「鋼の錬金鋼の錬金術師」は倫理観学ぶのに最良の作品だ

ガンガン

こんにちわ、いのまんです。

今回はいのまんが最も大好きな漫画の一つ「鋼の錬金術師」を読んで学んだ人生についてただ語りたいと思います。

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初めに

「鋼の錬金術師」とは、月刊ガンガンで連載されていたダークファンタジーで2度のアニメ化と2度の劇場化、何作もゲームが作られており漫画好きなら知らない人はいない2000年代を代表する漫画です。

”錬金術”という、物質を違う物質へと作り変えることができる術が使用できる世界で、国家資格があるほどに錬金術は技術として栄えている雨ストリス国。

右腕と左足がオートメイルのエドワード・エルリック、アメストリスの最年少国家錬金術師です。

鎧姿の弟・アルフォンスと二人で自分たちの体を取り戻す旅をしているが、その過程で綺麗ごとだけでは済まされない錬金術の真実を目の当たりにしていく事となります。

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人体錬成は極端な教育だった

作中でエルリック兄弟は亡くなった母親を蘇らせるため、錬金術の禁忌『人体錬成』を行います。

しかし人体錬成は失敗に終わり、兄・エドは右腕・左足を持っていかれ、アルは身体を持っていかれて、エドによって魂のみ鎧に定着されます。

この二人の場合、技術と知識は並の錬金術師を凌ぐレベルでしたが、この頃年齢はまだエド11歳・アル10歳とまだ精神的に未熟な年齢の頃に、禁忌を犯してしまいます。

高度な技術を扱うには、高度な精神が必要(抑制心)が必要です。

その事をよりリアルに禍々しく描写して、尚且つ罪と罰を与えたのが鋼の錬金術師における「人体錬成」でした。

命を軽々しく扱ってはいけないという、一般常識で分かる事を主人公たちは物語冒頭から犯してしまっています。

じゃあなんで人体錬成をしてはいけないか?

人の命(魂)は唯一無二であって取り戻すことができないから。
つまり、魂を入れるのが肉体という器であるというのが、エルリック兄弟の行きついた考えです。

では作中でエドワード達以上の技術力を持つ軍上層部の考えはと言うと、

『一人の人間によって軍隊が作れないようにするための抑制』

軍を数字で管理する人たちが考えた事だと思わされます。
アメストリスが栄えていても、人的資源の大量投入の元では国家存亡の危機に陥る可能性があるという事でしょう。

ただ、そこに人間味は皆無ですね。
軍上層部の連中は、安全な場所でコマを動かしているだけの人間だった事、ホムンクルスと言う不死の人間を見ていた事によって、命の重みが形骸化されており、人としての価値観失ってしまったという事です。

反面、エルリック兄弟は母の死、ニーナ・タッカーのキメラ化、マース・ヒューズの死と連続で親しい人たちとの別れを経験してしまっています。

一は全、全は一

一つの物事は全ての結末へと繋がっていく。

何が大事な事なのかを物語の中でしっかりと選別できるように成長しています

物語ラストではエドワードは左足を取り戻さずにオートメイルのままでしている事で、自分の犯してしまった罪を罪として受け入れて戒めにしました。

「鋼の錬金術師」はエルリック兄弟の成長譚でもあるので、罪を犯したことと償いの道、そして最終的な答えが明確に描かれている事は、どの世代の子供にも読ませてあげて、社会の中で生きる教科書の一つになると思います。

人の倫理観に委ねられる

「鋼の錬金術師」の世界では、錬金術は誰もが使用できる可能性のある術です。
ただ、だからこそ使用者によっての倫理観に委ねられて行きます。

誰もが使用できるからこそ、制御しなくてはいけない。

例えば「ダイの大冒険」で出てきた”マホイミ”。

”ホイミ”はご存じの通り、傷を治したり体力を回復させるドラクエの世界で一般的な魔法ですが、回復魔法も過剰にかければ毒となってしまう。
細胞の活性化により肉体を回復させる”ホイミ”を、肉体が回復する以上に過剰にかけることで肉体を滅ぼす魔法が”マホイミ”。

つまり、使う人によって毒にも薬にもなるという技術は、他の漫画でも出てくる事です。

アメストリスが軍事国家だったために錬金術が軍事方面に発展していったことは否めなく、逆にシンの國では「錬丹術」という医療方面に特化した独自の錬金術が発達しています。

人は主義・主張によって同じ技術・物であっても、全く違う用途へと変わってしまいます

何気なく読んでいても、錬金術と錬丹術の違いは作中でも一見してわかります。
きっと、これから子供にゲームやスマホを使わせていく事になるがその子本人がその用途を理解して善悪の判断をつけられるように促すのは身近にいる親が最初の役目だと思います。

正しい知識と倫理観を持って、親子ともに成長していきたいものです。

最後に

前出では命(魂)についての事を書いて、人体錬成においての登場人物たちの受け止め方を書いていきました。

作者の荒川先生が酪農家出身の漫画家さんなので、生死観についての書き方が本当に考えさせられます。

子供が漫画を読める年齢になったら是非読ませたい作品です。

初めはバトル漫画のようにしか感じなくても、年齢を重ねるにつれて新しい気づきが生まれてくると思います。

ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。したっけね!!

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