こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」1巻の感想を書いていきます。
様々な音楽漫画はあるけれど、津軽三味線漫画は本作が初めてだと思います。
津軽三味線は名前だけは知っているという方もいると思いますが、どんな音なのかは中々聞いたことが無いと思います。
漫画なので音は聞こえないですが、羅川先生の絵から伝わる津軽三味線にはもの凄いパワーを感じられますので、ぜひアニメも拝聴して興味をもってもらえればなって思います!
「ましろのおと」~作品詳細
作者:羅川真理茂
出版社:講談社
ジャンル:仕事・青春・音楽
「ましろのおと」~1巻あらすじ
隠れた三味線奏者である祖父・松吾郎の死をきっかけに、主人公・澤村雪が求めた音は無くなった。
自分の音を探し求めるために東京へと出てきた雪は、そこでグラビアアイドル兼キャバ嬢をしている立樹ユナと出会う。
師でもあった祖父を亡くし、自分の弾くべき音を見失ってしまった雪が、様々な人と出逢いながら、自らの音を探し始める。
東京へと逃げだした澤村雪
「じっちゃが死んだら三味線弾くな」
「みったぐねぇ、音出すな」
祖父・松吾郎は死の間際に雪に対してこの言葉を残します。
雪が三味線を弾けなくなり東京に出てきた原因は、松吾郎に自分が死んだら三味線弾くなと言われた事が原因で祖父・松吾郎という存在から逃げようとしていました。
では、なぜ松吾郎が雪に三味線弾くなと言ったかというと、雪の演奏が自分の模倣に過ぎないという事を知っていたからです。
兄・若菜よりも弟・雪の方が三味線の才能はあるけれど、松吾郎の真似をするだけではただ上手な三味線奏者というだけです。
その事に気が付いていた松吾郎は、自分の音を叩ける演者になってほしいという意味で雪に「三味線弾くな」という事です。
「ましろのおと」は松吾郎の真似では無く、雪自身の音を求めていく成長物語だという事が伝わる第1巻です。
立樹ユナとの出会い
初めて東京に出てきた雪は街の光に酔い倒れてしまいます。
そこで助けてくれたのがグラビアアイドル兼キャバ嬢をしている立樹ユナでした。
ユナはケガをして三味線を弾けなくなった雪に同情して、新しい住まいが見つかるまで同居するように勧めてきます。
芸能人として上手くいかないユナ、自身のあったオーディションにも落ちてアダルトビデオの出演の勧誘もあるくらいに芸能人としては立場の弱い状況です。
ユナが自分自身を支えている原動力が、他人を支える事です。
有名インディーズバンドのボーカル兼ギターのタケトを彼氏に持ち、彼に貢ぐことによって自分自身の自尊心を満たしていたユナでした。
しかし、雪はタケトにお金を渡すユナを見ておかしいと声をあげます。
自分には芸能界で生き抜いていく”才能”があると思い込みたいユナは、同じく”才能”があるタケトに依存していました。
そんな呪縛を払ってくれたのが、”本当に輝く才能”である雪の三味線の音です。
初めて聞いてもわかる雪の三味線の才能に激しく心を揺さぶられました。
雪が河原で三味線を弾くところを見て雪の才能に対して嫉妬してしまいます。
今まで雪に感じていた同情といった感情は、レッスンに仕事の毎日や成果が出ない事への鬱屈とした思いにはじける寸前まで来ていたユナの心に、気が付きたくなかった嫉妬という感情を生み出してしまいます。
自分には芸能界で生き抜いていくための”武器”が無いと気が付いたユナは、夢を諦めて故郷へと帰る決意をします。
去り際に、雪のファーストキスを奪った事と
「雪君と付き合う女の子は幸せだね」
という言葉を残して。
この言葉の真相は、雪の三味線の音には「自分自身の本当の気持ちを引き出す力がある」という事なのでしょう。
雪にとって忘れられない女性です。
最後に
ユナとの別れの後に、母・梅子が登場します。
青森の実家から家で当然で飛び出した雪に、高校の転入手続きと下町の定食屋2階の下宿屋に住まわせます。
ちなみに母・梅子はこんな人
2巻からは雪の高校生活が始まります。
最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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