「子供はわかってあげない」あらすじ・ネタバレ~「高校教師」の脚本家・坂元裕二さんを彷彿させる作品

その他漫画

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、田島列島先生作「子供はわかってあげない」を読んだ感想を書いていこうと思います。

今年映画化もされる、話題作です。

「水は海に向かって流れる」を読んでから気になって読んだ後発組ですが、この作者さんはお話の構成が面白いですね。

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「子供はわかってあげない」~作品詳細

作者:田島列島

出版社:講談社

ジャンル:日常・恋愛・サスペンス

発行巻数:全2巻

あらすじ

主人公は高校二年生の水泳部・朔田美波(サクタミナミ)がいつものようにプールで泳いでいると、鍵が閉まっているはずの学校の屋上に誰かいるのを発見する。

気になって屋上へ上がると、そこには書道部員の門司昭平(モジショウヘイ)がいた。
しかし、門司が描いてたのは「魔法左官少女バッファローKOTEKO」というアニメキャラでサクタも好きなアニメだった。

ある日、サクタが門司の家に行くと玄関下から「ある新興宗教の御札」を拾う。

理由を訊いても答えてくれない門司だったが、サクタもこのお札に見覚えがあった。
実は去年の誕生日に5歳の時に離婚した実の父親から送られてきたお札。

母が再婚した義理の父親には何も不満は無い幸せな家庭。

しかし新興宗教のお札だったことを知ると、急に自分の実の父親の存在が気になりだしてしまった。

モジ君の兄が探偵だという事を知り、父親を捜してほしいとのお願いをする。

その依頼の直後にとある新興宗教の教主様がいなくなったので探してほしいという依頼が、モジくんのお兄さんの元に舞い降りる。

サクタは実の父親と再開できるのか?そして一体何をしたのか?

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サスペンス?青春ストーリー

この作品、

  • たまたまサクタとモジが出会い
  • たまたまサクタがモジの家に行き
  • たまたまモジの家でサクタが知っているお札を見つけて
  • たまたまモジ君のお兄さんが探偵だからお父さんを探してもらう

という、偶然に偶然が重なって起こりえた物語です。

この作品は高校時代の恋愛・青春ものであり、家族愛であり、お金を持ち逃げした教祖様を探すサスペンス要素が入り混じっているんですが、物語としては信じられないほどにまとまっています。

正直言うと田島列島先生の作品を2つ読んだ限りはワンパターンです。

「水は海に向かって流れる」も家族の事、人探し、恋愛と同じような設定で描かれています。

だからこそ面白いものが書けるんだと思います。

あだち充先生の「高校野球」+「幼馴染」という最強のワンパターンが、いつの時代も面白いのと一緒です
タッチ・H2・クロスゲーム・MIX、全部面白いです。
意義は許しません、全部面白い!

田島先生の「家族愛」+「恋愛」も同じ手法です。
設定に時間をかけないから、より面白い物語を考える方に神経を注いでいるんじゃないでしょうね。

脚本家・坂元裕二

普段アニメしか見ない僕ですが、脚本・坂元裕二さんのドラマだけは見ます。

”東京ラブストーリー”や”カルテット””MOTHER”といった作品の脚本を書いている、めちゃくちゃ有名な脚本家。

構成やセリフのセンスや使い方が似ています!(パクリではないですよ)

坂元さんの脚本のいちばんの魅力は、無駄なシーンが無い“本質を突くセリフ”にあると思います。

アニメもドラマも、なんだかんだ無駄なシーンが多くあり流し見でも内容が理解できてしまう作品が多いんですが、坂元さんが脚本されるドラマにはそのような無駄がありません。

一見、このシーンは何の意味があったの?と思っても、しっかりと伏線になっていて後で拾ってくれます。

”カルテット””MOTHER”が好きなので特にそう感じてしまうのかもしれません。

”カルテット”では様々な立場の人たちとのシェアハウス生活が描かれていますが、これは「水は海に向かって流れる」に通じます。

”MOTHER”はちょっと重たすぎますが、田島先生が描かれる家族愛について考えさせられる作品です。

ちなみに”MOTHER”のロケ地は北海道室蘭市で、以前仕事でよく行っていたので聖地巡礼してました。
ドラマ通りに寂しい町です笑

坂元祐二さんの人間の本質を突くようなセリフ回しは田島先生も意識しているのではないかなって思う程良い意味で似ています。

とりあえず田島先生の作品が面白いと思う人は坂元裕二さんの”カルテット”はどっぷりハマると思います!おススメ!

最後に

意味深なタイトルですよね。
映画タイトルのオマージュで、ずっと「子供はわかってあげない」だと思ってました。
これなら、意味わかるので笑

漫画を読むと、高校生の2人の成長を描いた作品だということがわかりますね。

大人の事情って小友からしたら、そんな事って思うような事も多いですからね。
その事をタイトルにもひっかけていたんだと思います。

映画映えしそうな作品なので、脚本次第では映画はかなり面白くなると思うんですが、どうかな?www

最後までお読みいただきありがとうございました、したっけね!!

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