こんにちわ歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、「青に触れる。」4巻を読んだ感想を書いていきます。
クリスマス、デートじゃないけど一緒に歩く二人の姿が妙に板につきますね!ドキドキしてしまいます!
そして就学旅行、同級生たちとの暴露合戦に瑠璃子の大人な対応が光りました。
外面と内面、常に意識しているからこそ相手へ慮った言葉が出てくるのかなって思いますね!
「青に、ふれる。」~作品詳細
作者:鈴木望
出版社:双葉社
ジャンル:社会・青春
発行巻数:既刊4巻(2021年10月現在)
「青に、ふれる。」~あらすじ
クリスマスの夜、ついにあふれ出てしまった瑠璃子の気持ち。
気まずい雰囲気のまま修学旅行が始まるも、京都での舞妓体験中に向けられた神田のやさしい眼差しにいっそう胸を高鳴らせる瑠璃子。
“相貌失認”をめぐり、白河も神田との距離を縮めていくが、瑠璃子への態度にも少しずつ変化が……?
恋と出会いがコンプレックスをほどいてゆく。
遠回しな告白
クリスマスのバイト帰りに、一緒に帰ることになった神田先生と瑠璃子。
ショッピングモールでフリースクールで使う手品用のプレゼントを買ったりしています。
帰り道の駅までの流れで神田先生は瑠璃子の事を、”自分の感情を押し殺す事も、自分の感情を伝える事もできる人”と評します。
神田先生も言ってましたが、この2つの感情をコントロールするのって非常に難しいことなんですよね。
自分の感情を押し殺して相手の事を考える事ができる人は、人の気持ちに寄り添う事ができる人ですよね。
対して自分の感情を伝える事って、自分という個人をしっかりと持っていて、個人としての意見をしっかりと述べられる人。
本来は相反しているような感情と呼べることなのに瑠璃子はしっかりとコントロールできている。
それができる人を自分は片手で数えられるほどしか出会ったことがありません。
僕の場合は前者しか出来ず、毎回泣き寝入りのような状況になってしまう事が多いですね。
そんな風に自分の事を見てくれていた神田先生に対して瑠璃子は思いの丈を伝えます。
自分には好きな人がいる、けど伝えたら相手は困ってしまうだろうから言えない。
「好きという気持ちを大事にしててもいいですよね?」
あぁ!いいに決まっているじゃないですか!!
神田先生っ鈍感だし、気が付いていないし!
完全シークレット告白だし!
って叫んでしまいそう!
相手を思いやる瑠璃子がとてもいいですよね!
神田先生の言う通り、2つの相反した感情です!素晴らしい!
気遣いの鬼
時は流れて修学旅行です。
旅行の夜、ギャルで普段フルメイクのケイちゃんがホテルを抜け出してコンビニへ行ってました。
目的は眉ペンシル
ケイちゃんは普段フルメイクで、すっぴんの自分を見せるのが恥ずかしくルールを破ってまでコンビニに買いに行きました。
ケイちゃんは眉の薄い自分と一重の自分がコンプレックスでした。
他にも黒髪ロングのメガネだと委員長タイプではないのに”委員長”に見えてしまったり、子供っぽい小さな手を”可愛い”と言われてしまう事。
コンプレックスは人それぞれ抱えているものが違います。
相手がポジティブな意見を言ったつもりだけど、受け取る相手にとってはネガティブな捉えてしまう
瑠璃子は、太田母斑という人から見える外見を自分自身がどう受け止めていくかを葛藤していた時期があったから、他の子たちよりも多く自分と見つめる時間があってアドバイスができるんですよね。
そこにたどり着くまで一体どれだけの葛藤があったのか・・・
過剰なほどに場の空気読んで、相手の機嫌を取りすぎていく事でどんどん自分を孤独にさせてしまった事がある瑠璃子は本当の自分がどれなのか見せてもいい事なのかに悩んでしたと言います。
現実でも、人の良いフリをしていく内に常に良い人でいなくてはいけない状況を作ってしまったりしますよね。
”不良が子犬に餌をあげていた”というギャップは、悪→善のギャップで持てはやされますが、善行に対して相手は更に良いものを求めるからどんどん自分の思い描いていた事柄から離れて行ったりするんですよね。
それを知った瑠璃子は、孤独は自分が自分の味方をしない事でほんとの自分を救いあげるのは自分自身。
自己肯定してあげることが大事なんだと考えているみたいです。
その事を舞妓体験をしてメイクした自分もメイク落とした自分も同じ自分だという事で一つ気が付いたみたいです。
以前はカバーメイクに罪悪感があったけど、メイクをしている自分も同じ自分なんだと思えるよういなったという事ですね。
”言うは易し、するは難し”難しい事ですが、一生をかけて完成させていく事だと思うので修学旅行が瑠璃子の一生にとって有意義であってほしいと思ってしまいました。
最後に
瑠璃子が神田先生に告白っぽい事をしてから、瑠璃子は無地から花柄の可愛いワンピースに興味を持つようになりました。
選ぶ色も青や紺の濃い色合いからピンクと淡い色に興味を持ちます。
しかし、母親はいままでの瑠璃子のイメージから青色がやっぱり似合うと言われてしまいます。
また教育関係の仕事をしている事から、進路に関しても親が率先して大学選びをしています。
本来瑠璃子がしたい事とあっているとは言えない大学。
固定化されたイメージを払しょくするために次巻、瑠璃子は親と正面から対話していく事になるんでしょうね。
どの場面でも、逃げない瑠璃子がとても素敵だと思いますね!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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