こんにちわ、羅川真理茂ファン歴25年。
いのまんです。
今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」23巻の感想を書いていきます。
※最後にポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。
「ましろのおと」~作品詳細
作者:羅川真理茂
出版社:講談社
ジャンル:仕事・青春・音楽
前巻あらすじ
たぬきち食堂の親父さんが脳梗塞で倒れて入院してしまう。
ライブ後にその事を知った雪は、金城と舞に対してどちらが大事かと怒るが他人の自分たちにできることは少ないとたしなめられてしまい、結局桜は長野の叔母の元へ行くことになってしまった。
一方、デジタル配信が好調に伸びていたはずのSTCだが、映画主題歌の件が白紙となる。
上手くいっていたように見えるが、その実上手くはいかない事を実感してしまう。
雪がライブハウスと客層が違う事を指摘しており、ジャズクラブのジャンルフリー版を考案、宮本が面白いと思い、ライブレストランみたいな場所を作ろうとする。
雪を訪ねて桜の同級生が下宿先に訪れる、そして大人なんだから助けてやれと言われるが雪はまだ大人ではないのでどうすることもできない。
雪は桜に三味線を聞いてもらいたいと思い、桜がいる長野の叔母の家まで訪れて桜と話し三味線を聞かせるのだった。
ライブレストラン、ア・ヴォロンテ開店!
演奏者は弾きたい時に弾けて、お客さんは食べ飲みしながら、好きに出入りが出来るライブレストラン「ア・ヴォロンテ」が開店してSTCの活動の場が増えました。
「ア・ヴォロンテ」でのSTC初ライブに、筍コンサートに来ていた脚本家のエマ・アンダーソンと映画監督のアレクセイ・ヤンコビッチが現れます。
ヤンコビッチ監督は”荒天の調べ”を聞いていき方が下手な人間の曲だと評します。
特に今回の演奏は映画の件や舞の金銭面の件だとかで、何故上手くいかないのかという気持ちを込めて弾いていますので、それはそれは強い念のこもった演奏だったのでしょう笑
ヤンコビッチ監督の言葉にならない悲鳴
ヤンコビッチ監督はB級映画ばかりを作る監督で、今はスランプに陥っているがSTCの音にインスピレーションを感じていたようです。
楽屋に来て、凄い不機嫌そうな顔でSTCのメンバーと一緒に行動したいと言います。
雪が、なんでそんなにむっつりした表情をしているのかと言うと、宮本さんが無表情で詰め寄り「君たちの仕事に繋がる事なんだよ」と諭しています。
宮本さんは、ホントいいキャラしています。
ヤンコビッチ監督は金城にアルバム曲について話をします。
荒川潮の作った曲はストーリーがイメージできるが、荒天の調べだけはイメージが浮かばないという事。
金城は澤村雪は感性とセンスで作曲を行うタイプの人間だと説明をします。
雪とヤンコビッチ監督は自分の本質を上手く伝えられない、ヤンコビッチが雪に感じる苛立ちは同族嫌悪なんだと自分で納得していました。
曲を聞いて、この曲は怒りをイメージしているのだなってわかっても、その事に対して苛立ちを感じるって感性がまさしく同族なんだと感じさせますね。
ヤンコビッチ監督は雪に曲のストーリーを聞きますが、雪は上手く言葉で伝えられません。
その変わり、
「自分が価値の無い人間と感じる時があり声の無い悲鳴でいっぱいになる、不安や辛さに敏感だが幸せには鈍感」
ということを伝えています。
なんてことを言っていると梅子が登場。(ハイウエストのスカートが素敵です)
天才のあたしには、雪の考えもヤンコビッチの考えもわからない。
ただ一つ言えるのは、同じ方向で理解しようとするから理解できない。
まさかの梅子の登場で、答えの糸口が見つかります。
自分の興味のある相手が同じベクトルを向いていると思い込んでいる事が問題だという事です。
そうゆう風に決めつけてしまうと一気に視野が狭くなってしまうという事ですね。
最終的にヤンコビッチ監督は”荒天の調べ”でムービーを取りたいと言ってきます。
ヤンコビッチ監督は本当にめんどくさい人間です笑
ここにたどり着くまでが本当に長かった!
桜が帰ってくる
たぬきち食堂大家さん、退院してきて年末をみんなで過ごせることに喜びを感じています。
そして、とうとう桜ちゃんが帰ってくることが出来ました。
住民とハグをしますが、なぜか雪とはしません。
「しないもーん」って言っている桜ちゃんが可愛いです。
親父さんは、桜の声が聞こえると足を引きずりながら桜を抱きしめて可愛い可愛いと連呼します。
親となった今としては、親父さんの気持ちがわかるようになりました。
みんなと食事をしているときに、「一度死にかけたから幸せを強く感じるよ」という言葉に重みをがあります。
竹の華を辞めることに
STCの活動が活発になるにつれて、「竹の華」への出勤数も減っていたSTCの3人。
大河から新人2人を入れて教育していく事を告げられます。
解雇通告です。
やはり、稼働できない従業員を置くことは難しいですよね。
女将は面倒見ると言っていたのに辞めさせる形となって申し訳ないと言われます。
女将は厳しそうな顔をしているけど、愛情深い人だというのは大河が久々に大会に出た時のコメントや雪が苦しんでいるときに何度も話し合っていた処からわかります。
読者としても「竹の華」は大好きなのでまだまだ書いてほしかったです。
「ましろのおと」~23巻ポイント
- ライブレストラン、「ア・ヴォロンテ」が開店
- アレクセイ・ヤンコビッチ監督がSTCを見物したいという
- 雪の怒りのイメージが”白”だと聞き驚く
- ”荒天の調べ”で映像を取りたいと申し出る
- 桜、たぬきち食堂に帰れることとなる
- STC男性メンバー、「竹の華」を辞める
- アルバム使用の申請が来ていたが、ヤンコビッチ監督の為に断っていた事がバレてしまう
- 事務所所属の星灯が事務所を辞める
最後に
舞は雪に、同居している同事務所の星灯の様子がおかしいと相談していました。
結局、長い年月売れなくてモチベーションが低下したことでの退所です。
好きな事で食べ続けて行けるのは、ほんの一握りの人間です。
その事をほんの少しのエピソードで盛り込んでいきました。
星灯さんの「嫉妬で醜くなっていく」と言った言葉は、どの世界にもある事ですね。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね。
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