「ましろのおと」15巻感想・ネタバレ~雪、祖父の音との融合で全国に勝つ

ましろのおと

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」15巻の感想を書いていきます。

※最後にポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。

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「ましろのおと」~作品詳細

作者:羅川真理茂

出版社:講談社

ジャンル:仕事・青春・音楽

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前巻あらすじ

雪は弘前大会の男性A級出場するが、若菜が兄弟対決を避けるために青森大会に出場する。

他の奏者に、総一と神木清流を避けたと陰口をたたかれるが、緊張する梶に対して気遣う優しさを持った若菜。

弘前大会では舞が女性A級で3位という結果に。

そして男性A級の演奏が開始する。

総一の演奏が始まる。本心が見えないと言われる総一だが、優勝していっぱい褒められたいというわかりやすい欲の元に演奏を終える。

陰の気持ちに引っ張られている洸輔は、昔の記憶を思い出す。

洸輔は父子家庭でサラリーマンだがネグレクトの状況で育てられて、借り物の三味線だけが生きる術だった。

深淵のような洸輔の演奏

濁り無く、凛と鳴り響く神木清流の音は、無への誘い、機械のように正確で音の狂いは全くなく心地良くもあり恐ろしくもある音色。

幼少期の記憶から、自分が積み重ねてきた想いでは無く、ただ生きるために三味線があった洸輔。

叔父に引き取ってもらってからは、一見お金持ちに見えるけれど心に抱えた闇は無くなるわけでは無くて、あくまでも閉まっているだけでした。。

雪の音によって、思い出したくなかった記憶の蓋が空いてしまった洸輔だが、何ももってなかった耕輔は「3連覇の偉業」を得るために弾き続けます

決壊しそうな気持ちがをギリギリで止めて、王者としての演奏を見せつけた演奏に洸輔自身がほっとした様子でした。

意地悪な人間と言うよりも、自分にも他人にも興味が無いタイプの人間でした。

今まで親に問題があるキャラクターが精神不安定になる展開とは違い、メンタルコントロールできていたという事は似たようなキャラが多い中で、一線を画すキャラとなったのではないかなって思います!

梅子、雪の演奏を聞いて

神木清流の演奏が終わり、雪の演奏順になります。

雪は三味線甲子園の後半に見せた若者らしい音で観客を楽しませます。

三味線甲子園の時は拒絶された自分の音がみんなに届いて欲しいとねがいながら、穏やかで唄うように脈を打つ演奏をしている雪の才能・音はしっかりと育ってきています。

みんなの前で弾けることの喜び・幸せを噛み締めて演奏を終えると割れんばかりの拍手が鳴り、いつまでも鳴り止まない状態に。

雪の音は、しっかりと松吾郎の音が融合して育っていると感じられる演奏だった。

雪の演奏の一部始終を聞いていた梅子は、雪が全国大会に出場して有名になる事で、松吾郎の音が世に出る時が来たと喜びます。

しかし、雪の演奏が始まると徐々に怒りの顔を見せて、最後の方には怒りを通り越して寂しそうな顔をしています。

「雪の中にくだらねぇ音がまじり、松吾郎の音が消えてしまう」

竹の華で修行している雪を想って出た言葉ですが、雪は様々な出会いの中から自分という音を選び出し表現することが出来るようになりました。

祖父と同じ弾き方でなくても、雪の中の音の基本は松吾郎の音で、それが雪の音となっても松吾郎の音は消えないという事は若菜ちゃんと話して納得した事です。

梅子は、松吾郎の手をそっくりそのまま弾くことが望みだから雪の我を出すことは望みじゃなかったから、松吾郎の音が消えてしまったと思ったのでしょう。

澤村松吾郎の音は近くでーーー遠い

これまで強気に自分の考えを主張してきた梅子ですが、今回の雪の演奏後はとても寂しそうな様子でした。
梅子のやり方が絶対正しいというわけでは無いですが、梅子は梅子の信念を元に行っていた事なので、今大会での梅子の様子がおかしかったことがとても気になります。

弘前大会、青森大会結果

弘前大会の男性A級は、総一・洸輔も認めざる負えない演奏で雪が優勝を飾ります。

青森大会は若菜が優勝、梶が2位という結果。

兄妹優勝が決まりますが、若菜は優勝祝賀会で雪の事ばかりを気にしていました。

そして翌日の金木大会、今回は総一と洸輔共当たる大会で若菜が優勝を飾ります。

雪と松吾郎の音について語り合ってから、若菜の中にある松吾郎の才能が開花した感じです。

「ましろのおと」~15巻ポイント

  • 機械のように正確で音の狂いは全くない神木清流の音
  • 気持ちが決壊しそうな所をギリギリで止めて、王者としての演奏を見せつける
  • 雪の演奏順、三味線甲子園の後半に見せた若者らしい音
  • 雪は前回拒絶された自分の音がみんなに届いて欲しいと思いながら演奏をして、みんなの前で弾けることの喜びを幸せを噛み締めて演奏を終える
  • 松吾郎と雪の音が融合したという、雪は見事優勝を果たす
  • 青森大会は梶が2位で若菜が優勝
  • 壬生悠理は若菜が好み?
  • 若菜、金木大会に出場して総一・洸輔を破って優勝を果たす
  • 突然の若菜の羽化に驚く清流

最後に

桜ちゃんは弘前大会を見に行けなくって泣いてました。雪さぁ~~んっ

ストーリーの根本に関ってくるわけでは無いんですが、桜ちゃんの行動って物語のアクセントとしてとても印象に残るんですよね。

理由はただ単にいい子だからって可能性が高いですが笑

桜ちゃんも恋愛方面には疎いようですが、雪の事は気になるみたい。

16巻からは新章に入るので桜ちゃんの出番が増えるかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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ましろのおと 15巻

ましろのおと 15巻

[著]羅川真里茂

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