こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、月刊アフタヌーンで連載中の高校ダンス漫画「ワンダンス」を読んだ感想です。
根本的に月刊あふたぬーの掲載漫画が今面白そうです、「スキップとローファー」や「乾と巽 -ザバイカル戦記-」「波よ聞いてくれ」「大きく振りかぶって」と読んでいる作品もあれば、まだ手付かずの作品もありで興味津々な雑誌なんです。
その中から青春部活ストーリーとして、最もアツいダンス漫画。
人間関係に悩み、恋に悩み、技術に悩む姿に読み手の熱い感情を引き出させる傑作です!
「ワンダンス」~作品詳細
作者:珈琲
出版社:講談社
ジャンル:青春・スポーツ
発行巻数:既刊4巻(2021年1月現在)
あらすじ
自分の気持ちを抑えて、周りに合わせて生活している小谷花木(こたに かぼく)。
そんな彼が惹かれたのは、人目を気にせずダンスに没頭する湾田光莉(わんだ ひかり)。
彼女と一緒に踊るために、未経験のダンスに挑む!
部活、勉強、就職、友達、恋愛。必要なことって何?
無駄なことやってどうなるの?
いやいや、君の青春は、自由に踊って全然いいんだ。
2人が挑むフリースタイルなダンスと恋!
Amazon引用
人に合わせる?合わせない?
主人公のカボ君は元バスケ部の長身イケメンですが、吃音症持ちで人とのコミュニケーションにコンプレックスを抱えています。
吃音症とはスムーズに言葉が出てこないことです。
言葉が出てこないから、会話の中に入る事が苦手で自分の想いを中々伝えられずに、他人に合わせてばかりいるのが本作主人公です。
ちなみに「吃音」の事を「どもり」とも言いますが、「どもり」は差別用語に当たるので良い子は使用してはいけませんよ!
対してヒロインの湾田光莉は小柄で美人だけど、あまり人目を気にしないタイプです。
だからといって友達を作らないとか、クラスメイトに嫌われているわけでも無く、そうゆう人なだけっぽいです。
学校の渡り廊下で人目もはばからずに踊りの練習をしている所を、カボ君はセンセーショナルな想いで見ています。
後日、また踊りの練習をしていたワンダさんに声をかけて自分も踊ってみたいといい、一緒に練習を重ねてダンス部に入部を決意します。
自分を出せずに人に合わせてばかりいたカボ君と、人に合わせるのが苦手で一人で踊っていたワンダさんが織りなす互いの関係がエモくて、口から砂糖がザラザラ出てしまいそうです笑
HIPHOP系ダンスのイメージが変わる!
みなさんのダンスのイメージってどうでしょうか?
いのまん的には良くもあり悪くもありって感じです。
一昔前ならナイナイの岡村隆史さんが某バラエティ番組でブレイクダンスを踊っている所を見てカッコいい!
今なら「踊ってみた動画」とか見ていると結構アニソンで踊ってくれているので昔よりも入り込みやすいですね。
後は、パーティ好きな人たちが爆音の元でウェイウェイしている的な雑で失礼なイメージがあるんですよね。
「ワンダンス」ではHIPHOP系ダンスがメインで話が進行していきます。
HIPHOPと聞くだけで一歩引いてしまいそうななた、カボ君のように一歩踏み出してみましょう。
この話の舞台は高校の部活動なので、音取り、動き、魅せ方というようなことを初心者にもわかるように説明がされています。
話の店舗が良いのであっという間に「ワンダンス」の世界観に引き込まれていって、意味が分からないから実際に体を動かそうとしたり、リズムを取るとしたりしてしまいます。
カボ君やワンダさん、他のキャラクター達が溢れる熱量と華麗なステップで魅了してくるのでHIPHOPへの抵抗が無くなってくる見事な構成となっています。
素晴らしいです!
部活物の青春っていいね
物語初めにワンダさんが踊っている所を友人のホト君も見ていて動画に収めて、グループlienで拡散します(スカートの仲が見えているか疑惑)。
その事を不快に感じたカボ君は、その動画を消すようにホト君に対して要求します。
その時にホト君は言葉も突っかからずにスムーズに話しています。
カボ君はきっと人に気を使いすぎて、言葉を選びすぎるから言葉が出て来ないんでしょう。
ダメなことは友人にもはっきりと言う姿勢にカボ君の好感度爆上がりです。
しばらくはホト君とは気まずい空気が流れていましたが、カボ君の部活動での練習を見て本気で怒っていたんだという事と自分が悪かったと理解できたことがものすごく素晴らしいです。
カボ君が怒った事に対して、すぐにホト君が謝れば反省していないんだなって思ってしまいます。
けど、何話か跨いでカボ君とホト君のぎこちない会話を見てからのホト君の謝罪はぐっとくるものがあります。
ダンスとは関係ありませんが、本気でぶつかって理解しあう姿に早くも感動してしまいました。
最後に
ダンスがわからなくても読めますよ!
野球やサッカーをやっていなくても、その漫画が読めるのと一緒ですよね。
むしろ作者さんは、ダンスをかじっていない人へのメッセージだと思います。
いのまんみたいに少し偏見がある人に対して、「ダンスはいいものだよ!」「楽しいよ!」って全力で伝えようとしているのがガンガン伝わってきますね!
傑作だと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。したっけね!
[著]珈琲
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