こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、アニメ「ましろのおと」最新6話”原郷”を見た感想を書いていきます。
5話”合奏”で、初心者軍団である愛好会メンバーを指導する立場となった雪だが、今まで教えた事のない雪はどう教えていいのかがわからず四苦八苦しています。
また団体戦にしか出るつもりのなかった雪だが、梅子に強制的に個人戦への出場を決められます。
団体戦のじょんがら節の曲も決まらない中で、津軽三味線愛好会のOBである緒方洸輔がやってくると、雪と合わせた「じょんがら節」は課題曲の制限時間内に収まる曲でした。
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「ましろのおと」第6話”原郷”~あらすじ
和楽器屋の店主「大俵ヒロシ」に連れられ、青森へと合宿に来た津軽三味線愛好会。
さっそく練習に取り掛かるメンバーだが、スランプに陥ってしまう朱利に対し、自分の悩みで上の空な態度で接する雪。
だが、大俵から聞いた津軽三味線の歴史をきっかけに、雪は迷いに対する自分の答えを見つけようとした。
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青森合宿へ出発
じょんがら節六段をとりあえず弾けるようになった愛好会一同は、やっと新節の練習に取り掛かります。
が、田沼舞とネトゲで出会い、舞たちの演奏を聴くと完成度の高さに焦る結衣。
神木清流からいただいた新節を一ヶ月で覚えた熱意を見込んで、三味線を教えてくれている大俵師匠が青森へ合宿することを決めます。
自分は元吹奏楽部・東日本出場者なので音楽の事は若干わかりますが、いくら経験者がいても初心者集団が丸々一曲を弾けるようになるにはめちゃくちゃ時間がかかります。
経験者の集団でも、大体4月からコンクール用の曲を練習し始めて7月末の地方コンクールへ出場します。
その間に、個人錬・パート練・合奏と練習を重ねていって望むものなので1ヶ月というのはもの凄く頑張らないとできない期間です。
個人経営店が一週間もお店をお休みするのは大変ですから大俵師匠の熱意がすごい。。
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海人の嫉妬
元々サッカーで将来有望な選手だった海人は、ケガでサッカーを断念しています。しかも朱利が好き。
朱利は中々上達しないことに落ち込み雪に相談するが、前回の緒方洸助との合奏をひきずっています。
そんな時に朱利に話しかけられてので、適当に答えます。
そのことを見て海人は雪にキレます。
やる気がないのにちやほやされている、機嫌を損ねたら演奏しなくなると怒ります。
けど朱利が庇うにしてもキレるタイミングおかしいと思うけど、今の若い人はそうゆう感じなのか?
原作だと、この衝突は緒方洸輔が登場する前にあるんですがこのタイミングに持ってきています。
海人はプロを目指せるだけの実力があった選手です。
けど、そんな選手だったからこそ雪が三味線の才能を垂れ流しにしているのが不可解で不愉快だったのでしょう。
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津軽三味線の歴史
津軽三味線は、士農工商の階級制度からさらにその下に銭民階級という階級が盲目の人たちはこの階級に分類され差別されてきました。
明治に入り、階級制度自体は廃止されたが差別自体はなくならなかった。
江戸時代までは「当道座」という組織に入らなければいけなかったが、明治の制度廃止により解体。
自由に弾けるような時代になっても、盲人たちの暮らしは変わらず、諸国を回りながら生活を送る日々が続きました。
そのように廻る人達を”ホイド“と蔑みます。
彼らは演奏して、体の前にぶら下げた布の中に入るお金の音や食料を感じながら、つらい生活を耐え忍んで生きてきた。
津軽三味線の祖・仁太坊が、弟子を作り、弟子がまた弟子を作る。
そしていつの間にか、目の見える者たちも津軽三味線を弾くようになっていった。
昔は、障害を持つ者に対して決してやさしい時代ではありませんでした。
だからこそ、障害を持たない者が三味線をやるなんてことは信じられなかったでしょう。
しかし、良いものは良いと思える心を持つ人がいて、その心こそが日本人としての魂でその音が日本人の”ブルース”となる。
信じられないと思われる行動は新しいものを生み出し、そして今の奏者も新しいものを生み出すことを追及しています。
津軽三味線の歴史を知るも知らないでも、津軽三味線を弾くことはきるけど先人たちの気持ちを思い出してほしいという意味で青森合宿を強行したんですね。
唐突な大俵師匠の三味線の歴史語りでしたが、ナレーター業を生業としている木村 匡也の訥々として喋りはとても耳にやさしく何度も聞きたくなりました。
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雪は個人戦への出場を迷ってる?
兄・若菜ちゃん(+友人のコータ)が合宿先に雪に会いに来ます。
梅子が勝手に個人戦に出場登録しているが、いまいちやる気が出ない雪。
一応弾きたい気持ちはあるとは言うものの勝ちたいと言わない雪に、もっと貪欲になってもらいたいと思う若菜。
そして、大会に出ることを祖父はどう思うかを聞きます。
生前祖父がなぜ弟子を取らなかったのかいうと「聞いてくれる人全員が弟子」といい、けどそれ以上に「聞いてくれる人がいるという事が何よりの教えだ」
という言葉から、雪は聴衆を求めて個人戦への出場をすることを決意します。
タケトの「いずれ三味線の世界に引っ張っていかれるぜ」というセリフは、雪が聞いてくれる人を求めて演奏をしだすことを言っていたのでしょう。
先人たちの思いと聴衆を求めての個人戦出場、欲のない雪に少しづつ欲が見えてきた事で面白くなってきました。
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最後に
原作では、本来海人が朱利への好意を隠さずその事に嫉妬する結衣でしたが、アニメでは回収しなかった海人の葛藤部分を青森合宿に入れてきました。
どちらかというと、いつも強気で周りを振り回しているように見える結衣が朱利にイラついている部分を見せないと今後の展開につながらなくなるのだけどどうするのだろうって感じ。
高校編で終わるのだから、田沼家族の話いらないと思いますね。
けど、木村 匡也さんの津軽三味線の歴史を語るところは何回見てもゾクッとするような説得力があってとても良かったです!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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