「ましろのおと」5巻感想・ネタバレ~津軽三味線甲子園・松吾郎杯開催

ましろのおと

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」5巻の感想を書いていきます。

※最後に5巻のポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。

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「ましろのおと」~作品詳細

作者:羅川真理茂

出版社:講談社

ジャンル:仕事・青春・音楽

前巻あらすじ

津軽三味線甲子園「松吾郎杯」にむけてじょんがら節の基本と「六段」もマスターした愛好会メンバーと、個人戦出場を決意した雪。

神木清流からのアドバイスという団体戦課題曲「新節」を授かり、勢いに乗ろうとする愛好会メンバー。

さらに山里結衣が青森の田沼舞の演奏を聞き、現状のままでは優勝はできない事から清流直伝の「新節」を一ヶ月で完奏できるようになるまでに成長する。

その熱意に心打たれた師匠・大俵先生は、青森・津軽での合宿を慣行する。
優勝を狙うために、曲の質を上げていくと同時に「津軽三味線のルーツ」と「ソウル」を教えられた一同。

先人たちの想いを胸に津軽三味線甲子園「松吾郎杯」に挑む。

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「ましろのおと」~5巻あらすじ

津軽三味線甲子園、開幕する。

遂に開幕した津軽三味線甲子園「松吾郎杯」!

団体戦に出場する雪たちの前に、全国の強豪が立ちはだかる。

福岡チームや大阪チーム……そして田沼舞(たぬま・まい)率いる、青森チームなど、全国から集った猛者たちはどんな演奏を見せるのか。

そして、刻一刻と雪たちの出番が迫り不安がピークを迎える第5巻。

田沼兄弟と雪との関係

ついに「松吾郎杯」が開幕を迎えることとなり、各地から会場に全国の高校生が集まります。

青森からは団体戦に出場する田沼舞と、個人戦に出場する田沼総一も会場へと着きます。
舞が出場者のパンフレットを確認すると、個人戦の出場者に澤村雪の名前がある事に気が付きます。

舞は雪との同級生で、小学生の頃に父親から三味線の音を認められないのは雪が出場しないからだと言われていました。
そのため、舞としては雪と競い合って父親に実力を認めてほしいという思いがあります。

舞は個人戦への飛び入りをお願いしますが、観戦にきた母親にたしなめられます。
更には、自分の大会に特例は無いと主催者である梅子にも言われてしまいます。

梅子と田沼母には何か因縁めいた関係がありそうですが、今はお互いに牽制だけ。

梅子の奇抜な言葉に呆気にとられた舞ですが、飛び入り参加に関してはただの我儘なのでまあ無理でしょう。

そして、個人戦に出場する総一は雪がベンチで座っている所で遭遇します。

総一は、本大会の目標は友達を作る事というほどに友達のいない子です。

理由は、自分独自のルールがうざい事。

大会会場まで桂馬で動く、大会前は赤いものを食べる、団体戦の感想を駄菓子に例える。

まあ、友達にしたらめんどくさい事この上ない人間ですね。

独自ルールの総一は、雪と初対面にも関らず、青森の人だから友達だねと決めます。

雪に自称・友達ができましたww

本番前の不安とモチベーション

愛好会メンバー全員が初出場で、各々で違う不安を抱えています。

それは演奏技術が高い雪でも。

海人はメンバーと歩調を合わせない雪に、「本気じゃない」と言われますが雪は「優勝がしたい」とはっきりと言います。

雪は「俺に最高の演奏をさせたかったら、俺を引っ張る気でやれ」とまで言います。

かなり自分勝手な言い方ですが、中々火が付きにくい性格だという事は自分でもりかいしているようです。
が、言葉のチョイスが下手くそです。

その分、兄・若菜がしっかりとフォローしています。

雪に関しては、モチベーションの問題なので上げてくる状況です。

一見心配なのは涙目の朱利ですが、人と話すとパニックになってしまうという欠点はあるものの、意外と度胸が据わっています。
それは部員集めの時に一人で校門前で演奏していたのが証拠でしょう。

一番の問題は山里結衣です。

常に「優勝を目指す」と、メンバーのモチベーターとなっていた彼女ですが、その強気な態度も本番を前にすると徐々に陰の気持ちに引っ張られてしまっています。

その事を敏感に察知した朱里は結衣に対して、不安を聞くよと伝えます。

結衣は自分の事が嫌いかもしれないけど、今は一致団結しようと朱里は言います。

朱利は自分の事が嫌いだと言いましたが、結衣としては朱利に嫉妬のような気持ちを持つ自分自身にイラつくという事です。

しゅりは外見が可愛く女には嫌われて、男からは優しくされるような子です。
(朱里は男が苦手なので優しくされても逃げているけど)

そんな朱利を間近で見ているからこそ、見た目の可愛い朱利はミスを許されてもブスな自分がミスをしたら許してもらえないという気持ちが芽生えてしまいます。

コンプレックスは誰もが持っているもので、それをバネにすれば良いと雪は言いますが、簡単な事でもないと言います。
今できることは無いという感じ。

ただ朱利はそんな結衣に対して、これまで自分の事を守ってくれた友達で憧れの女の人だと告げます。
誰も責めないから頑張ろうと励まします。

結衣が不安なのは責められる事よりもミスをしてしまってみんなに迷惑をかける事。

朱利の、失敗は責めないから恐れずに頑張ろう!

という言葉が、月並みではあるものの自分が今まで抱えてきた不安を吐露した結衣にとっては絶大な事だったのでしょう。

最後に

ましろのおとの主要人物が随時登場します。

モチベーションの上げ方や不安になる気持ちは人それぞれですが、案外こうゆう時に弱気になるのはいつも強気な人かもしれません。

もし、そんな場面があったら気にしてあげるといいかもですよ!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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ましろのおと 5巻

ましろのおと 5巻

[著]羅川真里茂

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