こんにちわ、羅川真理茂ファン歴25年。
いのまんです。
今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」25巻の感想を書いていきます。
※最後にポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。
「ましろのおと」~作品詳細
作者:羅川真理茂
出版社:講談社
ジャンル:仕事・青春・音楽
前巻あらすじ
春暁を生演奏する事の無い若菜にゴースト奏者説が浮上していた。
梅子は雪にメールで「若菜を想い”春暁を弾いてほしい」お願いすると、雪はそれにこたえるようにSTCのライブで”春暁”を演奏すると、ライブを見に来ていた若菜が飛び入り参戦する事に。
梅子はそのシーンを動画サイトに投稿する事でゴースト奏者説は払しょくされた。
そして、雪はテレビで唄付けの伴奏が入るとそこには父・神木流絃がいた。
予定には入っていなかったが、トリの「じょんがら弾きかけ合い」を源造は急遽雪を指名して演奏初共演となる。
喰われないように引っ張られないっように、雪の意地がぶつかる。
雪、大嫌いな父との共演
テレビ番組の唄付け伴奏で呼ばれたはずの雪が、急に神木流絃の指名により「じょんがら節かけ合い」に出演させられて否応なしに親子初共演となってしまいます。
流絃の演奏に、喰われないように引っ張られないようにと演奏する雪に対して、「なぜ自分についてこない」と思う流絃。
とうとう曲のリードを雪が奪います。
さすが松吾郎の魂と自分の息子と思い、雪にリードをゆずります。
二十歳前の雪は、大嫌いな流絃にリードされたくないと思い最初は弾いていましたが、流言との演奏が予想以上に相性が良く気持ちよく弾いていたからこそ、雪のリードになったのでしょう。
梅子も「雪が流言を嫌いなのは、話した事も演奏知らないからで、話をすれば良い父で奏者である事」を言っています。
雪は演奏後のあいさつで、「勉強になりました」と本心から言っていますからね。
ただ、若菜にも思うところはあるみたいです。
若菜は雪が流言に奪われると、そして今の自分では雪を引っ張れないとも。
若菜がそう思う理由は彼の出生に影響があると思うんですが、今のところ誰かは全くわからないです。
”荒天の調べ”のムービーが進展しない?!
STCのアルバム曲”荒天の調べ”で映像を取りたいヤンコビッチ監督だが、出資者がいなくて自主制作で撮ると言い始めています。
仕事に口だしはしない約束のパートナーのエマだが、プロデューサー兼シナリオライターをやるとお金の管理も全部やると強制的な言い方で了承させます。
アルバム曲を全部しようして海外で製作されるくノ一アニメに使えるはずだったのに、ヤンコビッチ監督のために断ったのだからお金になってもらわないとですね。
ちなみにくノ一アニメの楽曲は若菜が全部書き下ろしてがバカ売れ、しかも海外に若菜も超人気らしい。
センチメンタル・タケト
ユナの元カレで「ピンク・パンク・ガジェット」のギター兼ボーカルのタケトが急に雪の部屋にやってきます。
しかも、撮影があったのにそれをさぼってきた事でメンバーの健が連れ戻しにやってきます。
ライブツアーを前に何か不満があるのか?と健が聞くと、新メンバーの二人が生意気だと言います。
「ピンク・パンク・ガジェット」はメジャーデビューに伴って、メンバー2人が入れ替わっています。
ただ新メンバーの愚痴はあるものの決定的な事ではない様子。
タケトは雪にやりたい事やれているかを聞きます。
いっぱいの人に聞く、三味線で食ってくというのはできていると言う雪。
けど、何もかもを忘れて闇雲に弾きたくなる時があるとも言います。
考えることが多すぎると、何も考えずに没頭したい時があるのはよくわかります。
例えば、本を読んだり、ランニングをしたり、映画を見たり、旅行に行ったりと自分にのしかかっている「しがらみ」を忘れてしまいたいという事だと思います。
タケトは口は悪いけど、心根がいい奴です。
「三味線の世界に引っ張られる」とやる気のなかった時期の雪にかけた言葉を雪は何度か思い出しています。
食事に出て家に戻ると元メンバーのノリオとジルがいました。
2人は現在路上ライブをして自分たちなりに楽しんでいるとの事だったが、タケトは二人の事を知っていました。
タケトが気になっていたことは、中学のころから一緒にやっていた二人の事が心に引っかかっていたのです。
2人に泣いて謝り、売れたいという想いを伝えると、2人は応援の気持ちしかないと伝えています。
自分勝手で我が儘なタケトのセンチメンタルな本音が聞けました。
2ndアルバムリリースツアーが決定
雪、新アルバムの曲が出来ないことを荒川に報告します。
”荒天の調べ”は怒りに任せてたまたまできた曲でしたので、名曲はそうそうできないという事ですね。
そしてとうとう金城さんは大きな仕事取ってきます、アルバムリリース記念・北日本コンサートツアーが行われる事になって訪日外国人旅行に自分達のツアーも混ぜてもらえることになってチケットもたくさん売れていて、飛躍のチャンスです!
舞台は整ったから、自分達の価値を高める為に大会に出場するメンバーたち。
- 日比谷大会、優勝大河さん笑
- 唄付け・曲弾きの青森大会、梶が2連覇
- 弘前津軽三味線世界大会、男性A級田沼総一2連覇、舞女性A級二連覇
- 金木大会、田沼舞準優勝・白河運八賞、雪は2年ぶりの大会で優勝・仁太坊賞
堂々の成績を収めているSTCメンバーたちです。
雪は舞にSTCで爆発したいなと言いますが、その時期は間近だと感じられる結果ですね!
最後に
総一が雪の実家に来てお喋りをしますが、お家のややこしいです。
「舞」は流言を継ぎたいという事を雪は初めて知ります。
しかし、父・源造は流言の名は雪に譲りたいと思っています。
めちゃくちゃ面倒くさい話で、噂好きな人には垂涎の的のようなネタです。
実際に幼い頃、雪は田沼兄弟と比べられ、田沼兄弟は雪と比較され嫌な思いをしてみたい。
しょうもないことを言う人たちは、いつの時代も変わらずいるものなんですよね。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね。
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