「賊軍 土方歳三」3巻感想~左之助の死闘、明治元年の日本は東西に分かれていた

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです!

今回は「賊軍 土方歳三」の3巻の感想を読んだ感想を書いていきます。

2巻では”白河口の戦い”に参戦したり、山本八重に出会ったりと、史実ではありえなかった展開ばかりで面食らいましたが、IFストーリーばかりなので予想できませんでした。

だが、そこが良い!

3巻では東北31藩・奥羽越列藩同盟を結び、新政府へと直接交渉を促しますがあえなく決裂となります。

奥羽越列藩同盟にもっと必要な事として土方は軸のしっかりした盟主であると断言します。
しかし、盟主として君臨するのは土方の予想を上回った、ある皇族が盟主として名乗りをある事となります。

熾烈な戊辰戦争の火ぶたが今切られようとしています。

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「賊軍 土方歳三」~作品詳細

作者:赤名修

出版社:講談社(イブニング)

ジャンル:歴史・SF

発行巻数:既刊3巻(2021年2月現在)

2巻までのあらすじ

かつて京で不逞浪士を取り締まっていた新選組は、多くの恨みも買っていた。

「池田屋の変」「油小路の変」を機に生涯を新選組への復讐に捧げた二人の男が”白河口の戦い”に参戦していた。
長州藩士・百村発蔵と元新選組隊士にして御陵衛士の清原清である。

戊辰戦争最大の激戦地である”白河口の戦い”での死闘の末に清原清は因縁深い斎藤一の手によって没する事となる。

しかし新政府軍によって白河城が陥落した事によって戦局はより一層劣勢となっていった旧政府軍。

そんな劣勢を跳ね返すために、歳三は最新式のスペンサー銃を使いこなすため会津に山本八重を訪ねる。

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山本覚馬との関係

3巻を開いていきなり京都・池田屋事件の直後から物語は始まります。

山本覚馬と新選組・土方歳三との確執ですが、山本覚馬には八重が考えていたような新選組への恨みはありませんでした。

どちらかというと池田屋に集められていた最新銃火器を発見して、現時勢は戦争前ではなく既に戦争が始まっていると改めさせられます。

この時から山本覚馬と土方歳三は、京都における盟友となっていました。

山本覚馬の妹・山本八重は大河ドラマになり、かなり立派な方ですが兄である山本覚馬もまた負けず劣らずに立派な方でした。

山本兄妹の事をまとめた記事がこちらです。 

以前に書いた記事では覚馬が会津に戻り指揮を執ってくれれば、あんなに悲惨な戦争にはならなかったと課金したが違いました。

覚馬は薩摩藩に幽閉されており、身動きが取れない状況となっていました。
更には眼の病もかなり進行しており、前線に赴けるような体調では無かったという事を始めて知りました。

彰義隊・原田左之助

”白河口の戦い”に勝利して一度は防衛を果たした白河城ですが、肝心の江戸では江戸無血開城が成されており、新政府軍の兵力が徐々に東北へと流れてきており、劣勢を余儀なくされていました。

ただ、江戸でも徹底抗戦を貫いている部隊があります。
上野山に陣を構える、彰義隊です。

そんな彰義隊が立てこもったのはが上野にある寛永寺という寺で、そこには北白川宮能久親王・最後の輪王寺宮と呼ばれる方が匿われていた。

この彰義隊、新選組10番隊隊長原田左之助が所属していた事でも有名です。

むしろ、それくらいしか知りませんでした。

原田左之助と言えば「るろうに剣心」の相良左之助のモデルになった人物としても有名ですが、そっちとキャラが被らないように坊主頭のキャラデザにしていましたね。

上野山で死んだという話よりも、大陸に渡って馬賊の頭目になったというお話の方が面白くて好きです。
かつては源義経も大陸に渡ったという話もある事から、人間的な魅力がありこのまま死ぬには惜しいと思われる人物だったからこそ、そのような噂話ができたんでしょうね!

そういえば、相良左之助もラストは大陸に渡っていましたね。ここまでトレースしているとはwww

奥羽越列藩同盟の盟主

そして3巻最大の見どころとしては奥羽越列藩同盟でしょう。

元々は会津・庄内両藩は、幕府の要職についていて京都でもガチガチにやりあっていた為、明治新政府に恨まれて武力で潰される恐れがありました。

新政府の思惑とは別に恭順する意思を示すために会津藩主・松平容保(かたもり)が隠居をします。
松平容保は京都で新選組結成の手助けをしてくれた方で、尊王攘夷側からしたらヤバい集団を作った本部で許せることではなかったようです。

東北各藩も各々で様々な理由が立ってしまった事で、何とか穏便に済ませられないかと東北31藩でまとまった奥羽越列藩同盟が結成されます。

しかし、新政府軍は和平を固辞することとなります。

奥羽越列藩同盟で盟主と祭り上げられたのが、原田左之助が逃がした北白川宮能久親王です。

凄く難しい理由ですが、この方は皇族の為天皇となれる血筋でした。

土方が掲げる、しっかりとした”シャッポ”であるのにふさわしい人物だという事ですね。

東北でも天応が擁立されたことから、日本には二人の皇帝がいるとの情報がアメリカの方でも噂されたみたいです。

最後に

彰義隊の話は赤名先生らしく迫力もあってカッコよかったですが、物語オン重要点はやっぱり奥羽越列藩同盟の盟主となった北白川宮能久親王でしょう。

土方達が新国家を作るという話はフィクションではなく史実で出ていた情報でしたが、このようにはっきりとした形での擁立だったのは知りませんでした。

ただ、この事は他国が勘違いしただけだというのも考えられますが。

会津・戊辰戦争は、これからどんどんと過激になっていくはずですが、早く沖田を連れてフランスに行かないと沖田死んじゃうよ!笑

賊軍 土方歳三 3巻

賊軍 土方歳三 3巻

賊軍 土方歳三 3巻

[著]赤名修

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