こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです
今回は、ヤンジャンで連載中の「推しの子」最新3巻の感想を書いていきます。
この作品は主人公の目線(アクア目線)で読むよりも、第三者的視点から読むのがベストだと思います。
転生物でさらに芸能界物なんて、想像の範囲を軽く超えてますから主人公の行動に共感性を求めてはいけないです。
最近のアイドルに処女性を求めてはいけないのと一緒です。
赤坂先生の漫画はマクロ的視点で読んだら殿しく読めると思っております。
嘘と虚実にまみれた恋愛バラエティ番組と、真摯で一生懸命ばルビーたちの奮闘にギャップがあって読んでいて飽きません。
「推しの子」~作品詳細
作者:原作・赤坂アカ
作画・横槍メンゴ
出版社:集英社
ジャンル:転生・ミステリー
発行巻数:既刊3巻(2021年2月現在)
2巻までのあらすじ
B小町の星野アイが亡くなり、アクアとルビーは苺プロダクションの社長夫人だった斎藤ミヤコに育てらた。
アクアはアイを殺した犯人を探し出すために、アイの私物であるスマホから関係のありそうな人物の目星をつけていく。
芸能人が集まる高校に入学したアクアとルビーは、そこにはかつて子供時代にアクアが共演したことのある有馬かなが元天才子役として所属していた。
役者の道を諦めていたアクアだが、有馬の要望によって端役だがドラマへ出演する事となると、そこにはアイのスマホに残されていたプロデューサーがいた。
アクアはアイの痕跡を追って芸能界へと足を踏み入れていく。
そして、ルビーは苺プロと契約を交わして”10秒で泣ける子役”有馬かなと共に新生アイドルグループを立ち上げる。
恋愛バラエティーショーってどこが面白いんだ?
鏑木Pからアイの秘密を教えてもらうために、出演者男の子3人、女の子3人で構成された「今からガチ恋始めます」という恋愛リアリティ番組に出演することになったアクア。
アクアはリアリティ番組向けにガチガチにキャラを作りこんでるけど、妹のルビーと有馬かなに気持ち悪いと大批判されています笑
アクア曰く、恋愛リアリティ番組では各々で立ち位置を判断できてキャラ設定もある程度作りこむ事ができるようです。
ここら辺は現実で取材なりを通して赤坂先生が描いている事なんでしょう。
なので、アクアは陽キャな雰囲気で高校生年代に溶け込めるように演技をしているという事ですね。
番組出演の登場人物達も立ち位置が様々で微妙にスタンスが違います。
キャラを作る人もいれば、素で臨む者もいます。
つまり、恋愛をするのもありな人もいればあくまでもフィクションでの出来事だって考える人がいるってことですね。
番組の構成上、カップル成立させるのが一番盛り上がるのだから出演者の6人もある程度そのことを念頭に置いて番組進行をしていますが、番組終了後の事は知らないといったスタンスなんですね。
つまり、虚構と現実を織り交ぜて作られる番組バランスが魅力の一つなんですね。
ただ「推しの子」で描かれている恋愛リアリティ番組に関しては読み手として出演者全員のカメラ外での行動も見えているから、まだ見ていられるんですよね。
例えば、仲が良い人の恋愛に関してはぜひ成功してほしいという感情がありますよね。
そのために友達の相談に乗ったり、友達の好きな相手の事をリサーチするのを手伝ったりと、恋愛事は当事者になるよりも第三者としての方が盛り上がったりするんですよね。
しすて、いつの間にか本人を置き去りにして周りだけが盛り上がっていくという・・・
恋愛は一種のエンターテイメントで、当事者になるよりも傷つきもつけたりもしない所で見ているのが楽しいんでしょう。
番組内でも、励まして励まされての関係が見ていて面白いのかな?
つまり恋愛バラエティ番組は出演者への応援と、恋愛への憧れみたいなものだと思うんです。
だから出演者に関して何も興味が湧かなければ、結局その番組自体も見るきっかけにならないと思います。
炎上事件を華麗に解決
番組内での出来事で、森本ケンゴを巡り鷲見ゆきと黒川あかねが言い争い、黒川あかねが振った手が鷲見ゆきの頬をかすめて傷が付いてしまいます。
番組内であまり目立っていなかった黒川あかねが目立とうと暴走して、鷲見ゆきに乱暴を働いたように見える演出となっています。
モデルで番組内で人気のあった鷲見ゆきが傷付いたことによって炎上します。
この事がネットニュースで拡散されて、番組が一躍注目を浴びることになます。
ちなみに恋愛バラエティ番組で炎上して、ネットの誹謗中傷にあったという事件はまだ記憶に新しいです。
赤坂先生が、恋愛リアリティ番組をテーマに選んだ理由はあの事件の風刺でしょう!
匿名で流せるネットは、簡単に狂気へと変貌します。
昔、「ペンは剣よりも強し」という格言がありましたが、今の時代は「ネットはペンよりも強し」に変わっていると思います。
そして、何よりも十中八九炎上するであろうシーンを乗せた製作側に問題がありますよね!
お金を稼ぐために見せ場を作っていかなければならないのは重々承知ですが、若者を使い年上の大人たちがお金稼ぎのためだけに演出するのは間違いでしょう!
アンジャッシュの渡部も会見も、インタビューアーの記者が弱者に対してのたこ殴りのようにしている事は見ていて気分が悪かったので制作サイドの質が悪いんでしょうね。
アクアは、製作サイドの横暴さもしっかりと攻めています。
大人が子供を守ってあげないでどうするのかと。
どんなに聖人でもある一部を切り取られたら悪に見える、つまり黒川あかねを悪に仕立て上げて炎上の火種を作ったのは制作側だという事ですね。
自殺未遂を起こしたあかねをアクアが救い、ガチ恋メンバー全員で和気あいあいとしている動画を編集拡散して火消しをしています。
アクアがバイトを通して培った動画編集能力で批判を跳ね返しているのは少しご都合主義な気もしますが、現代社会へのアンチテーゼですね。
最後に
アイドルグループを結成したルビーと有馬かなの二人も改めてアイドル活動を始めます。
苺プロがネット系のタレントを抱えている事によってのコラボ動画の作成です。
最近らしくユーチューブです笑
アクアは、理屈っぽいので「へーっ」みたいな感じで見てしまいますが、ルビーに関してはアイドルになりたいって気持ちが前面に出ているので感情移入しやすいです。
決まっていなかったグループ名はアイのいた”B小町”に決定です。
クールで重たい話が続いていく中で、ルビーや有馬はギャグ要素もあって安心します。
新生”B小町”がどんな活動をするのかが楽しみですね!
読んでいただきありがとうございました!したっけね!
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