こんにちわ、羅川真理茂ファン歴25年。
いのまんです。
今回は、アニメ「ましろのおと」最新12話”ましろのおと”を見た感想を書いていきます。
かなり辛辣な内容なので、ご理解いただければと思います。
というか、これが最終回とか許せない!!
続編制作ありきで作るなら駆け足ではなくもっと丁寧に作らんかい!!
というのが本音です。では本編をよろしくお願いします。
前回あらすじ
糸が切れてもあきらめずに演奏しきった梶に観客全員が感動に包まれる。
雪の出番は昼休憩後。
しかし、出番直前に昼食を取っている場に母・梅子が現れる。
梅子は松吾郎の音で観客全員に松吾郎の音を聞かせて大会を優勝しろと命じます。
自分の音で演奏をするのか、梅子に言われたように松吾郎の音で演奏をするのか悩む雪。
雪の演奏順、雪の演奏が始まる。
その曲は、ゆっくりと大きくだが迫力のある松吾郎の音だった・・・
第12話「真白」あらすじ
雪が、心のままに弾く。
イメージをのせる。
伝える。
一心不乱に。
雪の三味線から溢れ出す音が、聴く者の思い出を引き出していく。
そして優勝候補、田沼総一の演奏が始まる。
圧倒的な音で、会場を揺さぶる彼の演奏もまた、聴くものを惹きつけていく。
2人の演奏が終わり、大会の結末はーー。
雪の演奏はどう評価されるのか?
梅子から松悟郎の音で演奏しろと言われた雪。
初め、雪は”松吾郎の音”を彷彿させるようなような演奏をして見せます。
その演奏に梅子は満足げに様子を見せています。
しかし祖父の音であり、松吾郎が”みったぐねえ音出すな”と言われた音です。
ただ、雪としては少し松吾郎の音を聞いてほしかっただけ、最終的には雪本来の演奏をして終わります。
万雷の拍手を受ける雪の演奏でしたが、審査員たちの顔には陰りが。
始めの”松吾郎の音”を判断するべきなのか、終盤の”雪の音”を判断すべきなのかという事で、審査が非常に難解なものになってしまったという事。
そして田沼総一の演奏はその日最高潮の拍手で演奏を終えます。
松悟郎杯個人戦、結果としては田沼総一の優勝、雪は3位という微妙な結果で終わっています。
この結果に父・源造からは、「総一に負けることはわかっていた」、緒方洸輔からは「聴いてもらおうとする欲が無い」と辛辣な言葉を受けます。
雪にとって初めての大会は苦い苦い結果の大会となってしまいました。
12話感想
製作者がいるため、あまり批判的なことは言いたくないのですがどうしても・・・
「ましろのおと」は、澤村雪という三味線奏者のサクセスストーリーです。
今回アニメで放送されている部分は、彼の人生のほんの一部分、そして三味線奏者として始まりでしかありません。
なので高校(松悟郎杯)編だけを掻い摘んでアニメ化するとなると雪という人間の歪さしか描けないであろうことはあらかじめわかっていました。
原作の最後までやらないであろう事は放送が始まる前からわかっており、1話に登場した立樹ユナさんの扱いからもわかっていました。
だからこそアニメ化においては多少の改編も必要だと思っていました。
しかし、放送が開始して話数が進めば進むほどにただストーリーをカットして繋げているだけのアニメになり下がり新規視聴者にはわかりにくく原作から来た人にとっても違和感を感じる内容となってしまいました。
例えば海人がやたらと雪の態度にキレているシーンが出てきますが、アニメでは海人が”なぜ三味線を始めたか”という事はおざなりになっています。
海人は元々プロに行けるかもしれないほどのサッカー選手だったのに膝のケガと親の反対によってサッカーの道を閉ざされた人間です。
そのため雪のように好きな事をできて才能もあるのにも関わらず、煮え切らない態度をしている事に対して怒っています。
この点を理解させる描写がないのにむやみやたらに海人をキレさせたら、ただキレるキャラで物語として不快感しか残りません。
それならこの部分は一切カットして、朱里の本質的な強さや結衣の内面的劣等感にフォーカスした展開の方が全然よかったと思います。
キャラの深掘りが全くされていないことがストーリーが中身がないと思われる原因となっています!
問題の演奏シーン
1話の雪の独奏や2話での若菜ちゃんとの合奏はアニメとして見せて聴かせてくれる最高の出だしだったと思います。
しかし、それも毎話毎話やるのであれば若干の飽きが来ます。
これはアニメなのだから、演奏面を見せるのではなく物語を見せることをしなくてはいけません。
ストーリーあってこその演奏シーンです!
例えば、名作の部類の音楽アニメ「のだめカンタービレ」「坂道のアポロン」「響け!ユーフォニアム」といった音楽アニメは毎回事には音楽シーンはありません。
物語のキャラクターや団体を各話ごとに育ててから、演奏する曲やシチュエーションに視聴者が共感できるように製作されていると思いますし、演奏シーンにはぐっと引き込まれるものがありました。
ですがアニメ「ましろのおと」では毎回毎回演奏シーンの尺を取ってはキャラの深掘りをせずに、ただ雪と一緒にいるだけの人たちで終わってしまっているように感じます。
そして問題の松悟郎杯個人戦雪の演奏です。
今回の大会で雪は、祖父・松悟郎の演奏と雪本人の演奏を一つの曲の間に演奏します。
これはもちろん特赦な事で普通の大会で、普通に考えればやってはいけない事だとわかりますよね。
アニメではこともあろうに、その演奏を11話と12話に分けて演奏しているのです!
一つの曲を2話に分けて演奏するって曲を聴かせる気0、無いってことですよね!?
スポーツものだったら1試合を何回に分けるのはありですよ。
けど、曲を2回に分けることはありえないでしょう!?
音楽って演奏する人が集中するのは当たり前ですが、聴いてもらう人にも集中して聴いてもらえないと本当の意味で良い演奏だったとは言えないと思っています。
それを2回に分けるって・・・、考えればわかるはずなのに・・・
しかも演奏中に名前もうろ覚えであろうキャラがぺちゃくちゃぺちゃくちゃと喋っているし・・・
原作でも演奏中に各キャラが演奏を聴いて自分の気持ちを思い浮かべたりしていますが、それは漫画だからできること!
アニメでそれをやってしまうとせっかく名だたる三味線奏者が監修して演奏してくださった曲がまったく聴こえないじゃないですか?!
この場面はセリフなしでキャラの表情や慕情を感じる画を入れるだけで十分でした。
セリフが入れば邪魔になることは原作から来た人たちもわかってくれますから!
何も感動もできなくて、ほんと台無しな演奏でした。
最後に
最終回です。
春だから何か学園ものアニメを入れようという思惑が透け透けの作られ方で、終わり方も微妙、原作ファンとしては続編無くていいと思ってしまった最終回でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね。
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