海道の土地を対ロシアへの軍事基地とするために軍事介入してくるとの事でした。
そのために榎本艦隊到着と共に時間を稼いで欲しいという事でした。
榎本艦隊が来ることで海からの防衛も叶う事から、土方が艦隊到着の報を喜んだのは構わないと思います。
けど列強が入ってこないように討幕派・佐幕派は進めていたのに両陣営の思惑さえ外れてしまいます。
プロイセンを介入させてしまっては日本という国自体が瓦解する事は土方歳三もわかっていたはずなので、このストーリー展開はちょっとありえないかなって思えますね。
土方歳三を介さないで、時勢を読めなかった列藩同盟の藩が交渉についたなら納得できますけどね。
※調べてみると会津・庄内藩は蝦夷地の領土を本当にプロイセンに売却しようとしていたみたいです。
知りませんでした、知らなかった事を知れるのは嬉しいですが、かなりショックな事柄でした。
列強を介入させようとするなんて何のために血が流されてきたのかがわからなくなりますね。
母成峠の戦い
戊辰戦争の最激戦区の一つが開戦です。
散々小さいぶつかり合いは描かれてきたのに、母成峠の戦いは少ししか描かれていません。
濃霧にも襲われて呆気なく陥落、土方歳三率いる新選組もからがらに後退を余儀なくされています。
史実でも母成峠の戦いに参加していたのかわからないのだから、無理して参戦させなくて良かったのではないかなって思います。
土方は松平容保公を連れて榎本艦隊が揃う仙台への撤退を進言するが容保公はそれを固辞します。
結局、会津城籠城戦へと移行していくのでした。
最後に
やっと母成峠の戦いです。
この漫画の終着点は、沖田総司をフランスに連れて行き結核を治すことだと思いましたがあまりに局地戦を描きすぎですね。
歴史の知らない事柄も知れてそこは面白いんですが、沖田を生かした意味が現在の所あまりよくわからないです。
歴史を細かく描く漫画なのか、新選組の生き残りたちを描く漫画なのかもう少しはっきりとさせてほしいかなって思います。。
ではでゃ、最後までお読みいただきありがとうございました。
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