こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」8巻の感想を書いていきます。
※最後にポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。
「ましろのおと」~作品詳細
作者:羅川真理茂
出版社:講談社
ジャンル:仕事・青春・音楽
前巻あらすじ
2日目個人戦が始まった。
福岡の荒川潮は、派手な演奏で観客を沸かせた。
大阪の梶貴臣は、糸を切りながらも最後まで演奏を続ける根性を見せた。
雪は桜ちゃんのおにぎりを食べて、初めて大会の舞台へと立つ。
”松吾郎の音”と”雪の音”を混ぜた演奏をして、この日最高潮の盛り上がりを見せる演奏ができた。
しかし母・梅子だけは、その演奏に怒りをあらわにしている。
大会最後の奏者、田沼総一は神木流の力強い叩きを見せると、雪と同様の歓声が巻き起こる。
その演奏を聞き、雪は勝ちたいと強く思うのだった。
「ましろのおと」~8巻あらすじ
A級大会準優勝の奏者、田沼総一の演奏終え、万雷の拍手に満たされる津軽三味線甲子園「松吾郎杯」。
その演奏を聴いた雪の心には今まで感じたことの無い思いがこみ上げる。
全ての演奏が終わり、遂に運命の結果発表へ。
そして物語は新章へと続く!
総一が演奏を終えて
圧巻の演奏を見せた田沼総一が舞台袖から降りてくると雪に話しかけます。
「最初の演奏と最後の演奏、どっちの音を覚えておけばいい?」
そう言われるほどに2分半の間に違う音を叩いていたのでしょう。
聞いといて総一は「どっちでもいいけど、俺が勝つし」と言ってます。
総一に友達ができないのは、こうゆう歯に衣を着せぬ言葉を言うからwww
天才はいつでも孤高です。
松吾郎杯個人戦の結果発表
実質、総一と雪の一騎打ちに見えた個人戦ですが、雪は3位でした。
2位は「荒川トゥイン」の荒川潮。
1位松吾郎賞は、観客を情熱の渦に巻き込んだ田沼総一となりました。
更に総一は、審査員特別賞を同時受賞しています。
完全に雪の完敗です。
この結果に母・梅子は怒り、雪の3位のトロフィーをわざと滑らして落とします。
梅子としては、祖父・松吾郎の名前の付いた大会で雪にデビューさせて箔をつけさせようとしましたが惨敗にも近い負け方をしたことに起こっていますね。
梅子のエゴだけど、梅子は審査員に自分の息子だと公表していないで大会に参加させています。
出場して普通に演奏さえすれば、田沼総一にも負けない演奏ができると思っていたからでしょう。
梅子は自分の力で会社経営を成功させて世界にも進出するような会社を作り上げた実績から、雪への見立てに関しても親の欲目抜きにして優勝できる実力があると考えていたはず。
なのに、なぜ結果が伴わなかったか。
それは、”松吾郎の音”と”雪の音”に分けてしまった事ですね。
じょんがら節の曲は『必ず使わなくてはいけないフレーズを入れる事』、つまり引く人によって、そのフレーズ以外は違う曲になるという事です。
雪は、大会で2曲弾いたと言えるのではないかと思います。
三味線の大会での審査は「演奏した時に1本の道筋があるか」と言うのも焦点の一つとなると、洸輔が雪に言いました。
この事から、雪の演奏を”一つ曲としての評価として審査できなかった”事が雪の敗因という事です。
演奏会ならそれでありだけど、大会としては評価されない。
雪の経験不足が出てしまったという事でしょう。
雪が初めて味わう想い
母・梅子は雪にトロフィーを渡すときに、わざとトロフィーを落とします。
「私に恥ばかかせた」
父・源造からは
「ただ見に来ただけだ」
「初めから総一には勝てないことはわかっていた」
離れて暮らしていても肉親から辛辣な言葉を投げつけられる事は、ショックの大きさは素人考えでも想像できます。
審査員からの評価は「玄人受け」する演奏、大会に合っていない奏者でした。
一番まともな意見を言ってくれたのは緒方洸輔で、必要なのは音の中にある「一本の筋」、雪は2つの音を出しています。
今までの雪の音は「気まぐれ」で自己満足な音、
「音」→「自己表現」→「他者」→「聴衆」
演奏者はみんな演奏する場を求めていて、それが「欲」につながるという事。
雪は祖父のように、少数の人間にわかってもらえればよいといいますが、洸輔は「極めた人間」の言葉だと伝えます。
雪のは「独り善がり」だと。
雪にとって初めて本格的に評価されて、プロの方々から受けた言葉の数々は、今までの雪を「否定」する言葉でした。
民謡居酒屋での修行
大会で惨敗を喫した雪は、以前「鈴音」であった民謡居酒屋「竹千代」の女将のもとへ修行することに決めます。
女将からのテスト演奏で、下手糞・傲慢と言われながらも雇ってもらえることとなります。
「三味線で食っていく決めたから」
梅子の反対も押し切って生活費も打ち切られての修行生活が始まります。
津軽三味線愛好会のその後
団体戦3位、個人戦3位の実績を称えられ、学校から表彰される愛好会一同。
しかし、大会だけのために集まった集団。
海人は三味線大会を見た親御さんより膝の本格的な治療のため、雷ちゃんは元々大会だけのメンバー、結衣はゲーム愛好会へと戻る、みんな愛好会を辞めてしまいました。
朱利と雪の二人だけのメンバーになってしまいますが、肝心の雪は学校にさえ来ていません。
そして一週間後、やっと雪は学校にくると朱利に「放課後話がある」と言います。
そこで雪は朱利に学校を辞めること、民謡居酒屋で働く事を告げます。
朱利は、このまま雪に合えないと思ったんでしょうね。自分よりも先に先に進む人にどうこたえればいいのかって中々わからないものです。
「あたし好きです、澤村君の音が好きなの」
最後に
大会が終わり、雪の惨敗に終わりました。
今まで演奏する場を求めていなかった雪ですが、ここで初めて聴かせることへの「欲」を出してきます。
学校を辞めて、16歳で修行生活は想像できない世界ですが、知らない世界だからこそ応援したくなるシチュエーションでさらなる盛り上がりを見せてくれるはずです!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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