「センゴク権兵衛」21巻を読んだ感想~秀吉と仙石の昔馴染みの掛け合いがツボにはまる

センゴク権兵衛

こんにちは、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、「センゴク権兵衛」の21巻が面白かったので感想を書いていきます。

今回は仙石が大名に返り咲きます!
なのに、仙石は秀吉の所に行って直談判をしようとしますがそれは何故なのか!?

今回は笑えるポイントが3つあります、本作としてはかなり珍しいけど笑ってしまえる21巻です!

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「センゴク権兵衛」~作品詳細

作者:宮下秀樹

出版社:講談社

ジャンル:歴史

発行巻数:既刊21巻(2021年1月現在)

全巻までのあらすじ

家祖宗瑞より百年の時を経て、北条五代の築き上げた「法の国」が、豊臣秀吉の「銭の大国」に敗北とした。

1590年、小田原合戦が終結した。

すべての武将が応仁の乱より続いた戦国の世のの終焉を感じ取る中、誰が登り詰め、誰が堕ちるか?

合戦無き世に幕を開ける豊臣政権内の権力闘争、勃発!!

そして念願の大名復帰目前で、仙石、まさかの不服申し立て!?

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仙石権兵衛は評定場での嫌われ者

小田原合戦も集結して褒賞の分配をしている豊臣家ですが、

秀吉さん「仙石に信濃国小諸(現・長野県)を治めさせよう、あいつ大名復帰ね!」

評定委員会「小田原城虎口で大暴れした猪武者・仙石をですか!?秀吉様、あんな計算できない武将には過ぎた褒美かと!!っていうか、もう処断した方がよろしいんじゃないですか!?」

秀吉さん「仙石を処断すると言ってもどうやってする?君たちに1万の兵を貸すから討伐してくるかい?笑」

秀吉さん「仙石、四国の長宗我部とやっても生き抜いて九州の島津と戦って大敗しても生き抜いた馬鹿だよ?笑 それでもやるかい?」

秀吉さん「「元々武田信玄の所領で、真田家のお隣の国、そんな危ない国のお隣が君はほしいかい?むしろ、仙石を目に届くところに置いておく方があの猪武者は扱いやすいと思うよ」

評定の際の文官達は仙石に所領を与えるのは頑なに拒んでいたんですが、仙石と戦をしろと言われたら即座に撤回しました。

まあ、命を惜しまない人間ほどやりにくい相手はいませんからね。

てな具合に仙石秀久、大名へと見事復活です。

そして、文官達に嫌われまくっている仙石が面白いです笑

大名になるのが不服!?

仙石家でも会議。

小田原合戦で好き放題暴れまわって抜群の戦果と秀吉自ら金の団扇を賜ったものの、仙石家は役職も何もないニート軍団なのは結局変わらない状況。

とにかく仕事とお金が無い!

「全国惣無事」で戦場仕事が無くなる事間違い無し!

こうなれば讃岐で培った人脈を辿って、船大工にでもなるっきゃない!

なんて本気なのか冗談なのかわからん話をしているときに関白殿下からお手紙が。

【仙石秀久、信濃国小諸やるから登場しに来い】

家臣たち「信濃国小諸ってどこだ?!海無いぞ!」

仙石「ちょっと海ある土地が欲しいから、秀吉様に前の所領の讃岐領をくれって直談判し来るわ!待っとれ家臣ども!!」

仙石は、せっかく大名に戻れるのにその土地よりも前の所領・讃岐国で世話になった方々に報いたいという理由の元、秀吉の元へ行く事とします。

せっかく大名に戻れるのに、貰える土地を不服とするなんてかなりヤバいです。

太閤殿下、秀吉は既に雲の上の立場の人になっていて、周りの人間は顔色を窺ってばかりの人間が多い中、腹を割って話そうとする仙石。

秀吉に会う直前に仙石と同じく九州で失敗して改易されていた尾藤知宣が、秀吉に首を斬られています。
実際、かなり危険な行為。

戦だけではなく、平時でも猪武者です。知ってたけど笑

いい加減にしてね!?死ぬよ

秀吉の居城へ行き、

仙石「秀吉様に取り次いで下さい」

家臣「どんな要件ですか?」

仙石「信濃国小諸は嫌なので、讃岐をくださいって言いに来ました!キリッ」

家臣A「…っえ!?どうする家臣B?!」

家臣B「知るか!?もうそのまま通してしまおう、打ち首にでもなればいいんだ!」

(相変わらず文官には嫌われている仙石君)

仙石の本心は讃岐の前に尾藤を処断したこと、秀吉が周りに恐れられている事を危惧しての事です。

仙石「秀吉様、周りの人が怯えてますよ。やばいっすよ」

秀吉さん「信長公から比べれば、相当優しいだろ」
    「金ヶ崎の時なんか~~~」

仙石「あ~~、あの時は~~~」

秀吉さん「とりあえず頭冷やして出直してこいや」

と、かなり上機嫌で仙石を追い出します。

とまあ、実は土地の事で一番肝を冷やしたのは徳川家康さんです。

家康さんは、そんなに調略が上手ではなく裏表がなさそうな仙石を真田家の抑えとして使いたかったから秀吉に信濃国小諸を分け与えるように推薦していました。

それなのに、それ事を保護にしようとしているんです!

後日、秀吉・家康・秀久の3人が

秀吉さん「仙石さぁ、大名に戻れるのに何が不服なんだ?」

仙石「お世話になった、讃岐国の人たちに恩返しがしたいんです!」

家康さん「(何を言っているんだ、こいつは・・・)」冷や汗だら~っ

秀吉さん「と言ってるけど、家康どうする」

家康さん、仙石の方を掴み

家康さん「いいかい、君は一度赦免された身なんだ。わがまま言ってないで有難くいただこうね!」
(じゃないと、お互い死ねよ!)という心の声も漏れている笑

この3人の一幕は非常に笑えました。

家康の一つ間違えたら死ぬって思いとは裏腹な仙石の不遜な態度が更に家康さんに焦らせます。

誰も彼を操れないのが良くわかるシーンですね。

最後に

他にも重大な話があるんですけどね、なんか面白かったんでwww

史実がどこまでの仲かはわかりませんが、秀吉と仙石の掛け合いは至高の掛け合いだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。したっけね!

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